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SCOTT SCALE720 2015年モデル2016/05/21


scott scale720
写真:スコット スケール720 2015年モデル

scott scale720
写真:グリップシフトに交換後

2015年10月に購入。2003年3月にスペシャライズドM5以来、12年ぶりのMTB。
購入時にホイールはMAVICクロスマックスに交換して納車してもらったが、オリジナルのホイールも結構質感良かったので、そのままでも十分だったかもしれない。競技をするわけではないし。

変速は、2016年1月にスラムのグリップシフトに交換。ラピッドファイアーだと転倒時、レバーがトップチューブに干渉するため。9速まではリアディレイラーはシマノ互換だったが、10速からは違うということなので、リアディレイラーはコメンサルに付いていたスラムのX7。里山を走るのに、ドロッパーポストは必要だと、最初から付いているコメンサルに乗るにつけ、強く思うようになったので、近日中にドロッパーポストをインストール予定。重量増になるけどメリット大。

シンクロスのオリジナルパーツはなかなか質感良く、気に入っている。

BIKE YEAR2015

The 2015 Scott Scale 720 Features are: 

Frame
Scale Carbon
IMP technology / HMF / Tapered HT
PM 160 Disc / BB92
IDS SL DM dropouts for 142 × 12mm
SDS Shock Damping System

Travel
100mm

Fork
FOX 32 Float Evolution CTD Air
CTD damper with 3 modes
15mm QR axle / tapered steerer
reb. Adj. / 100mm travel

Remote System
SCOTT RideLoc Remote Technology
3 modes / integ. clamp

Headset
Syncros / VP-J205AM1 / 1.5" - 1 1/8"
semi integ. OD 50/61mm / ID 44/55mm

Rear Derailleur
Shimano XT RD-M786 SGS / DM
Shadow Type / 20 Speed

Front Derailleur
Shimano SLX FD-M675-E2
900 Series: Shimano SLX FD-M676-B / 34.9mm

Shifters
Shimano SLX SL-M670-I
Rapidfire plus / 2 way release
Ispec clamp

Brake Levers
Shimano BL-M615 Disc

Brakes
Shimano BR-M615 Disc
180/F and 160/Rmm SM-RT64 CL Rotor

Crankset
Shimano XT FC-M785
Hollowtech 2
38Ax24A T

BB-Set
Shimano SM-BB71-41A / shell 41x89.5mm

Handlebar
Syncros FL1.5 Tbar
Alloy 7050 D.B. / T shape Flat / 9° / 700mm
Syncros Pro lock-on grips

H'stem
Syncros XR1.5
-2°
7050 Alloy / 31.8mm / 1 1/8"

Seatpost
Syncros FL1.5
31.6mm

Seat
Syncros XR2.0 / CROM rails

Hub (Front)
Syncros XR2.5 CL / 15mm
made by DT Swiss

Hub (Rear)
Syncros XR2.5 CL / 142 × 12mm / RWS axle
made by DT Swiss

Chain
Shimano CN-HG54

Cassette
Shimano CS-HG81-10
11-36 T

Spokes
DT Swiss Competition 2.0 -1.8-2.0 Black

Rims
Syncros XR2.5
28H

Tires
Schwalbe Rocket Ron EVO / 2.1
127EPI Kevlar Bead
PaceStar compound

Weights in KG
10.40kg



スペシャライズドM5 2002年モデル2016/05/20


スペシャライズドM5
写真:スペシャライズドM5 2003/9/15撮影
スペシャライズドM5
写真:スペシャライズドM5 2003/3/14納車時 M.D.Sにて


[旧HP自転車とカメラの日々より](2003年に購入、2004年9月記)
 東京に引っ越して、初日に見つけたのがMTBの専門店「M.D.S」。 荷ほどきが一段落して、そろそろ東京のショップにも顔を出し、自転車生活を再開したいと考え、まずは1台自転車をつくることにしました。

とはいえ、純増というわけにはいかないので、フルリジッドのスペシャライズドMTBのフレーム交換で済ますことに。
どんなフレームに替えるのか、最初に候補に挙げたのはコメンサルの「スーパーノーマル」。コメンサルにはすごく惹かれたけれど、在庫のあるのが愛知県のショップで、通販で入手は可能だけど、私の場合、自転車そのものを買う必要があるのではなく、新しく住む地域で馴染みの自転車店をつくり、東京での自転車ネットワークを広げるために自転車を買うのだという、そもそもの趣旨に返り、やめました。

クラインも考えました。でも、今更クラインというのにも食指が動かず、やめ。
どこのショップに頼もうか、いろいろ考えましたが、やっぱり自宅に近い店というのが基本です。

で、前述の「M.D.S」にふらりと入ってみたら、なかなかいい感じ。ちょうど、2002年モデルのスペシャライズドSワークスM5のフレームがセール品として置いてあり、クロモリフルリジッドのスペシャは悪いフレームではなかったけど、パーツは流用してフレーム交換をすることにしました。

ただ、せっかくの軽量アルミフレームなので、クランクは新型出たばかりのXTRに新調、フォークもクロモリのリジッドではバランスが悪いので、マニトウのをインストールしました。

スペシャライズドといえば、キャノンデールジャパンの副社長になったマイケル・T・ジャクソンさんと結婚したウインク・ジミックさんが乗っていて、京都ゼミナールハウスで行われていた大会とかで何度かお会いした時の好印象が思い出されます。

 キヤノンデール以来のアルミMTB、スペシャライズドのSワークスシリーズは、「固い」とかいわれていた頃もあったので、ちょっと心配していましたが、全然大丈夫でした。特に身体にダメージを感じることはありません。

 荒川の上流のジャリジャリ道を走った時、まるで土の道を走っているかのように振動を吸収してスムーズだったのにはびっくりしました。この数年でサスペンションの性能が向上していることもあるのでしょうが。

 スピードメーターやペダルのストラップも装着しての実測で10.5kgと軽いので、担ぎも楽です。フレームが太いので担ぎの際、肩にくいこまないメリットもあります。東京に来て入れてもらった「山岳サイクリング研究会」(通称:山サイ研)の例会だと担ぎが多いので、そんな時に助かります。

 MTBレースにはこの数年出走していないのですが、この自転車なら久々に出てみてもいいかな、と思わせるものがあります。

購入後、変更したパーツはグリップシフトからシマノのラピッドファイヤーレバーへ。グリップシフトも悪くないのですが、グリップがどうしても太くなり、握った感じの軽快感が損なわれるので、シマノのにしました。

グリップはkuwaharaの細めのラバー、手に吸い付く感じで、シャープさが増しました。

 ステムはなかなか定まらず、いいのがあれば交換したいです。最初はロックホッパーからのもので、重くてちょっともっさいのでイーストンのE-50に換えたけれど、もうひとつしっくりしません。全体的な走りは満足です。

[追記]結局、2015年秋に、SCOTTのクロカンモデルとコメンサルのAMモデルを購入するまで、10年以上に渡り、このスペシャライズドはメイン機として君臨しました。軽量なのは、今でも魅力的ですが、シングルトラックを走る楽しさは、最新MTBとは全然勝負になりません。担ぎだけを考えるなら、存在価値はあります。メンテが簡単なVブレーキ仕様のMTBは絶滅したので、手放すのは惜しいと思っていますが、乗ることは今後ほとんどないと思われます。

スペシャライズド ロックホッパー2001年モデル2016/05/20


スペシャライズド ロックホッパー2001年モデル
写真:スペシャライズドロックホッパー2001年モデル

スペシャライズド クロモリ
写真:リッチー ナイタリウム チューブ

[旧HP 自転車とカメラの日々より]
 2000年12月購入。9月にロードレースでケガをし、自転車に乗れないでいた時、雑誌「サイクルスポーツ」にスペシャライズドのカタログが付属していて、パラパラ見ていると、このモデルが目に留まった。

クロモリ、リッチーナイタリアム製のフルリジッドというのがチャームポイント。熱処理のクロモリ、例えば丹下のプレステージはヘタリやすい印象を持っている。このナイタリアムはレイノルズのように、熱処理でなく成分添加で張力を増す、というカタログ記述に惹かれたのだ。

たとえどんな素材であっても、少々フレームの成分や作り方が違ったからといって魔法のような力が備わったり、走りが画期的に違うなどということはないことが判っていても、広告に乗せられてしまう私。ヤレヤレ。広告業界で飯を食っているのに・・・。

クロモリのまともなモデルが絶滅寸前な今日、貴重なモデルである。メーカー価格99,000円。

個人的にはもっとパーツのグレードを上げて、その分価格設定は高くてもいいのだが、マーケットの側がそのような商品に対して理解がないのだろう。数年前のスペシャライズドのカタログをみていたら、上位シリーズの「スタンプジャンパー」にリッチーナイタリアムのフルリジッドモデルが15万円以上の価格帯で存在していたが、カタログから消えてしまった。
トレックでもクロモリモデルは低価格帯のシリーズにしか存在しない。

クロモリはコストパフォーマンスが一番良い素材なので、コスト削減優先の使い方が残ってしまうのだろう。もともと価格比性能が優れたクロモリの高級バージョンだと、どんなに素晴らしく良いものが出来るのだろう、といった発想は市場には浸透しないようだ。完成車メーカーの商品ラインナップの影響で、クロモリ=安物 の図式が定着してしまうのは残念だ。唯一例外的に国産のBS「アンカー」が頑張っているくらい。


そんな風潮に断固抗議したい私としては、このクロモリモデルをきちんとチューンナップして世に出したいのだ。というわけで下記のようにパーツを交換

□ヘッド小物:タンゲTG→クリスキング □ハンドルバー:スペシャライズドローライズアルミ
600mmEASTON EA50 □ブレーキ:プロマックスSX-V232→シマノXT(旧型)Vブレーキ □ブレーキレバー:シマノディオーレ→シマノXTR □FD:シマノディオーレ→シマノXTR □RD:シマノLX→シマノXTR □シフター:シマノディオーレ→グリップシフト □フリー:シマノ→シマノXTR □チェーン:シマノHG72→シマノCN-HG72 □クランクセット:スペシャライズド4アームII→スペシャライズドストロングアームII□BB:シマノBB-LP27→シマノBB-UN52 □サドル:スペシャライズド ボディージオメトリースポーツレーシング→スペシャライズドBG Sワークス ※ホイールはデフォルトのマビックX139+スペシャライズドオリジナルハブ+スペシャライズドチームコントロール&マスター スポーツ の一式も手元に置いているが、スピナジーSPOX+パナレーサーファイアーXCプロ2.1も使用。

 結局、ステムとシートポスト以外は総入れ替え。フレームとステム、シートポスト、ホイール代に99000円使ったことになる。フレームだけをオーダーしたら、もっとかかるので、リーズナブルといえばリーズナブルだが・・・。

 パーツ交換の優先順位は、ヘッド→BB→フリー→前ディレイラー→ブレーキレバー→その他。ヘッド、BBといった目に見えにくいところを交換してこそ、クロモリナイタリアムのポテンシャルを引き出し、ロックホッパーをグレードアップさせる鍵である(気分的に)。フリーは重量差と見た目の違いがXTクラス以上とそれ以下では大きいので交換は是非モン。前のディレイラーもXTRとそれ以外では性能差が大きいので要交換。アメ車メーカーは大概、RDはXTRでもFDはXT、RDがXTならFDはLX、といったように前後のグレード差を付けてコスト削減をはかっているので、完成車をそのまま乗っているのではないという自己主張にはFDのグレードアップは欠かせない。

ブレーキレバーはディオーレのものはオートバイ用みたいにごついので、繊細なXTRに。ブレーキは手持ちにXT旧型があったのでそれにしたまでだが、新型XTのデザインは私は嫌い。ぶっといフレームに合うデザインになっているので、クロモリの繊細なフレームには似合わない。特に新型XTのRDとクランクは最悪。おもちゃみたいだ。

 というわけで、クランクもグレート的にはXTにしたいところだが、あえて、デフォルトと見た目もほとんど変わらない、スペシャライズド製にした。杉野かなにかにすれば、渋かったかも。ハンドルはデフォルトの「ライズ」が良くないのではないかと思って交換にしたが、実物を見てみると、デフォルトのものでも良かったかもしれない。サドルはデフォルトのものは重くて分厚いので交換したが、最終的にはスペシャのレーシングタイプにする予定。後ディレイラーは案外LXのままでいいかな、と思っていたが、やっぱり他とのバランスをとる意味で無難にXTRにしてしまった。

シフターはクロモリフルリジットのシンプルさを活かす意味で、手元のすっきりするグリップシフトにした。シートピラーも軽いものに交換したかったが、直径が30.4mmと特殊サイズなのでそのまま。

問題はシート固定のバンド。クイックでないのは全然問題ないが、バンドの品質が悪く、5mmアーレンキーだけでは固定/解除ができない。反対側のナットも一緒に回転してしまうのだ。13mmのスパナを持参しないと、ツーリング先でサドル高を変えられない。BSアンカーもボルト固定だが、そんなことはなく、アーレンキー1本でスッキリ固定できる。

 組上がった自転車を実走して、最初に感じたのは「ハンドルが高くて近い!!」ということ。

あわててステムのスぺーサーの位置をやり変え、ポジションを下げたが、ステムをもう少し長いものに交換しないとだめだ。でも、このままでも楽ちんなので、この数年悩むことのなかったポジションについて、少々迷いがでてきた。とはいえ、このロックホッパーのポジションを普通に感じるようになったなら、現在所有しているレーサーやアンカーMTBのポジションだと苦しいということになりかねないので、やはりもっと遠く低いポジションにしないといけないだろう。

ホイール回りのSPOX+ファイヤーXCプロ2.1は、シングルトラック向き。舗装路だと、少々粘る。

デフォルトのスペシャオリジナルタイヤだと、舗装路は走行感が軽い。空気圧も高めの設定なので、街乗りでも不満がでないようにとの設計思想だろう。しかし、タイヤの断面が三角形(!?)なのだ。MTB用のタイヤで断面が三角形というのはユニークすぎる。直進時には真ん中のノブしか接地してないかのようだ。

 私は、こどものころのBSのジュニアスポーツ車で採用されていた「BSトリアルタイヤ」を思い出した。子どもの頃、自分のジュニアスポーツ車を買った翌年のモデルから「トリアルタイヤ」が採用されたのが悔しくて仕方なかった。トリアルタイヤだとどんなに軽く走れるのだろうと想像した。そこで子ども向けに秋田書店から発行されていた単行本「サイクリング入門」(私の愛読書だった)の著者に、手紙を書いて尋ねた。返事がきて「1日30kmくらいのサイクリングでしたら特に必要ないでしょう」とのことで安心した。子どもの迷いを解決させる、すばらしい著者だ。その子どもは大人になって、トリアルタイヤどころではない泥沼にはまり、カタログや新製品に関する学習効果もなく、やりたい放題やっているのだが・・・。レース使用でないのなら何も問題ないのかもしれないが、三角形のタイヤは走行中に前輪を目にするたびに、違和感を感じて仕方がない。どうにも落ち着いてペダルを踏めないので、近々に交換したい。

 ホイール関連でいえば、マビックのX139というリムはメーカー車納入用の専用モデルらしく、一般のカタログには載っていない。見た目の質感は十分。スポークもブラックで、けっこうカッコイイ。以前の10万円前後の完成車のホイールよりもずいぶんと改善されている感じ。ハブの耐久性等は使ってみないとわからない。やはり定評あるシマノのXTハブ+マビック517のホイールが安心できる。

 フルリジットの走行感は、自然な感じ。すごい!!といった感じもないが、自然体で軽やかに乗れる。ダンシングの時のかかりの良さが、フルリジットらしさかもしれない。

ちょうど10年くらい前、MTBに乗り始めた頃の感覚がよみがえってきた。あのころ、京都の北山、八丁林道でダウンヒルのレースが開催されており、林道を目一杯ペダルを回して走った際には、フロントサスの必要性を痛感した。フロントサスがなければ危険だとさえ思った。レースで使うなら、サスペンションは必需品だ。確か、ジョントマックが最後までフルリジッドでレースに出場していたが、いつのまにかサスペンション(F)の是非については、論議すらされなくなった。

 この自転車はツーリング用に、わざわざサス無しのフィーリングを楽しむためのものだから、これでいいのだ。ついでにペダルもビンディング式をやめて、トゥークリップ+ストラップ式を標準仕様とした。昔から使っている「スカルパ」の軽登山靴を履きたいからだ。ツーリング目的で山道を歩いたりすることを想定すると、クリップ式の靴は、あまり向いていない。靴が地面と接する肝心なところにクリートがあるのでスリップしやすい上に、衝撃を足に伝えやすいからだ。

わざわざ昔の自転車に乗って喜んでいるみたいだが、良いモノはやはり良い。
2001/1

[追記]もう15年も前に書いた文章ですが、自分自身、今も何の進歩も成長もない感じで、恥ずかしいです。それにしても、飽きもせず、ずっと自転車のことを考える人生を送っているものだと、我ながら呆れてしまいます。(2016/5)

スペシャライズド ロックホッパー
写真:スペシャライズド ロックホッパー
スペシャライズド ストロングアームII クランク
写真:スペシャライズド ストロングアームⅡクランク

MIYATA BP2 フルサスMTB2016/05/18


MIYATA BP2 MTB
写真:MIYATA BP2 フルサスMTB

MIYATA BP2 MTB
写真:MIYATAのヘッドマーク

[旧HP 自転車とカメラの日々より]
 消費税が上がる前の97年3月に「TAKENAKA」にて購入。ちょうどクロカン用フルサス車が出揃った頃で、雑誌のインプレでも評判がよく、宣伝露出量も多くてMIYATAの気合いが感じられた車種である。。

97年の6月にニフティサーブ「シクロツーリストフォーラム」に投稿したインプレがありますので、再録します。

> 懲りずにMIYATA BP2を購入してしまいました。今年に入ってから各雑誌に

>宣伝露出量の多い、グレッグヘルボルトが関与したというフルサスMTBです。

> ランドナーから趣味の自転車を始めた者としては、フルサスには抵抗があり

>ましたが、なかなか好いです。

> 登りでタイムトライアルをすれば,リジットバイク,例えばBSのネオコッ

>トのほうが速いのかもしれませんが、楽しめる自転車です。舗装の登りでも、

>苦痛ではありません。ダートの登りだと、フルサスの効果でスムーズ,本領発

>揮といったところです。ダートの登りこそフルサスが必要といった気持ちにも

>なります。トップチューブがあるので、一応担げます。

> パーツはハンドルをフラットに替え、ステムも10度アップの11センチに

>しました。ブレーキはLXで十分良く効くのでそのままです。シートピラーは

>カタログの写真では変なモノのように感じたのですが、実物は思ったより質感

>が良かったのでそのままです。タイヤはダスタープロに替えました。

上記発言の後、クロスカントリーレースにも参戦したりして、パーツを若干換えた。前変速機とブレーキレバーをXTR、タイヤを「PANAクロスカントリーマジック」に、など。

 夏は基本的にはMTBには乗らないが、先日(99年7月)、久しぶりにダート林道を含む50kmほどのコースを乗ってきた。

上記インプレどおり、登りも楽しく走れて「リジットバイクで来れば良かった」などと感じることはまったくなかった。

FUN RIDE用にいい自転車だ。

BBの位置が高いので足つき性は悪いが、フレーム設計上のバランスからやむを得ないのであろう。。

このモデルの後、次年度からは「MIYATA」ブランドを表記せずに商売しているようで、残念である。

自社ブランドに自信がないとするなら情けない。「MIYATA」だと実用車のイメージが強いので、他のブランドでいきましょう」などと広告代理店など外部の人間が言ったのか、まさか社内の人間が言ったのかは知らないが、残念なことである。

BP2ヘッドの「MIYATA」歯車デカールはとってもオシャレでお茶目だと思うのだが・・・

  [追記]と書いておりましたが、けっこうすぐにオークションで売却しました。置き場所の問題とやっぱり重たいので動きがもっさい感じがして、フルサスそのもののデメリットは特別感じなくても、自転車全体としての魅力に欠けてきたためです。フルサスは当時ブームだっ たので、オークションですぐに売れるだろうという目論見もありましたし。

BSネオコットMTB 97年モデル 基準価格37万円2016/05/17


ネオコットMTB
写真:BSネオコットMTB この年まではロゴも「ブリヂストン」翌年から「ネオコット」になった。

[旧HP 自転車とカメラの日々より]
BSネオコットMTB 97年モデルTWNTeam 基準価格370,000

リアルレーシングマシンとして数年間共に過ごした「HONJO MTB」がさすがに競技用車としては寿命が尽きたので、買い換えを検討。

HONJO MTBで過ごした年月は、例えばカメラの世界では20年間以上の変化に相当するかもしれない。それほど激しい変化がMTB界ではあったということ。

欧米のメーカーがますます勢いを増し、国内ビルダー系はMTBから撤退したところが多い。あまりにも流行の変化が激しく、個人の力では対応できないのかもしれない。もともとMTBはアバウトな乗り物であって、フレームスケルトンもレーサーほどのこだわりを要求されることもない。きめ細かな個人対応を売りにする個人ビルダーにわざわざ頼む必然性に欠ける。カラーリングのセンス等も大メーカーの得意とするところ・・・

パーツも一時期はアメリカのガレージメーカーがチタン製品を数々開発していたが、ブームも収束し、そんな動きを横から見ていた私もなんだか疲れてしまったのである。

もう面倒くさい。パーツはシマノXTRで十分だし、フレームもメーカー製でいい。とはいえ、さすがに何でもいいというわけにはいかず、結局のところ選んだのはBSのネオコットだった。ノーマルサイズのチューブであるところが気に入った(最近のはオーバーサイズ化している模様)。XTRフルセットとマビックのクロスマックスホイール、ロックショックスジュディSL、ネオコットクロモリフレーム。これ以上何を望めば良いのだろう。自分の脚力だけだ。サドルは安っぽいと思ったが、実際に使ってみると全然問題ないのでそのままにしている。NITTOのバーエンドもすごく良い。形状の似てる類似製品とは何故かしら全然握り心地が違うのである。どこが違うのだろう?

実はこのフレームは同じモデルの2台目になる。ネオコットMTBを購入してしばらくしたある日、京都北山八丁平にツーリングに行った時、走行中、小枝をディレーラーに巻き込み、エンドを破損、そのままオシャカになってしまったのである。すぐさま全く同じネオコットフレームを注文。2週間ほどで上がってきた。

国産メーカー車はこんな対応ができるのが良い。輸入車だと色やサイズが揃わないケースがままあるように聞く。まあ、そう何度もあっては困ることだが。

[追記]このMTBは完成度が高く、私としては例外的に改造をほとんどせずに四半世紀以上使い使い続けています。サスペンションフォークはリジッドに交換しましたが、それ以外はほとんど手をつけていないのです(ステムを短くしました)。1インチのしなやかなクロモリフレームで、乗る度にフルリジッドの気持ちよさを体感できます。
BSネオコットMTB
写真:フルリジッド改造後 2016年3月 鳥取の里山で

TREK 970SHX MTB 1996年モデル 完成車価格13万円台2016/05/17


TREK970SHX
写真:TREK970SHX サスペンションはロックショックスのエラストマー式
TREK970SHX 米国トゥルーテンパー社製クロモリ
写真:TREK970SHX 米国トゥルーテンパー社製クロモリ

[旧HP 自転車とカメラの日々より]
 毎年、秋になると各社のカタログをみていますが、96年モデルのTREKカタログの中で、この自転車が目に飛び込んできました。

コストパフォーマンスが非常に高く、バランスがとれていて興味が湧きました。MTBは半分消耗品みたいなところがあって、あまり値段の高いものはどうかと考えることもありましたし・・・。それと、まだTREKの日本法人がなかったころに購入した妻のTREK950が、私にはサイズが全然違うにも関わらず、走りが軽く、TREKのクロモリ車について好印象を持ち続けていたことも関係あります。テゥルーテンパー社のクロモリチューブであるということと、グリップシフトにも興味がありました。

パーツのオリジナルの構成は以下のとおりです。

Colors: Ice Fire w/Black decals

Main tubes: True Temper triple butted Cro-Moly

Stays: True Temper Cro-Moly central butted seat stays

Fork: Rock Shox Quadra 21R suspension, 60mm travel

Headset: Dia-Compe ST-2 Aheadset 1 1/8"

Crankset: Shimano Deore LX-C 42/32/22

Front derailleur: Shimano Deore LX-C Top Swing, top pull

Rear derailleur: Shimano Deore XT SGS

Shifters: Grip Shift SRT-800 X-Ray

Freewheel: Shimano HG70-I 11-28, 8spd

Chain: Shimano IG70

Hubset: Shimano Deore LX rear; System 3 suspension front

Spokes: Union USA 14/15G butted stainless

Rims: Matrix Swami WM, anodized, 32 hole

Tires: Panaracer Dart 2 Comp front; Smoke 2 Comp rear, 26 x 2.0"

Brakeset: Shimano Deore LX w/Dia-Compe PC-7 Power Control levers

Pedals: System 2 ATB w/clips and straps

Handlebars/bar ends: System 2 ATB, butted alloy, 170g w/System 1 bar ends

Stem: System 2 ATB, forged alloy direct connect

Seatpost: System 2, forged dual-bolt adjustable head

Saddle: Bontrager Plus 10, Cro-Moly rails

Additional components: Rack mounts, 2 water bottle mounts

Weight: 25.86 lbs / 11.74 kg

購入して交換したのはクランクとブレーキをXTにしたのとペダルをSPDにしたくらいです。

この年のアメリカ国内向けカタログをみますと上位モデルとして「990SHX」というのがありますが、日本では未発売です。最近ではクロモリは国内では売れないからか970クラスでも発売されなかったりします。メーカー車でも「これはいい」と思った時に買っておかないと、次年度には消滅したり、好きな色がなかったりします。

このモデルはTREKのロゴが変わる直前、パーツ的にはカンティブレーキ時代の最終年度で、デオーレXTも細めのデザインの頃です。全体として私には上品に感じられ、買っておいて良かったと思いました。地味といえば地味ですが。

今思うのにはサスペンション無しの「TREK970」(SHXが付かない)、にしておけば、一層シブくてよかったかもしれません。近年ではサス無しモデルは廉価版モデルのMTBルック車的なものにしかなかったりしますし、フォークだけを購入しても、フレームとは同じ色になりません。レース用でないなら改めてサス無しMTBに乗るのも楽しいかもしれません。

このTREKを買った翌年にBSネオコットMTBを約3倍の値段を払って購入していますが、両者の違いはどんなもんでしょうか?

一言でいうならBSのほうが乗り味がしなやかで、取り回しがよく、さすがにレース向けです。TREKもクロカンレースで使ったことがありますが、動きが少々鈍く、車体の重量を感じました。

但し、この差に3倍の値段の違いがあるかというと、感じ方は人それぞれでしょう。私は、レース用として考えるならば、やはり値段の違いだけのものはあると思います。

でもそれは決してTREKの満足度が低いということではありません。どっしりして、しっかり走るTREKはツーリングをはじめとするレース以外では十分の働きをします。キャリアも取り付けられるのでツーリングではBSより機能的には適しています。

なによりこの値段でこれだけのものが手に入るのなら、文句はいえません。両方とも乗って楽しい自転車です。

現在、妻の実家に置かせてもらっています。

追記:2014に京都に戻し、フルリジッドに改造。リムとスポークも交換しました。
すぐに林道ツーリングに使いました。不満はないのですが、感動もない。細身のシマノXTとクロモリフレームのバランスがいいので手放さずにいますが、だれか値打ちを認めてくれる人がいれば譲りたいです。

TREK970SHX
写真:2014年にフルリジッド改造後

キャノンデールMTB2016/05/17


キャノンデールMTB
写真:キャノンデールMTB

サンツアーXCプロ マイクロドライブ
写真:駆動系はサンツアーXCプロ マイクロドライブ

[旧HP 自転車とカメラの日々 より]
レイシスのオーダーMTBは軽量でとても美しく、その意味では狙いどおりに造ってもらったのだが、走りに精彩を欠いた。なんかフレームがしなやかすぎて、推進力をロスしている感じ。

というのが表向きの理由で、キャノンデールのフレームを買う決心を固め、パーツを移し替えた。

もう一つの理由として今にして思うのは、当時、私の所属していたクラブがキャノンデールで熱くなっていたこと。鈴鹿ロードのチームロードにキャンデールで揃えて出走したほど。キャノンデールの日本法人が設立され、出来鉄工の「ヨセミテ」ブランド立ち上げに貢献したマイケルTジャクソンがキャノンデールジャパン社立ち上げに際して移籍し、宣教師のように日本のMTB界に影響力を与えるなど、新たな時代のうねりが感じられた。キャノンデールのカタログもマイケルが翻訳していたのかどうか知らないが、奇妙な翻訳調文体や半分意味不明のフレーズがちりばめられていて、手作り感覚にあふれていて楽しいものだった。各レース会場でもマイケルが率先して出走していたし、キャノンデールは大変輝いていた。


ただし、このキャノンデールMTBに私が求めていたものはあくまでシングルトラック用軽量MTBということだったので、最後までサスペンションフォークはインストールせず、リジッドで楽しんだ。フォークは軽量な「ペペロニフォーク」で大変気に入っていたが、キャノンデール社からリコールの知らせがあり、鉄コラムのものに替えられてしまい、残念。体重60kgほどの私ならば、全然問題なかったかもしれない。

ブレーキのワイヤー取り回しもキャノンデールオリジナルの滑車方式のようなもので、MTB発展期の楽しさにあふれている。

その後、MTBの変貌があまりにも激しくなり、私などにはついていけなくなってしまった。ダウンヒル用MTBなど原動機なしオートバイのようになってしまって、まったくお手上げだ。

 数年前から実家に保管し、帰省時の山遊び用にしている。いろいろと思い出のつまった自転車だし、パーツはサンツアーXC PROなので昔を懐かしがって手放さないつもり。

[追記]2015年にヤフーオークションで手放しました。マニアックな方にお譲りできたみたいで良かったです。

HONJO フルオーダーMTB2016/05/17


HONJO フルオーダーMTB
[旧HP 自転車とカメラの日々 より]
上の写真は、このMTBを会社の先輩に譲る際、ステム等を先方の体型に合わせて取り換え、フォークもサスペンションでなくオリジナルの「丹下ビッグフォーク」に戻した状態のもの。

リアルレーシングMTBとして本城さん(注:鳥取市にある工房。近年は競輪選手向けのオーダーフレーム製作に特化)にオーダー。パーツは出たばかりのシマノXTRフルセットでI’S BICYCLEにて組んでもらった。

当時はフレームビルダーもMTBを手がけていた。この自転車は「サイクルスポーツ」のMTB一覧の本城サイクルワークスのページに登場したこともある。

フォークはビッグフォークからリッチーロジックフォーク、新発売の丹下サスペンションフォーク、ロックショックマグ21へと変遷した。

実戦に投与し、数々のレースを走り、プラザ坂下での「ビンゴdeMTB」シリーズや柴田ファームの大会で入賞したりした。今ではクロカンマシンで出走するなど考えられないだろうが、ダウンヒルレースにも出走し、そこそこの成績を収めた。

良く走るマシンだった。

たいへん気に入っていたが、リアルレーサーとしては寿命がつきたので、ポタリング用に余生を送るということで、先輩に譲ったのだ。

転勤にも連れていってもらったようで、先日家族旅行で訪ねたら、シンガポールの超高級コンドミニアムの大理石床材の上に鎮座しており、幸せな余生をおくっているようだった。(注:1990年代の話です)

追記:もしも今も先輩が持っていらっしゃるのなら買い戻したい気持ちです。
RASIS とHONJO
写真:RASIS(左)とHONJO(右)MTB
HONJO MTB
写真:HONJO MTB

レイシス フルオーダーMTB2016/05/17


レイシスMTB
写真:枚方にあったRASISのフルオーダーMTB

RASIS MTB
写真:フィレット仕上げが美しい

レイシスMTB
写真:RASIS フルオーダーMTBのチェーンステー

旧HP:自転車とカメラの日々 より一部修正

ARAYA MTBのチェーンステーが曲がったので、MTB2台目として、「TAKENAKA」(注:当時寺町丸太町にあったショップ。私もTAKENAKAさんの自転車チーム”ホリディサイクルクラブ”に入れてもらいレースを始めた)を通じて枚方のビルダー レイシスにオーダー。

ARAYAは重たかったので、今度のコンセプトは軽量パスハン的MTB。

フレームはプレステージの軽量仕様をフィレット仕上げ。クランクは杉野PX、ギヤはTA、ディレーラーやブレーキなどはサンツアー。

リムはカンパ「CONTAX」でタイヤはミシュランMTB用。

重量的には軽かったが、走りは重かった。変速も山道では無理なトルクがかかったりするので、やはりMTB専用パーツでないとスムーズでなく、後にサンツアーマイクロドライブシステムでXCプロがリファインされた際に、全部取り換えた。

このMTBで思い出深いのは、京都府立ゼミナールハウスで開催された「オールJAPAN ナショナルチャンピオンシップ MTB大会」で年代別クラス入賞したこと。八代正さんがコーディネートし、数年間ゼミナールハウスで開かれた後、兵庫県の柴田ファームに会場が移り、その後は岩岳の大会となって発展している。MTBレースの創生期ならではの話である。

ゼミナールハウスに前泊して一緒に泊まった外国人で、やたら日本語が上手なMTBもオタクのような人がいて、いったい何者かとおもっていたのが、後にキャノンデールJAPANの副社長になったマイケル・トロイ・ジャクソンさんだった。彼は当時、出来サイクルが企画販売していたヨセミテブランドMTBの、一営業マンだった。レース後に風呂に入ったら、彼と二人きりだったので、いろいろと話をした。彼はまだ車も持ってなく、帰りはバス輪行していた。

レイシスMTBのフレーム工作と色合いは私のイメージどおりで、実にほれぼれするほどきれいな自転車に仕上がっていたが、走りが悪いので、フレームをキャノンデールに買い換えることにして、手放した。

MTB アラヤ マディフォックスMTF26CRM-G2016/05/17


アラヤ マディフォックスMTB

1989年、最初のMTBとして購入。1989年モデル 希望小売価格138,000円(当時)。

以前開設していたHP(自転車とカメラの日々)より再録

「ニューサイクリング」1989年9月号の巻頭特集「最新ATB 10台の実力」で好評価だったので、購入。

当時はMTBまたはATB(オールテラインバイク)と呼ばれ、サイクリストの間でもいわゆるMTBの認知は進んでなく、ゲテ物扱いされている一面もあったと記憶している。

 私もMTBを認めるかどうか躊躇していたが、NC(雑誌 ニューサイクリング)の記事で薛さん(編集者)が好意的に書いていたので、そろそろMTBを体験してみようと思った。

フレームは丹下プレステージ、パーツはデオーレXT-Ⅱ(懐かしい!)。もちろん、MTB用サスペンションなど存在してなかった時代だ。

購入して、乗ってみて驚いたのを覚えている。子どもの頃の「自転車乗り」の楽しい感覚がよみがえったのだ。ロードレーサーはテンションの高い乗り物で、それなりのスピードを出して走らないと爽快感は得られないが、MTBだとそのへんをホロホロ入っても楽しいのだ。

山道の急坂も思ったよりよく登る。


というわけで、京都の北山シングルトラック等を走り始めたが、しばらくして、チェーンステーが自然に曲がってしまった。後タイヤとフレームとの間隔が均等でなくなってきたのだ。メーカー保証が得られることになったが、無骨なプレスラグ(今となっては草創期のMTBらしくてとっておけばよかったと思ったりもする)等が気に入らなくて、新しいフレームに買い換えた。


MTBといえばARAYAがリーディングカンパニーで、アメ車はまだまだ侵攻してなかった時代のことである。たった10年前(※2009年時点)だが、そのことを考えるとずいぶんと昔の気がする。ちなみにニコンのカメラで時代区分するなら、F4が発売になった翌年である。この10年の変化では自転車の世界のほうが大きい。

追記:その後の変化を考えると、カメラはデジカメの時代になり、銀塩カメラは一部好事家以外からは歴史の彼方へ。アラヤもMTBブームの後は、撤退に近くなったようですが、近年は面白い商品企画でがんばっておられます。