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周山から佐々里峠周回:ランドナー2台で2018/10/14

神奈川から「山岳サイクリング研究会」の客人を迎え、京都北山ツーリングを実施しました。周山までクルマで行き、佐々里峠を通って周回。京大芦生演習林入口にも足を伸ばし、秋の北山を満喫しました。


周山にクルマをデポ
写真:周山にクルマをデポ。久々にルーフに自転車。ER輪行方式なのでランドナーでもフォークダウン式で簡便。

美山道の駅
写真:美山道の駅で休憩。

美山・松茸ごはん
写真:美山産松茸の松茸ごはん、800円也。道の駅で購入。

美山町北
写真:美山町北。重要伝統的建造物群保存地区。

美山町北
写真:美山町北。外国人の観光客も多数。

美山町北
写真:美山町北。

美山町田歌
写真:知井谷を佐々里峠へ向かう。美山町田歌。

美山町口芦生
写真:芦生へピストン。美山町口芦生。

美山町芦生
写真:美山町芦生。京大の演習林事務所。

美山町佐々里
写真:美山町佐々里。

佐々里峠
写真:佐々里峠

京都市左京区広河原
写真:峠を下って、広河原。山国の谷を通って周山に戻る。

【走行日】2018年10月13日
【使用自転車】グランボアoyakata650BランドナーER。
       M氏:アルプスのランドナー。
【峠】佐々里峠(707m)
【行程】嵯峨嵐山駅7:00=周山8:00~9:00深見トンネル~9:13美山道の駅9:45~10:06北11:04~12:10芦生演習林12:37~13:08佐々里~13:50佐々里峠14:14~14:21広河原14:26~14:50小布施~(山国)~15:57周山=京都市内

グランボアER輪行はフォークダウン式ルーフキャリアにも便利2018/10/14


ER輪行 フォークダウン式ルーフキャリア
写真:フォークダウン式ルーフキャリアにER輪行式ランドナー

グランボアのランドナー&スポルティーフ、つまり泥除け付きの輪行方法の基本形態には
3つある。

泥除けがあると、ロードバイク式の前後輪を外すだけで輪行袋に入れるという方法がとれず(大きい輪行袋にすれば泥除けが付いていても可能だが、JR他鉄道各社の持ち込み規定を逸脱するので、鉄道車両に持ち込むという意味での輪行は不可)、ロードバイクとは別の方法をとらないといけない

1)フォーク抜き...伝統的方法で、最もコンパクトになる。対応する自転車の場合、慣れれば20分程でできるので、私的には、やはり一番のお薦め。列車内でコンパクトなのは余計な気遣いの度合いが減る。人間、鍛錬すれば能力向上は得られるので、最初は面倒くさいとおもっても、自分自身の能力開発だと考え、フォーク抜き輪行にチャレンジするのも良い。但し、輪行袋がキツキツのサイズだと、本当に名人芸のようにしないとフレームサイズによっては難しくなるので、例えばグランボアのデモンタ用輪行袋の外袋だけを使用(外袋だけの販売もある)して、ゆったり輪行袋をストラップ(輪行袋に縫い合わせ済み)で締めて使うのがお薦め。

ヤマネオリジナル輪行袋
写真:フォーク抜き輪行

2)デモンタブル・・・私も所有しているが、実は、輪行にかかる時間は、フォーク抜きと比べて圧倒的に早いわけではない(私の場合)。分割して2つになった自転車を2つの袋に上手に入れてパッキングするのに、案外頭を使う。尤も、自宅でデモンタ輪行のトレーニングをきちんとすれば、もっと早くなるかもしれないが。

デモンタ式輪行
写真:デモンタ式輪行。フォーク抜き方式よりも底面の幅が広くなる。

3)グランボアER輪行(イージーリンコウ)・・・前後の泥除け、通常は前キャリアのために簡単に外せない前泥除けを、そのために開発したフォーククラウンを使用することにより、簡単に前泥除けを外せるようにして、ロードバイクとほぼ同じ方式で輪行できるようにしたもの。輪行状態では一番嵩張る。

ロードバイク式輪行
写真:ロードバイク式輪行の一例(ER輪行ではない)

今回、ER輪行のランドナーを入手したのだが、実は、まだER輪行は体験していないのだが、前泥除けが簡単に外せるということで、フォークダウン式ルーフキャリアを使うのに、実に便利だということを伝えたい。自転車2台クルマ1台でツーリングに行く場合、ステーションワゴンの場合、毛布でくるんで荷室に2台入れるということも勿論可能なのだが、なんとなく、キズがつきそうで精神衛生上良くない。で、1台はルーフに載せる、といった場合。

カーサイクリング中心の人も、ERランドナーはお薦めである。自転車用ルーフキャリアではフォークダウン式が一番安定してシンプルだし。

グランボア ミラン カンチブレーキ2018/10/07


グランボア ミラン カンティブレーキ
写真:グランボア ミラン カンチブレーキ

この度めでたく納車された、”グランボアoyakata650BランドナーER”には、サイクルグランボア(株)が開発製品化したカンチブレーキ「ミラン」がインストールされています。
を参照してください。

36,000円もするカンチブレーキですが、ビジュアル的には、正直、おとなしい地味なブレーキにしか見えません(個人的感想)。物理学を学んだり、工学的経験値が豊富だったり、自転車部品への教養豊かな方ならインスピレーションが働くのかもしれませんが、凡人のサイクリストには。

随分前になりますが、仕事で酒業界を担当したことがあり、その時、灘の大手酒造メーカーさんの話で今でもよく覚えている話があります。

「メディアの方とか評論家の方は、手作りということに結構価値をおかれたりしているようですが、例えば高等小学校を出てこの道50年、精米に従事している方がいらっしゃるとします。設備投資がまわらない酒蔵で、昔ながらの方法で、その米磨き職人さんが心を込めて米を磨き、酒を造ったとしても、酒は酵母の生化学反応で出来るわけで、旧来の方法で心を込めて磨くということと出来上がった酒の品質の関係度合いは大きくはありません。それよりかはちゃんとした設備を入れ、旧来の方法よりも正確に効率良く米を磨いて酒をつくったほうが、いいとは思いませんか。人力でやって意味ある仕事と、さほど関係ない仕事とあるのです」。私の解釈も入って、そのままの言葉ではないと思いますが、そんな感じ。

カンチブレーキ「ミラン」についてはどうでしょう。大メーカーなら、所有のプレス機や鍛造設備で安価に効率的に製造できるものを、「手作り」で人的コストが大きいための結果であれば、さほど魅力的ではありません。

設計デザインの創意工夫への対価に加えて、汎用のプレス機では対応できない良い材質を使っているとか、機械よりも人力の精度が優れていることも多いので、そういう部分のコスト構造なら納得。ただ、精度といってもカンチブレーキの場合、本体がどんなに精度よくても、ブレーキシューのセッティング誤差というかやり方で、製造公査など問題にならないほどのばらつきが生じるでしょうから、パーツの精度にどこまで意味があるかは、よくわからないような気もします。

前フリはそれくらいにして、自転車パーツは、やはり使ってナンボ。本日インプレッション走行をしてきましたのでその報告まで。

コースは自宅から山陰本線の保津峡駅往復。途中に「六丁峠」という結構な傾斜の峠があります。直線の高速ダウンヒルから一挙に減速、といったシーンはありませんが、急勾配でコーナーが多いツーリング的シーンには合致しています。

結果、「ミラン」の感想としては、「使うとすごいんです!!」。
そのおとなしい外観とは違った意外な印象。きわめて現代的な味付けで、ブレーキレバーを引くと、「私はよく働きますよ!」といったメッセージがすぐに伝わってきます。

グランボアのセンタープルブレーキ「シュエット」と似た味付けで、そのあたりは開発者である土屋さんの好みなのかもしれません。

グランボア製品を求めるユーザーとしては、これまでマハック等のブレーキを使ったことがあるけど、それよりも性能が良くて美的センスも優れたものを、少し値が張っても欲しい、飲みに行くのをガマンすれば十分ペイするので、グランボアのにするか、といった感じなのではないでしょうか(勝手な想像)。

制動力についてはナンの心配もない、というか、とてもよく効きます。
シマノのXTRカンチよりも断然。

シマノXTRカンティブレーキ
写真:シマノXTRカンチブレーキ

ここでいきなりXTRカンチの登場ですが、実は、本日、パナソニックのシクロクロスフレームに換装した初乗りで、グランボアの後、まったく同じコースを同じようにパナシクロXTRで走ったインプレッションがそうなのです。ビアンキ シクロクロス(カンビアコルサ=イタリア製オーダー品)に装着していたXTRと比較しても同様です。

もちろん、ブレーキの性能というのはブレーキ単体だけではなく、フレームとリムとタイヤとブレーキレバーのマリアージュですから、簡単ではありません。

とはいっても、パナシクロフレームは、シマノのカンチを使用することを基本として設計されているでしょうし、そこのところは公平な比較です。

ちなみにグランボアのフレームはマハックのブレーキ台座で設計されていますので、逆にパナシクロのフレームにミランを装着すると、想定される性能が発揮できない可能性は高く、逆もまた真で、グランボアフレームにXTRだと、もっと効かないでしょう。

TOEI650Aに装着しているミスターコントロールカンチとの比較はどうでしょう?
今日は乗っていませんが、このコースはこれまでに数え切れないくらい数々の自転車で走っており、カーブのひとつひとつ、ブレーキの感覚は覚えています。
ミランの方が良く効くと断言できます、すみません。

ミスターコントロール カンティブレーキ
写真:ミスターコントロール カンチブレーキ。ビジュアル的には力強い。

パーツの組み合わせは下記のとおりです。

*グランボアフレーム-グランボアパピヨンリム-グランボアエキュルイユ650×38B-吉貝GC202Qレバー

*パナソニック オーダー シクロクロスフレーム(クロモリ)-マビックOPEN4リム-グランボアシプレ700×30C-シマノアルテグラ6600レバー

*TOEIヤマネスペシャル2フレーム-アラヤ20Aリム-グランボアルナール650×32A-吉貝DC204Qレバー

まとめとして、グランボア ミラン はその穏やかな外観に似合わず?、とてもよく効くブレーキですが、極めて現代的というか、ガツンと効くタイプです。

実用的にも美的にも一流品といって間違いありません。最初に別の品を買って買い換えるよりも最初から良い品を装着したほうが結局はお得ですが、駄品を使ってこそ、良い品がわかるというのも真ですし、まあ趣味ですから、そこはお好みで良いのかもしれません。

これまで私が六丁峠を走って一番感動したブレーキはというと、このブログでも前に書きましたが、カンパ コーラス です。効く!と感じてからのジワーとした感覚、手のひらに伝わる官能評価が、さすがカンパ、気持ちいい、というところです。サイドプルですしレーサー用ですからランドナーやシクロクロス車には装着できませんが。

失礼しました。

※追伸:グランボア ミランへの改善お願い
タイヤを外す際、カンチブレーキの左右のワイヤーがポロンと外れるので、輪行の際等で紛失するリスクがあり、何か改善策が欲しいです。マハックの千鳥でしたら、ワイヤが外れないのですが、せっかくのグランボアオリジナル球形千鳥ですし、、。

グランボア シュエット センタープルブレーキ
写真:グランボア シュエット センタプルブレーキ

TOEIロードレーサー 丹下プレステージラグレス
写真:カンパ コーラス サイドプルブレーキ

但馬:春来峠旧道、久斗山、安泰寺(2018/9)2018/10/06

兵庫県、但馬の山間に、ドイツ人住職の禅寺がある。安泰寺といい、世界各国から禅の修行者が集い、自給自足的な生活をしているらしい。

タブレットで地形図をつらつら眺めていて、安泰寺を「発見」してから調べたのが上記のこと。住職のネルケ無方さんの著作も、数冊入手した。

週末毎に台風や雨が続いたが、久々に好天予報となった9月の休日、かつて吉永小百合主演、早坂暁脚本のNHKドラマ「夢千代日記」で有名になった兵庫県湯村温泉に車をデポし、巡ってきた。

湯村温泉
写真:湯村温泉

 湯村温泉から坂を上がり、小学校(照来小学校)の坂を越すと、照来盆地が開ける。
山間の美しい景観が広がった。
照来盆地
写真:照来盆地

 多子(おいご)、切畑、と走り、山間のルートを春来峠を目指す。
新温泉町多子
写真:多子の神社

いつも国道9号線を走る時には、「春来トンネル」で通過してしまう山上に、「春来」の集落がある。春が来る、ムラなのだろうか。
春来小学校
写真:春来小学校。

春来 集落
写真:春来 集落

春来峠旧道
写真:春来峠旧道

小さな峠をいくつか越え、「久斗山」集落へ到着。
久斗山
写真:久斗山 バス停。公衆電話等社会インフラの結節点。

バス停、バス転回場には「バス開通の記念碑」があった。電灯や水道開通記念碑は見かけたことがあるが、バスは珍しい。しかも1987年(昭和62年)建立。世はバブル経済の胎動、日本は広い。
バス開通記念碑 久斗山
写真:バス開通の記念碑

バス開通記念碑 碑文
写真:バス開通の記念碑 碑文

今でこそ、久斗山集落は平時の道路状況ならば、車でさほど時間がかからず町の中心部から行き来できるのだが、かつて自家用車が普及する前、バスが無ければ、本当に不便な地区であったのだろう。

全国的にみれば「秘境」というほどの所ではないので、その分、世間的に全く注目されずに地域の中では隔絶され続けていたのかもしれない。

その久斗山から、更に山の中、行き止まりの一軒家が安泰寺である。

安泰寺
写真:安泰寺

安泰寺の石庭
写真:安泰寺の石庭

安泰寺への道
写真:安泰寺への道。積雪が多いと、トラバース道は単なる山の斜面になるので、歩きでも通行は困難になるだろう。

浜坂駅前
写真:地域の中心街、浜坂駅前。

岸田川
写真:浜坂から湯村へは、岸田川の堤防を走ると快適。湯村は山間の温泉地のイメージだったが、浜坂からの標高差は少ない。

【走行日】 2018年9月23日
【使用自転車】 kona rove ltd
【峠】春来峠(431m=自動車の旧道)
【行程】京都市内5:30=湯村温泉駐車場8:25~9:03照来小学校~9:17多子~10:10柤大池~10:24春来(そばを食す)~10:55春来峠旧道~11:52大熊~12:21久斗山~13:11安泰寺~14:25浜坂駅15:00~15:30湯村温泉駐車場=(入浴)=19:30京都市内自宅

詳しくはルートラボで


おしまい

物見峠、黒尾峠旧道、因美線沿線の旅2018/09/30


因美線沿いを走る
写真:津山からほぼ因美線沿いに走る

これまで自転車に乗っていて、競技中と練習会の集団落車以外で公道で落車したのは2回だけ。最初は、高校生の時、岡山から鳥取に帰る途中、県境の物見峠、当時は未舗装だった、のダウンヒルで石にハンドルをとられて、あっと思った時には落車していた。特に怪我や自転車の故障もなく、すぐに走り直した。
 2回目は厳冬期、クラブの練習会で能勢の山中の峠の下り、アイスバーンになっていて問答無用で転倒、ヘルメットがアスファルトに擦れたが、ヘルメットのお陰で無傷。

 最初に転倒した物見峠にもう1回行ってみたくて、2018年の5月に津山に車をデポして日帰りサイクリングをしてきた。物見峠は舗装され、40年以上も前のことでもあるし、転倒した場所がどこなのか、全く見当も付かなかった。高校生のころは集落景観とか民家とか全く興味がなかったのだが、今走ると、その景観が心に染みた。

因美線の駅は渋く、転車台も残っていたりして、鉄道好きのサイクリストには一石二鳥のルートであろう。
因美線知和駅
写真:因美線知和駅

因美線
写真:因美線の鉄橋

【走行日】2018年5月12日(土)
【使用自転車】TOEI650Aランドナー
【峠】物見峠(626m)、黒尾峠(652m=新道トンネル)、杉ヶ乢(357m)
【行程】京都=(中国道)=津山城址公園駐車場(デポ)9:05~10:36美作加茂駅~10:52美作知和駅~11:22美作河井駅~11:52物見トンネル上12:25~12:56物見峠~13:32物見トンネル東口~14:25黒尾峠(旧道)~14:50杉ヶ乢~16:30津山城址駐車場=湯郷温泉=京都
【走行キロ】88km(メーター)
【走ったルート】
 ☆詳しくは、ルートラボ

黒尾峠旧道
写真:黒尾峠旧道

若狭矢代へ、鯖街道、堀越峠旧道、おにゅう峠(2018/7)2018/07/17

30年近くお世話になったクリーニング屋さんがあった。
その名は「若狭屋クリーニング」

結婚してマンションに引っ越した際、クリーニング屋さんのチラシが多数投げ込まれた。その中に、ボール紙を名刺の大きさに切って、屋号と電話番号のスタンプを押しただけの
素朴な味わいのものがあった。屋号は「若狭屋クリーニング」。その店に頼み、それからずっと、マンションから今の家に転居してからも、週2回集配をしてもらっていたのだ。

集配の際には、いつもきちんとカッターシャツにネクタイ、上着も着てられたが、ある日、若狭屋さんのお家の前を自転車で通ったところ、暑いからか開けっぱなしの小さい仕事場で、ランニングシャツ一丁で汗だくになってアイロンを当てている若狭屋さんの姿がみえた。

その若狭屋さんが、2年前、地元に戻って小学校の同窓会に出席されたその夜に倒れて、あの世に行かれてしまった(亡くなったことは、今回知った)。1人でされていたので、そのまま廃業。

いつも集配に来られては、ネコをかわいがり、阪神タイガースの話をして、という感じだったのだが、あるとき、「若狭屋さん、若狭のどこですか?」と尋ねたら「若狭の矢代です。実家は今も民宿をしています」とのご返事だったのを記憶に留めていた。

今回の7月の3連休、予定していた沢登りは前夜出発が叶わなくなり断念。
6月末に職場が変わり、業界も違うので、イチから勉強の日々になった。オンで変化が大きいと、オフにエネルギッシュなことをする余裕が無くなる。自転車でどこか行くにしても、地理感の無いエリアに行くのは億劫になってしまう。色々逡巡していたが、「そうだ、若狭に行こう」と思いついた。若狭には若狭屋さんの実家もあったはずだし、訪ねてみよう、と思った次第。

京都に住むサイクリストやライダーにとって、京の街から北上して日本海を目指すのは、旅の第一歩のようなもので、私も学生時代から何度も若狭、特に小浜を訪ねている。

小浜は「海のある奈良」ともいわれ、お水取りの場でもあり、古寺名刹も多い。北前船の寄港地でもあり、文化的にも興味深い。私は参加したことがないが、かつて鯖を運んだという「鯖街道」をリスペクトした「鯖街道ウルトラマラソン」大会が毎年開かれている。
かつて私が所属していた自転車チームでも、毎年、周山街道で小浜往復の180kmタイムトライアルを実施していた。朝6時頃に出発して昼ご飯は京都(高雄)に戻ってから食べていたので6時間位で往復していたのだと思う。
小浜からは「京は遠ても十八里」といわれているように、京都と小浜の縁は深い。

というわけで、例年にない酷暑の中、若狭へと久々に往復自走宿泊サイクリングに出かけた。

周山
写真:栗尾峠旧道から望む周山の街

いつものように、周山街道へ。この道は、カーブと勾配の一つ一つを覚えているくらい走っている。今は、自転車歩行者専用道となった栗尾峠の旧道から周山の街を望む。

美山道の駅
写真:美山道の駅

あまりの暑さでペースが上がらず、国道を離れて涼しげな小径を選んだこともあって、美山の道の駅に着いたのが11時になってしまった。そのまま昼ご飯。美山牛乳やヨーグルトが美味。須知高校製のプリンというのも食べた。

久しぶりに九鬼坂を越えて、鶴ヶ岡からは、冬にスノーシューで何度か利用した堀越峠の旧道にチャレンジすることにした。このほうが林間で涼しそうだし。以前、1回ランドナーで来たが、タイヤがバーストして敗退した記憶のある峠。

堀越峠旧道
写真:堀越峠旧道。スノーシューの時はトンネルからここに出て、頭巾山を目指した。

旧道堀越峠
写真:堀越峠。若丹国境。

堀越峠の旧道は、かつて京都から小浜までの国鉄バスが走っていた。今ではかなり荒れている。石がゴロゴロしていて急勾配な箇所もあり、久々に押しが入った。

小浜
写真:小浜市内

今回、初めて国道からそれて、谷田部トンネルから小浜に西から入った。谷田部峠のほうが、本来の小浜入りの道らしい。

鯖街道起点
写真:小浜の商店街の中の「鯖街道起点」

鯖街道説明板
写真:鯖街道解説板

かつてより、ずいぶんと改良された道を走って、小浜市街から矢代に到着。
若狭屋さんの実家の民宿は、集落の高い位置に石垣を積んだ上にあった。

小浜市矢代
写真:若狭屋さんの実家の民宿に到着

仏壇も立派で、なかなかのものであった。
ご実家を訪ねて、初めて判った。若狭屋さんは、この実家が誇りだったのだろう、と。

「若狭屋」という屋号で商売すると、「若狭のどこですか?」と聞かれるのは想定の範囲内。過去や出身を明らかにしたくない場合には、出身地の屋号はつけないだろう。若狭屋さんにとって、京都の西郊の町でクリーニングを営みながらも、故郷を大切に思っていらっしゃったのだろうと、私は思った。

宿の女将さん(65歳+)からは若狭屋さんは伯父さんにあたる。女将さんの話では、
矢代で車が通れる道路が付いたのは戦後(昭和30年代か)のことで、それまでは小浜に出るには船か歩きで道路のあるところまで行かないと行けなかった。
高校には下宿しないと無理で、この辺では中学を出ると皆就職した。矢代では、京都で食料関係の会社を興した人がいて、その人を頼って皆その会社に入ったが、給料は上がらないし、知った人ばかりで発展性が無いということで、各人がいったんその会社に入ってから自分の道を決める感じだった、とのこと。若狭屋さんも、そんな感じでクリーニング屋を始めたのだろうと。
女将さんは、高校に進学させてもらったが、片道2時間、自転車を押して、乗れるところは乗って、という感じの通学。部活は出来ないし、冬は大変。娘さんも冬は寄宿舎に入って高校に通ったそうである。

一昔前の日本は、そんなエリアが広範にあり、都市と農漁村の違いは、今想像する以上にいろいろとあったのだろう。

小浜市矢代
写真:民宿の窓からの風景

矢代の観音堂
写真:小浜市矢代の観音堂

小浜市矢代湾
写真:矢代湾

翌朝、矢代の観音堂を見学し、おにゅう峠へと向かった。
酷暑で、熱中症への警戒がリアルに必要な状況。ペースは上がらず、時々沢水で身体を冷やしたりしながら走り、峠の到着は正午をまわってしまった。

下根来
写真:小浜市下根来、戦没碑と民家。子を失った親の気持ちが痛い。

おにゅう峠
写真:おにゅう峠。若狭には「遠敷(おにゅう)」、丹波にも「小入谷(おにゅうたに)」があるので、ひらがなで「おにゅう峠」としたのであろう。

久多から能見峠で広河原、花脊峠が通行止めのため芹生峠で京都市内に入り、出町にある鯖街道口の石柱を経由して帰った。

久多
写真:朽木

久多
写真:久多

芹生峠
写真:芹生峠

加茂川
写真:賀茂川

出町:鯖街道の碑
写真:京都、出町にある鯖街道口の石柱

【走行日】2018年7月14日(土)~15日(日)
【使用自転車】TOEI650Aランドナー
【走行キロ】1日目117km、2日目116km (サイクルコンピュータ計測)
【峠】 御経坂215m、笠峠(トンネル)449m、栗尾峠410m、深見峠(トンネル)420m、堀越峠510m、谷田部峠(トンネル)59m、おにゅう峠837m、能見峠655m、芹生峠712m
【宿泊】民宿 きしの(小浜市矢代)
【行程】
7/14 自宅8:05~9:38周山~10:52美山道の駅(昼食)11:44~13:35堀越峠(旧道)~14:15道の駅名田庄14:37~15:44谷田部トンネル~15:48小浜~16:55矢代(泊)
7/15 矢代8:00~8:41広域基幹林道尾根~9:32東小浜駅9:45~12:29おにゅう峠~12:55朽木生杉(昼食)13:34~15:12能見峠~17:14芹生峠~18:15出町鯖街道口~18:53自宅

【ルート】
  1日目
  2日目

舞鶴湾大浦半島探訪:多祢寺、三浜と野原(2018/3)2018/06/04

”海の京都”、京都府北部の舞鶴湾大浦半島は半島一周道路が無いため、先端の集落はどこも行き止まりの”どんつき”。
プランニングが難しいこともあり、なかなか訪問できずにいましたが、ようやく行ってきた記録です。

土曜日曜の連日で舞鶴へ。土曜日は西舞鶴にクルマをデポ。翌日は東舞鶴にデポしてMTBで回りました。

【走行日】2018年3月3日(土)
【使用自転車】TOEI650Aランドナー
【峠】 三浜峠203m
【行程】京都=西舞鶴駅10:11~11:35自衛隊桟橋~12:07板ガラス~12:23クレインブリッジ~12:57浮島丸碑~13:28舞鶴発電所(丹生)~14:20多祢寺14:48~14:56三浜峠~15:07三浜~15:40野原~16:14(峠)~16:51東舞鶴~17:28西舞鶴=京都

舞鶴市三浜
写真:三浜峠を下ると、海を背景に集落が広がる。桃源郷というものがあるとするなら、こんな感じに近いと思えるような美しい景観であった。

舞鶴市野原
写真:舞鶴市野原。海に生きるムラ、という感じ。

多祢寺
写真:多祢寺

舞鶴市内
写真:舞鶴市内


【ルート】

自転車サイドバッグ 前か後ろか?2018/05/23


リアサイドバッグ
写真:リアサイドバッグ装着時。オルトリーブのクラシック。自転車はグランボア650Bデモンタブル。

ヒルバーグ アクト テントと一緒に
写真:テントはヒルバーグのアクト。

私の場合、自転車ツーリングでは、走行→風呂→ビール という流れが欠かせないので、いつも民宿や旅館を利用している。自転車は山と違って、基本的に下界を走るので、排気ガスやホコリにまみれる度合いが大きいこともある。

逆に、宿泊を伴う登山では、テント泊。山にはそもそも風呂が無くて、風呂無しで過ごすのは当然。大地と一体感があって時間的にも自由度が大きいテント泊が好きだ。そもそも、小屋が無い山域で泊まることが多いし。

山でのテント泊は数十泊はしているが、そんなわけで自転車でテント泊をしたのは、実はこれまでに、たった2回しかない。

そんな限られた経験だが、2回とも同じ自転車を使用している。但し、キャンプ装備のためのサイドバッグの搭載法は異なる。

最初はリアにサイドバッグを装着した。泥除けが昔のフランス製品で、荷台を兼ねる形状になっているのを活かしてオーダーしたリアキャリアなのだが、下り坂でシミー現象を感じ、途中でサイドバッグごと荷物を宅急便で自宅に送り返したという軟弱さだった。
左右の重量バランスが悪かったのかもしれないが、いくら丈夫なマッドガードとはいえ、荷重の多くをマッドガードが支えるというところに無理があったのかもしれない。

アメリカの雑誌「BICYCLE Quarterly」を眺めていると、最近、やたらとフロントサイドバッグで結構ラフな道(グラベルロード)を走っている写真が目立つ。

キャリアを使わずにバッグを装着する「バイクパッキング」も一部で注目されているようだが、まずはフロントサイドバッグを体験する必要があると感じ、グランボアの650Bデモンタブルランドナーにフロントサイドバッグが装着できるように改造をお願いした。

で、先日、その初ライドを敢行した。

その感想。フロントサイドバッグでの走行感の安定にびっくり。バッグの装着位置が低いため、重心が下がり、とても安定感がある。ズシンと安定して、踏むとスッと進む。
もっと走行感が重くなるかと思っていたが、そんなことはなかった。

峠道でのダンシングも問題ない。下りでもシミー現象は生じない。
前輪に荷重がかかる乗り味が、なかなか気持ち良い。

わかっている人には、何をいまさら、ということだと思うが、前荷重と後荷重とで、こんなにも走行感が違うのかと驚いた次第。

テント装備も軽量コンパクト化されているので、4 サイドまでしなくても、フロントバッグ+前サイド+サドルバッグ で十分長期ツーリングがこなせそうである。

取りいそぎ、ご報告まで。

前サイドバッグ
写真:フロントサイドバッグ装着時。オルトリーブのグラベル。
自転車はグランボア650Bデモンタブル。

ファイントラックのツェルト
写真:ファイントラックのツェルトを使用。十分快適であった。

眼福・・ラリーグランボア・・金色サンジェなど2018/03/11

年に一度の「ラリーグランボア」という行事があり、参加してきました。

京都のランドナー専門店「アイズバイシクル」の主催。お店をスタートして、コントロールポイントの峠でスタンプを押してもらってから、コーヒーと御菓子をご馳走になり、またお店に帰るというイベント。定められた時間の幅の中で、自分の好きなコース、好きなペースで各人バラバラに走ります。

峠では、コーヒーを飲みながら、皆さんくつろいでいらっしゃるのですが、参加者の自転車がすごいこと!当に「眼福」です。お店のブランド「グランボア」の凝った自転車はもちろんのこと、サンジェやルネ・エルスもごろごろ。TOEIやズノウのとても綺麗なマシーンなども。とてもお値打ちなイベントでした。

京都・北山の峠がコントロールポイントでした。
2018ラリーグランボア

集まっているどの自転車も、すごいのですが、今回の一番の眼福ものは、これ。
金色サンジェ
フランスの「アレックス・サンジェ」にオーダーしたオロ(金色)パーツを上品に使った自転車。
ブレーキアーチもリムも、インフレーターも金色。
もちろん、変速機も。チェーンもです。
ハブはマキシカ、後ろ変速機も金色です。
ハンドルも
ブレーキレバーも。
メッキ部分を全部金にするよりも、金を引き立たせて美しくするにはどうしたらよいか考慮されたとのことでした。

何がスゴイかというと、自転車だけでなく、所有されるご本人のウエァにも注目。
渋谷のテーラーで、この自転車に合わせてオーダーされた三つ揃いニッカボッカ仕様(上着は暑いからか暫し脱いでいらっしゃいます)。靴も、自転車用特別オーダー品。
往年の欧州紳士の自転車倶楽部みたい。
趣味人の至高の姿ともいえるでしょう!

とても輝いていた東叡社の夫婦ランドナーもありました。現在入手可能のパーツ中心に綺麗にまとめられています。写真では普通の青色に見えますが、実物の色つやが凄かった。

他にも、パターンレスのギヤ板を加工してオリジナルパターンでオーダーされたかと思われる、前ギヤには、びっくり。

グランボアの新作、「親方作製ラグ仕様フレーム」。ルネルス風のヌメっとしたボリューム感あるラグが魅力的。
ちなみに、グランボアのバッチの背景色が緑なのが「親方フレーム」。イリベ製は赤で、それ以外が青。
全体像は、下。

私は、グランボアのスポルティフで参加しました。
今は亡き、サンツアーシュパープロほぼフルセット。

シュパーブプロ(最終型)には世界でも類を見ない特徴があり、それはブレーキアーチへのバネ内蔵。スッキリしていてチャーミングです。そのブレーキをスポルティフ(泥除付)に使いたいというのが私のオーダー。しかし、シュパーブプロにはショートアーチしかないので、泥除けのためのクリアランスをとるために、ブレーキシューがアーチ穴の一番下になるようにフレームをつくってくれたのでした。(せっかくのブレーキがリフレクターのために全部写っていませんが)

サンツアーシュパーブほぼフルセットのスポルティフ
リクセンカウルのバックの取り付け部分がほつれてしまい、下向きになっているのが残念。今日のコースでしたらシュパーブの38×23の最大ローでも全然問題なく、気持ち良く走れました。最近、軽いギヤで走ることに慣れてしまっているけれど、かつてのロードレーサーギヤ比で走るのも、脚に刺激があって良いものだと思いました。(おしまい)

台風5号接近中、御坊から龍神十津川新宮へ(2017/8)2017/09/02

2017年夏、台風5号が接近中とは知っていましたが、「まあ大丈夫だろう」と思って紀伊半島へ2泊3日のサイクルツーリングに出かけました。

当初、「酷道」と呼ばれる国道425号線を御坊から尾鷲まで紀伊半島を横断して走る予定でしたが、御坊から新宮へと変更しました。

2日目の午後から一時的にけっこうきつい雨に出会って雨宿りしたり、またペースも想定よりも遅く、尾鷲到着がかなり遅れそうだと判断したからです。何度か沢登りの時に通った場所を、自転車で走りたかったのですが、仕方ありません。

2日目の夜から台風接近のため断続的な雨になりましたが、新宮の雨量は、たいしたことなく、午前中の列車なら大丈夫かと思って早めに新宮駅に行きました。しかし、JRはほぼ全面運休。紀伊勝浦へ行く普通列車は走っていましたが、その先、田辺・天王寺方面への運行の目処はたたず、名古屋方面も運休。

結果、新宮始発の名古屋行きバスに乗り、名古屋経由新幹線で帰京しました。
ホーク抜きでコンパクトになる輪行方式にしておいて、ほんと良かったと思いました。

京都に着くと結構な雨で、タクシーで自宅まで帰りました。
ニュースをみると、前日に走った紀伊半島の山間部は200mmオーバーの雨が降っており、1日ズレていて助かりました。大規模な土砂崩れや道路の崩落は珍しくないエリアですので。やはり台風接近を甘くみてはいけないと反省した次第です。

【走行日】2017/8/5~8/7
【使用自転車】TOEI650Aランドナー
【峠】大峠(印南町)126m、深山峠97m、祇園越430m、牛廻越792m
【宿泊】龍神温泉「民宿 せせらぎ」、新宮駅前「長谷旅館」
【行程】
8/5:JR山陰本線花園駅5:16=9:11JR紀勢線御坊駅9:58~10:16紀州鉄道「西御坊」駅10:33~10:47天田橋~11:49大峠~13:00奥真妻活々倶楽部(昼食)13:25~14:06旧龍神村境(トンネル)~15:26旧龍神村役場~16:20祇園越~16:33民宿「せせらぎ」
8/6 民宿「せせらぎ」8:12&8:37(ボトルを忘れて戻る)~10:12牛廻越~11:30玉垣内(昼食)12:00~12:31十津川・折立橋~12:56滝(R425分岐)~13:18大泰の滝~14:00葛川隧道~14:58宮井橋~16:15新宮高校~16:34新宮駅前「長谷旅館」
8/7:新宮駅三交バスセンター9:28=(高速バス)=名古屋=(新幹線)=15:50京都(自宅)
 1日目:詳しくはルートラボで
 2日目:詳しくはルートラボで

山陰本線花園駅から輪行でスタート
写真:JR山陰本線花園駅から輪行
御坊駅
写真:御坊駅で自転車を組み立て、スタート
紀州鉄道の西御坊
写真:紀州鉄道の終点「西御坊」
御坊近郊の集落
写真:趣のある町並みを抜ける
写真:1日目の宿、龍神温泉
牛廻越
写真:かつては林道、今は国道425号線の牛廻越
写真:途中で雨宿りをしたりして、予定通りにはいかず、芦廼瀬川沿いをあきらめて、新宮に向かうことにした
写真:長大なトンネルを何本も抜け、新宮が近づいた。熊野川。
写真:新宮市内へ。地域の文化拠点であり続けた名門「新宮高校」
写真:当日予約だったので宿で食事はなく、近所の居酒屋へ
写真:翌日、台風5号の影響でJRは運休。バスで名古屋に出て帰京。

詳しくはGoogleフォトで(66枚)