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2024北海道ツーリング10:浜頓別=羽幌2025/01/08

Day17:6月30日(日)晴れ 浜頓別=下川町「モレーナ」=朱鞠内「森salon」=羽幌
 自転車走行:0km、自動車走行:294km

浜頓別ポタリング9:40=10:52丹波屋跡=12:16下川町「モレーナ」12:48=13:47朱鞠内「森salon」14:17=15:30三渓神社(熊害慰霊碑)=三毛別熊事件跡15:55=16:32羽幌

宿での朝食時、庭にエゾリスが来ているというので、観察。
エゾリス
 写真:エゾリス

浜頓別、高校生の頃からなぜかこの町を見てみたいと思っていた。高校の授業で使っていた帝国書院の地図帳を眺めていて。
オホーツクに面する北の町。

宿のすぐ裏手がクッチャロ湖。湖は濁っていた。
クッチャロ湖
 写真:クッチャロ湖

浜頓別の市街。
浜頓別
浜頓別
浜頓別
 写真:浜頓別

浜頓別には公衆浴場があった。
浜頓別の公衆浴場
 写真:浜頓別の公衆浴場

浜頓別市街起点のサイクリングロードがあったので走ってみたが、すぐに通行止めになった。
北オホーツクサイクリングロード
北オホーツクサイクリングロード
 写真:北オホーツクサイクリングロード

浜頓別から道道275号線で下頓別、中頓別、上頓別を通過し、小頓別の「丹波屋旅館」跡。古くは駅逓として重要な役割を担った。国登録有形文化財。初代は丹波の人だったのだろうか。
丹波屋旅館
 写真:丹波屋旅館(跡)

北海道の地名というのはアイヌ語起源か、開拓者の出身地由来か、「共和」とか「親和」のような開拓地らしいものが多い。地名は違っても、同じような生業ならば家屋も同じようで同じような景観が広がっている。

緩やかなのであまり意識することなく(特に自動車であるし)、天北峠を越えて音威子府村へ。数日前に走った道を再度走って(懐かしく感じる)、再び名寄を通過し、上川町の「モレーナ」というレストランへ。

なぜ、そこを目指したかというと、「吉里吉里」「五味温泉」「トシカの家」にも『昭和放浪記』『平成放浪記』『日本放浪記』の3冊シリーズ本が置いてあり、なかなか面白い内容なので、購入しようと思ったが、amazonでは扱っていない。
筆者である栗岩英彦氏は放浪終了後、上川町でレストラン「モレーナ」を開業されているので、そこへ行って直接本を購入しようと思った次第。
レストラン「モレーナ」
 写真:レストラン「モレーナ」

カレーは大層美味しかった。栗岩さんの話を聞きたかったが、自動車で乗りつけているのが恥ずかしくて、遠慮した。自転車で来ていれば、いろいろ話せたと思うのだが。
3冊のシリーズ本をサイン入りで購入。
モレーナ店内と栗岩氏

「モレーナ」の畑は無農薬、不耕起栽培。
モレーナの畑

「モレーナ」を出発して、今度は先日訪問した朱鞠内の「森salon」を目指した。
「森salon」でコーヒーとケーキ。家から近ければ都度立ち寄りたいが、朱鞠内とあっては叶わない。
森salon
森サロン
写真:朱鞠内の「森salon」

朱鞠内からは先日自転車で越えた霧立峠を自動車であっけなく越え、苫前。
自転車では時間的に行けなかった、「三毛別(さんけべつ)羆事件」復元地へ。

吉村昭『羆嵐』でも有名なこの事件は大正4年(1915年)、北海道苫前郡苫前村三毛別六線沢 (現在の苫前町三渓)で冬眠できなかった羆が開拓部落の7人を食い殺し3人に重傷を負わせた事件。通信手段も交通手段も乏しい当時、2日に渡って惨劇が繰り広げられ、軍隊も出動したが老猟師によって撃ち落とされた。

三渓神社
 写真:事件現場の手前の集落にある三渓神社(さんけいじんじゃ)

神社には事件の慰霊碑があり、体験者による壮絶な一文が刻まれている。
三渓神社の慰霊碑
 写真:熊害慰霊碑

現場の三毛別六線沢部落跡は更に奥にある。かつては小学校の分教場もあったという開拓部落は森に還っている。

三毛別羆事件
 写真:三毛別羆事件の碑
三毛別羆事件
 写真:説明板

復元された開拓農家の建物。ヒグマの一撃にはひとたまりも無い。
三毛別
 写真:三毛別羆事件復元農家
三毛別の開拓農家
 写真:農家の内部

この建物は小屋や納屋ではなく、居住の母屋。開拓生活の最初の住居は三毛別に限らず、どうもこのようなものが少なくなかったようだ。冬は雪が吹き込み、ワラ束に包まって寝る、など。さすがにこのような家を知る方は存命しないだろうが、昭和の時代には記憶に残っていたのだろう。

現場を跡にし、苫前から羽幌の「吉里吉里」へ。
大きなサイドカー付きのオートバイが留まっていた。
 写真:とほ宿「吉里吉里」にて


おしまい

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