桜島-弘前 桜ライド Day20 新潟へ5 休養日 高遠 ― 2023/04/24
4/16(日)快晴 休養日にて走行無し 竹松旅館(泊)
高遠城址は葉桜で、静かに散策。
咲いていれば、見事だろう。
それを想像する旅も、また良し。
高遠藩校新徳館を見学
会津藩校日新校から寄贈された桜もあった。
歴史博物館見学。
陽炎堂という、県市町村史誌や郷土出版物の取り揃えが尋常でなく充実している古書店に出会い、感動する。
自転車なので、重たい本は買えず、岩波文庫の「芭蕉紀行文集」を記念に分けてもらう。

写真:竹松旅館
連泊した竹松旅館は「松茸の宿」。このあたりでは今でも松茸が豊富に採れるとのこと。
松茸のシーズンには東京から赤坂芸者一行(地方、幇間含む)を同行させて宴席をもった社長がいらっしゃって、その時の写真がパネルにして飾ってあった。地元の人も招待して芸を披露させたとのこと。当にお大尽、素晴らしいお金の使い方だ。
桜島-弘前 桜ライド Day21新潟へ6 高遠から蓼科親湯 ― 2023/04/24
4/17(月)晴 49km走行 8:05〜14:32 6h27m
蓼科親湯(泊)
◇峠:杖突峠 1282m
杖突峠への途中、大きな枝垂れ桜に辛うじて花が残っていた。
杖突峠への道中、鏝絵(こてえ)の蔵があった。
桜と松の民家
庚申塔も
茅野を過ぎて蓼科へは交通量の多い国道152号線を避けたところ、旧道だったようで仏や道祖神に会えた。写真を撮っていると、軽トラックが止まって「なんて綺麗なランドナーだ」とコメントを発してくれた。
写真:石仏
写真:道祖神
蓼科親湯に到着
蓼科親湯は大正年間創業で、文学者が多く逗留した。館内蔵書が3万5千冊とのことで、本がディスプレイされていた。
岩波文庫の通路を経て部屋へ。
桜島-弘前 桜ライド Day22新潟へ7 蓼科親湯から上山田温泉 ― 2023/04/24
4/18(火)くもり 79km走行 8:28〜15:40 7h12m
有田屋旅館(泊)
◇峠:スズラン峠 1757m、大門峠 1441m
ビーナスラインで蓼科の別荘地を通過し、スズラン峠1760mを目指す。
写真:ビーナスライン
途中で八ヶ岳を望む展望所があった。
スズラン峠(標高1760m)に到着。
写真:スズラン峠
いよいよ日本海を目指す。この日千曲市の最高気温は12度、最低気温2度だったということで、標高はともかく、とても寒くてウインドブレーカーの上にレインウェアを上下とも着て走った。雨は降っていないが。
上田市で信州大学繊維学部の前を通る。
旧北国街道を走る
写真:旧北国街道(上田市)
坂城の旧家
千曲川に架かる昭和橋を渡って、上山田温泉へ。
写真:昭和橋
上山田温泉、有田屋旅館に到着。
写真:有田屋旅館
写真:上山田温泉
上山田温泉の湯質が大変上質で、古くからの温泉地はさすがだと感じた。
地下深く掘って無理無理ポンプで汲み上げ、塩素を入れて循環させている「温泉」と違って。
旅館の造作も、今の建築ではなかなか困難だと推察されるものが随所に見られる。
先々代が九州の有田から来て宿を始めたので有田屋と名乗り、大女将は武雄温泉武雄高校出身。若女将は兵庫出身だが有馬温泉で修行中のご主人と知り合い今に至るとのこと。温泉旅館経営者の通婚圏というものの存在について思いを巡らせた。
桜島-弘前 桜ライド Day23新潟へ8 上山田温泉から高田 ― 2023/04/24
4/19(水)くもり 95km走行 8:21〜16:46 8h24m
高田ステーションホテル(泊)
宿を出て千曲川を渡り、旧北国街道を繋いで走る。
写真:千曲川
明治天皇の御休憩の碑があった。
丹波嶋の脇本陣(跡)
丹波嶋渡しの碑
長野市内、善光寺の門前へ
引き続き、旧北国街道をたどる
いったん黒姫高原で標高をあげる
小林一茶終焉の地
野尻湖を過ぎてからは、ひらすらダウンヒルが続く。寒い。
旧中郷村の旧北国街道を淡々と走る。
ようやく高田へ着く。雁木が特徴的。
JR高田駅
泊まったビジネスホテル
桜島-弘前 桜ライド Day24新潟へ9 高田から寺泊野積 ― 2023/04/24
4/20(木)快晴 暑い 110km走行 8:02〜16:40 8h38m
お宿 まつや(泊)
高田、頚城平野からは純白の妙高火打の存在感大。神々しい山々に見守られる暮らし。
日本海に出ると順光追い風で快走。ロードレーサーがあっという間に追い抜いていった。
宿のある野積と言えば、宮尾登美子「蔵」で、大地主造酒屋の娘が、親の定めた名家高学歴の人でなくて酒造りの若い季節労働者に求婚するのだが、その蔵人が母と二人で貧しい暮らしをしているのが野積という設定。テレビドラマ化されたのでご存知の方も。
宿の女将は弘前出身で、女一人旅でこの宿に泊まって、半年後には結婚して、ここにいる、とのこと。出会いと人生。
日本海に出ると順光追い風で快走。ロードレーサーがあっという間に追い抜いていった。
宿のある野積と言えば、宮尾登美子「蔵」で、大地主造酒屋の娘が、親の定めた名家高学歴の人でなくて酒造りの若い季節労働者に求婚するのだが、その蔵人が母と二人で貧しい暮らしをしているのが野積という設定。テレビドラマ化されたのでご存知の方も。
宿の女将は弘前出身で、女一人旅でこの宿に泊まって、半年後には結婚して、ここにいる、とのこと。出会いと人生。
写真:高田の街
写真:頚城平野から妙高の山
写真:酒の研究者 坂口博士の記念館。岩波新書「日本の酒」など。
写真:米山。旧道を行こうとしたが、以前の地震で崩れたのか、道が消滅していて、米山トンネルを通った。
写真:上輪
写真:牛ヶ首層内褶曲
写真:宿泊した野積の「まつや」
桜島-弘前 桜ライド Day25新潟へ10 寺泊野積から新潟市 ― 2023/04/24
4/21(金)くもり 64km走行 8:19〜12:34 4h15m
ホテルオークラ新潟(泊)
宿「まつや」を出発。屋根の形が複雑に感じたが、朝、みるとよく判った。
寂しい海辺を走る。新潟市に近づいているのだが、なんだかすごく辺境に向かっているみたい。
写真:浦浜海岸
海岸通しで行くのはやめて、間瀬から英彦山の山塊を越えて、新潟平野へ入る。
旧道を探して走ると、造り酒屋や明治天皇御小休所があったりした。
写真:越後鶴亀 造り酒屋
写真:明治天皇竹野町御小休所
交通量の多い道を避けて、新潟平野の広大さを実感する小径をゆく
写真:広い平野
広い平野に広大な旧家があった。中原邸。
写真:中原邸と説明板
ブラタモリで有名になった「佐潟」。ラムサール条約の潟。
写真:佐潟
新潟高校の前を走る。今晩会う後輩が卒業している。グラウンドでは新入生向けの応援練習が展開されていた。私の通っていた高校でも、新入生には応援練習があったことを思い出した。
写真:新潟県立新潟高校
夜に学生時代の同期と同じ下宿だった後輩と飲む約束あり。12時半にホテルに着き、翌日は輪行することにして、それらの準備万端。
新潟在住の彼らの日本酒の造詣がすごくて、料理にあわせて、銘柄と飲み方を一つ一つオーダー。
旅に連れ、千曲川も信濃川になり、新潟の萬代橋脇のホテルに宿泊。
新潟在住の彼らの日本酒の造詣がすごくて、料理にあわせて、銘柄と飲み方を一つ一つオーダー。
旅に連れ、千曲川も信濃川になり、新潟の萬代橋脇のホテルに宿泊。
写真:ホテルの喫茶室からみた新潟 萬代橋
写真:宿泊したホテルオークラ新潟
桜島-弘前 桜ライド Day26 弘前へ1 新潟市から庄内三瀬 ― 2023/04/24
4/22(土)くもり 寒い 15km走行 12:15〜14:12 1h57m
旅館 坂本屋(泊)
ホテルからタクシーで東新潟駅へ行き、あつみ温泉駅まで輪行。
日本海沿いに走る。
写真:暮坪の舘岩
トンネルでなく、笠取峠で三瀬へ。日本海の怒涛、海鳴り、海近く怖いくらい。
写真:笠取峠道から小波渡(こばと)集落を望む
写真:笠取峠へ
写真:笠取峠道から国道7号線を望む
写真:笠取峠道
峠を降りたら、目の前が宿泊する「坂本屋」旅館。NHKの「新日本風土記・庄内」で地元食材にこだわる料理旅館として一途に生きる姿が紹介され、泊まりたくなった。
この季節は鱒尽くし。藤沢周平ゆかりの宿でもある。朝日新聞社から出版された藤沢周平のムックシリーズにご主人も執筆されている。
写真の掛け軸は、先代の庄内の殿様(酒井家)の直筆
桜島-弘前 桜ライド Day27 弘前へ2 庄内三瀬から酒田 ― 2023/04/24
4/23(日)晴 39km走行 8:47〜14:40 5h53m
若葉旅館(泊)
天気は快晴、行程にも余裕。宿を出発して小さな坂を越えたところが由良海岸で、島に橋が架っているのが見えた。
写真:由良海岸、由良集落と白山島
写真:白山島。白山神社があり、そこに参拝するための橋か。
写真:白山神社
写真:白山島の頂上近くにある本殿の彫り物。268段の階段を上がって到着。
写真:由良集落の由来の説明板。出羽三山を開いた貴人が丹後の由良を出発してこの地に辿り着いたことから、由良という地名になった。
海岸沿いの快適な道を走り、荒崎灯台。
写真:荒崎灯台
湯野浜温泉手前の海岸。結構波があり、荒涼とした印象。
写真:湯野浜温泉手前の海岸
坂田市街が近づき、最上川左岸にある土門拳記念館を見学
写真:土門拳記念館
写真:土門拳記念館の中から庭園を望む
写真:土門拳記念館庭園
ゆっくり展覧会を見学して、最上川を渡る。海側からの風除けの透明アクリル板が橋上に設置してあった。
写真:最上川、出羽大橋から海側を望む
写真:宿の横のコーヒー専門店で遅めの昼食。とてもコーヒーが美味しい店で、感動した。
写真:連泊した若葉旅館
桜島-弘前 桜ライド Day28 弘前へ3 酒田で休養日 ― 2023/04/24
4/24(月)くもり 寒い 走行無し
若葉旅館(泊)
宿の近くにある「山居倉庫」を見学。庄内米の倉庫として今も使われている。
倉庫の一つが「庄内米資料館」になっており見学。
かつて人力で倉庫に米を運び込んでいた頃のジオラマ。
米俵は1つ60kg。5つは観光用にかつて実際撮影したことがあるのでそうなっているが、実際には3つ1回に運んだとのこと。180kgになる。そして1日のノルマは1000個!
昔の人は強かった。
60kgの米俵を持ち上げるお試しコーナーがあったが、腰を痛めそうなので、早々に退散。
輪行袋の自転車が重いと言っているようでは話にならない。
次に本間家旧本邸へ。
玄関では、盆栽の松をそのまま大きくしたような「臥龍の松」樹齢400年以上が出迎えてくれた。
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