グランボア650×42Bランドナー55号 ― 2025/07/16
「I’s Bicycle」を通じて、1989年9月にTOEIロードレーサーのフルオーダー(丹下プレステージラグレス軽量フレーム)を嚆矢に数多くの自転車を得てきたが、その最終型としてオーダーしたのがこの55号ランドナー。
55号というのは、サイクルグランボア直営店「I’s Bicycle」の”親方”である土屋さんがフレームビルダーとして制作した、55台目のフレームだから。
10号ランドナーも所有しているが、10号はER輪行方式のラグレスでタイヤは38B、パーツは割と最近のものを使っていてエンド幅は130mm、10速。
55号ランドナーは屋根裏収納庫に長年保管しているパーツを後悔無きよう使って、自分に対してその種の引導を渡す、という背景。
変速機が70~80年代のものとなるのでリヤエンドは126mm。タイヤは42B。今度はラグ付フレーム。土屋さんのラグワークのフレームというのも1台は欲しいので。
「これが最後のオーダー」だと決意しながらも、またオーダーしてしまったりする日々であったが、今回は正真正銘(のつもり)。
私の場合、あまり時代考証に忠実な自転車づくりというのを意識しないので、在庫パーツと最新パーツ(ハブダイナモなど)がミックスしたものとなっている。
一貫しているのは、その時のI’s Bicycleの持てる力を発揮した自転車ということ。オールドパーツの扱いと、最新のお勧めのものとのベターバランス。
ということで完成した自転車が2023年1月22日(土)~23日(日)、東京北の丸公園「科学技術館」で開催された「2023ハンドメイドバイシクル展」で披露されるという誉れを得た。
このことは私なりに一つの到達点ともいえ、わざわざ東京まで見に行くことにした。
科学技術館というのは、日本に高度経済成長期というものがあったことを思い起こさせる建物。1964年4月開館。
科学技術館(東京都千代田区北の丸公園2-1)
建設時の企業協賛奉加パネルをみると、当時は関西財界の独立性が強かったのか、そもそも協賛要請が無かったのかは知らないが、関西系の企業名はない。住友銀行、住友金属、住友電工、住友商事など住友系の企業。例外的に住友建設があるのはJVに入っていたのだろうか。神戸製鋼、関西電力、松下電器、東洋紡、日立造船、久保田鉄工など関西を代表するとされた企業も。ゼネコンの竹中工務店、大林組、流通では大丸、高島屋も。高島屋は東京に出店があったのだろうが。トヨタもない。八幡製鉄の名前はあるので、関東ローカルで進めたということでもなかろうが。
科学技術館の奉加パネル
そんなことはともかく、会場に入った。
ハンドメイドバイシクル展2023入り口
サイクルグランボアのブース
私の自転車は「SGDsなランドナー」として紹介されていた。なるほど、うまい具合に特徴付けられたものだ。
私の55号ランドナー
説明パネル(画像を一部加工)
ステムもグランボアの手造り
イデアル90(チタン)
ストロングライト99チェーンホイール。ペダルはTA。
ユーレーサクセス
まだコロナの制限があった時期だった
納車後の変更点。
・サドル イデアル90(チタン)→ブルックスプロフェッショナル(チタン)
~キャラダイスのサドルバッグを装着する際、イデアルだと後付けの金具になるがブルックスだとサドルベースにバッグループが付いていて安定するので。
・ブレーキ 前後マハッククリテリウム→後ろだけマハックタンデム
~マハックタンデムは650Bデモンタブルランドナーで使っていて効き味が良いので。クリテリウムでも特に問題は感じないが、まあ、前後違うブレーキというのにしてみたかった。
・ペダル TA→三ケ島シルバンロードNEXT Ezy Superior
~輪行時の簡便さ
・バーテープ(写真はコットン) コットン→シェラックニス塗り
~耐久性
納車後の記録。
グランボア650Bランドナー55号
グランボアのバッチの色は、緑が親方製、青は親方以外のビルダー、赤はイリベ製。3色揃えようと思っていたが、叶わぬことに。将来的に伊藤アトリエ長がメインビルダーになった時には、色はどうするのだろう?
緑バッチ
ラグワーク
ハンドルはグランボアのフランス型ランドナーバー
SONのハブダイナモ
ライトはSONエデリュクス2とキャットアイ
タイヤはグランボア650×42Bエートル
タイヤはグランボア650×42Bエートル
駆動部分
ストロングライト99 46×28
ユーレーサクセス
Wレバーはカンパレコード(凸)
カンパ ハイローハブ
マハッククリテリウム
ブルックスプロフェッショナル(チタン)
パセンティ ブルベ
以上
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