桜島-弘前 桜ライド Day24新潟へ9 高田から寺泊野積 ― 2023/04/24
4/20(木)快晴 暑い 110km走行 8:02〜16:40 8h38m
お宿 まつや(泊)
高田、頚城平野からは純白の妙高火打の存在感大。神々しい山々に見守られる暮らし。
日本海に出ると順光追い風で快走。ロードレーサーがあっという間に追い抜いていった。
宿のある野積と言えば、宮尾登美子「蔵」で、大地主造酒屋の娘が、親の定めた名家高学歴の人でなくて酒造りの若い季節労働者に求婚するのだが、その蔵人が母と二人で貧しい暮らしをしているのが野積という設定。テレビドラマ化されたのでご存知の方も。
宿の女将は弘前出身で、女一人旅でこの宿に泊まって、半年後には結婚して、ここにいる、とのこと。出会いと人生。
日本海に出ると順光追い風で快走。ロードレーサーがあっという間に追い抜いていった。
宿のある野積と言えば、宮尾登美子「蔵」で、大地主造酒屋の娘が、親の定めた名家高学歴の人でなくて酒造りの若い季節労働者に求婚するのだが、その蔵人が母と二人で貧しい暮らしをしているのが野積という設定。テレビドラマ化されたのでご存知の方も。
宿の女将は弘前出身で、女一人旅でこの宿に泊まって、半年後には結婚して、ここにいる、とのこと。出会いと人生。
写真:高田の街
写真:頚城平野から妙高の山
写真:酒の研究者 坂口博士の記念館。岩波新書「日本の酒」など。
写真:米山。旧道を行こうとしたが、以前の地震で崩れたのか、道が消滅していて、米山トンネルを通った。
写真:上輪
写真:牛ヶ首層内褶曲
写真:宿泊した野積の「まつや」
桜島-弘前 桜ライド Day23新潟へ8 上山田温泉から高田 ― 2023/04/24
4/19(水)くもり 95km走行 8:21〜16:46 8h24m
高田ステーションホテル(泊)
宿を出て千曲川を渡り、旧北国街道を繋いで走る。
写真:千曲川
明治天皇の御休憩の碑があった。
丹波嶋の脇本陣(跡)
丹波嶋渡しの碑
長野市内、善光寺の門前へ
引き続き、旧北国街道をたどる
いったん黒姫高原で標高をあげる
小林一茶終焉の地
野尻湖を過ぎてからは、ひらすらダウンヒルが続く。寒い。
旧中郷村の旧北国街道を淡々と走る。
ようやく高田へ着く。雁木が特徴的。
JR高田駅
泊まったビジネスホテル
桜島-弘前 桜ライド Day22新潟へ7 蓼科親湯から上山田温泉 ― 2023/04/24
4/18(火)くもり 79km走行 8:28〜15:40 7h12m
有田屋旅館(泊)
◇峠:スズラン峠 1757m、大門峠 1441m
ビーナスラインで蓼科の別荘地を通過し、スズラン峠1760mを目指す。
写真:ビーナスライン
途中で八ヶ岳を望む展望所があった。
スズラン峠(標高1760m)に到着。
写真:スズラン峠
いよいよ日本海を目指す。この日千曲市の最高気温は12度、最低気温2度だったということで、標高はともかく、とても寒くてウインドブレーカーの上にレインウェアを上下とも着て走った。雨は降っていないが。
上田市で信州大学繊維学部の前を通る。
旧北国街道を走る
写真:旧北国街道(上田市)
坂城の旧家
千曲川に架かる昭和橋を渡って、上山田温泉へ。
写真:昭和橋
上山田温泉、有田屋旅館に到着。
写真:有田屋旅館
写真:上山田温泉
上山田温泉の湯質が大変上質で、古くからの温泉地はさすがだと感じた。
地下深く掘って無理無理ポンプで汲み上げ、塩素を入れて循環させている「温泉」と違って。
旅館の造作も、今の建築ではなかなか困難だと推察されるものが随所に見られる。
先々代が九州の有田から来て宿を始めたので有田屋と名乗り、大女将は武雄温泉武雄高校出身。若女将は兵庫出身だが有馬温泉で修行中のご主人と知り合い今に至るとのこと。温泉旅館経営者の通婚圏というものの存在について思いを巡らせた。
桜島-弘前 桜ライド Day21新潟へ6 高遠から蓼科親湯 ― 2023/04/24
4/17(月)晴 49km走行 8:05〜14:32 6h27m
蓼科親湯(泊)
◇峠:杖突峠 1282m
杖突峠への途中、大きな枝垂れ桜に辛うじて花が残っていた。
杖突峠への道中、鏝絵(こてえ)の蔵があった。
桜と松の民家
庚申塔も
茅野を過ぎて蓼科へは交通量の多い国道152号線を避けたところ、旧道だったようで仏や道祖神に会えた。写真を撮っていると、軽トラックが止まって「なんて綺麗なランドナーだ」とコメントを発してくれた。
写真:石仏
写真:道祖神
蓼科親湯に到着
蓼科親湯は大正年間創業で、文学者が多く逗留した。館内蔵書が3万5千冊とのことで、本がディスプレイされていた。
岩波文庫の通路を経て部屋へ。
桜島-弘前 桜ライド Day20 新潟へ5 休養日 高遠 ― 2023/04/24
4/16(日)快晴 休養日にて走行無し 竹松旅館(泊)
高遠城址は葉桜で、静かに散策。
咲いていれば、見事だろう。
それを想像する旅も、また良し。
高遠藩校新徳館を見学
会津藩校日新校から寄贈された桜もあった。
歴史博物館見学。
陽炎堂という、県市町村史誌や郷土出版物の取り揃えが尋常でなく充実している古書店に出会い、感動する。
自転車なので、重たい本は買えず、岩波文庫の「芭蕉紀行文集」を記念に分けてもらう。

写真:竹松旅館
連泊した竹松旅館は「松茸の宿」。このあたりでは今でも松茸が豊富に採れるとのこと。
松茸のシーズンには東京から赤坂芸者一行(地方、幇間含む)を同行させて宴席をもった社長がいらっしゃって、その時の写真がパネルにして飾ってあった。地元の人も招待して芸を披露させたとのこと。当にお大尽、素晴らしいお金の使い方だ。
桜島-弘前 桜ライド Day19 新潟へ4 泰阜村から高遠 ― 2023/04/15
4/15(土)雨 輪行移動にて走行無し
竹松旅館(泊)
夜半から天気予報通りの雨。寒かった。
雨中走行は四国祖谷の見ノ越で十二分に味わったので、今回は輪行。
飯田線温田駅までは宿の車に送ってもらい、伊那市駅まで輪行。伊那市駅から高遠まではタクシー。
フロントバッグとサドルバッグを身体にたすき掛け、輪行袋を右肩に、左手でサイドバッグ2つを持てば、大丈夫。総重量30kgほどか。背筋のトレーニングになると思えば良し。遊びなんだし。
写真:温田駅にて
写真:温田駅ホーム
写真:JR飯田線
写真:飯田線車内
桜島-弘前 桜ライド Day18 新潟へ3 奥三河 東栄町から信州 泰阜村 ― 2023/04/15
4/14(金)晴のち曇 67km走行 7:42〜15:09 7h27m
やまびこ館(泊)
◇峠:小田峠637m
今日は山岳ステージ。
東栄町から県道74号線を北上し、御園トンネルを抜けて豊根村。
写真:御園トンネル
豊根村は愛知県で最も人口の少ない自治体。
写真:豊根村の街道沿い
写真:豊根村役場とその中心集落
新野峠の近くで国道151号線に合流するところがルート上の最高地点で1040m。
そこから一挙にダウンヒル、阿南町を経て和知野ダム分かれまで。
和知野ダム方向に登り返して、和知野川沿いの県道430号線へ。当に自転車向きの道。
写真:国道151号線を離れて登り返したところ
つげ義春の作風に合うような温泉があった。
写真:和知野温泉
天竜川岸310mまで下って泰阜村まで登ったところが宿。
写真:泰阜村へ。天竜川の対岸に桜がみえた
写真:宿泊した「やまびこ館」
それと、道中「時計自転車店」に出会った。
その組み合わせの店は初めて。
ご主人は、大きいのから細かいのまでメカ好きなのだろうか。
「カメラ自転車店」や「オーディオ自転車店」とかも、日本のどこかに存在するのだろうか。
桜島-弘前 桜ライド Day17 新潟へ2 奥浜名湖から奥三河 東栄町 ― 2023/04/15
4/13(木)快晴 64km走行 7:31〜14:18 6h47m
大崎屋旅館(泊)
宿を出て、しばらくは浜名湖沿いを走る。
今日のコースは遠江(とおとうみ)の奥浜名湖から峠を越えて奥三河、次の峠を越えるとまた遠江、JR飯田線を横切って奥三河東栄町へという、今でいう静岡県と愛知県のマージナルな領域の細い道を繋ぐ山岳ルート。
巨大な新東名 浜松いなさJCTの側の細道を通過。
遠江から三河の境にある峠。
引佐町(いなさちょう)渋川の町に着く。
かつて山間の交易商業地として栄えた町が、人々が自動車を使うようになり道路網が発達したことで衰退したのは、日本の各地でみられること。
写真:引佐町渋川
渋川にある国登録有形文化財の凱旋門。日露戦争時1906年建造。
写真:凱旋門
山間に端正な民家があった。この地にあって財力を蓄え普請をする時代があったということか。
写真:相川河内の民家
JR東栄駅にも立ち寄った。ランドナー愛好家にありがちな行為。
東栄の町は、河岸段丘により複雑な形状となっている。
写真:奥三河東栄にて
宿の大崎屋は川沿いにある。柳田國男が民俗学調査で泊まったという由緒ある宿。
地元の食材を用いた料理。ここでマグロの刺身を食べたくはないので、良かった。
写真:大崎屋
桜島-弘前 桜ライド Day16 新潟へ1 鳥羽〜奥浜名湖 ― 2023/04/15
4/12(水)晴のち小雨のち曇 80km走行
9:08(フェリー下船)〜15:12 6h03m
民宿 松一(泊)
鳥羽8:10=(伊勢湾フェリー)=伊良湖〜奥浜名湖
宿の朝食の時間だとフェリーに間に合わないので、朝食はキャンセルしておにぎりを握ってもらう。フェリーは今回の旅で4回目。
伊良湖港から渥美半島を走る。
写真:伊良湖岬の方向を望む
サイクリングロードを走った。
写真:渥美半島のサイクリングロード
渥美半島は追い風で助かった。
豊橋市の白須賀で東海道旧道に合流。
東海道の宿場町資料館があったので、見学した。
写真:白須賀宿の資料館
「潮見坂」という、東海道を上方から東入りする旅人が初めて太平洋を見る景勝地。
明治天皇も東京への行幸で、初めて太平洋を眺めたとのこと。
写真:潮見坂説明版
写真:潮見坂
明治天皇行幸時の休憩場所の碑は、旧道を走る今回の旅では、しばしば出会った。
2回目の東京行幸で、そのまま東京に居を構えた明治天皇。お墓は伏見桃山だが。
潮見坂を下って、しばらく東海道旧道を走り、浜名湖へ。
写真:東海道旧道
写真は浜名湖の橋で、新幹線と在来線と国道が並行して走っているところ。新幹線の窓から浜名湖が良く見えるところ。
これから新幹線で通る度に、あそこを自転車で走ったなあ、という思い出作りになった
写真:西浜名橋
浜名湖の奥へ、「はまゆう大橋」を渡る
写真:はまゆう大橋
宿泊した民宿。料理店を兼ねている。
桜島-弘前 桜ライド Day15 紀伊4 多気町相可〜鳥羽 ― 2023/04/11
4/11(火)快晴 43km走行 9:22〜14:00 4h38m
海月(泊)
相可(おうか)の町から伊勢街道を走り、玉城町へ。
玉城町は朝日新聞社創設者の村山龍平翁の生誕地で、翁が私財を町に寄付したことで、町の所有となった玉城城址は桜の名所。
写真:玉城城址
桜は散っていた。城の域内に「村山龍平記念館」があり刀剣の鐔(つば)の展示を見学。本来の使用目的だけではなく、美術工芸的にデザインや象嵌に凝るのは、どの世界でも共通することなのかもしれない。自転車のフレームラグワークに凝ったりするのも、それに通じる精神かも。
写真:村山龍平記念館
写真:鐔の展示案内
宿のある鳥羽を目指す。
鳥羽は寂れているというか、かなり残念な感じ。コロナも追い打ちをかけたのだろうか。
宿は、webで探した。なかなか良さそうと期待したのだが、鉄筋4階建の建物であった。和風旅館だと勝手に想像していたけど。
若女将がwebで一生懸命やっているらしい。
晩御飯、食堂で一緒なのは香港の家族連れと、仲居さんが言うにはドイツからの客。
推定70オーバーの仲居さんが甲斐甲斐しくお世話してくれる。鍋の火加減から何から全て。
若女将がwebで一生懸命やっているらしい。
晩御飯、食堂で一緒なのは香港の家族連れと、仲居さんが言うにはドイツからの客。
推定70オーバーの仲居さんが甲斐甲斐しくお世話してくれる。鍋の火加減から何から全て。
いわゆる昭和の華やかりし頃のビヘイビアか。
例えば社用で取引先を招いてカニ宴会をするとする。ホスト側ボスの部長が、カニを一生懸命ホジホジしていては、会合の趣旨に反する。
皆、揃いの浴衣で大広間に集合し、部長の挨拶が終わるや、襖が空いて、仲居さんがそそと登場。1人に1人の仲居さんが付いて、カニは、全て仲居さんが身を取り出してくれる。
参加者は取引先と杯を交わし、歓談することに専念できる。
皆、揃いの浴衣で大広間に集合し、部長の挨拶が終わるや、襖が空いて、仲居さんがそそと登場。1人に1人の仲居さんが付いて、カニは、全て仲居さんが身を取り出してくれる。
参加者は取引先と杯を交わし、歓談することに専念できる。
今でもそんな宴会は存在するだろうか。
そこまででなくても、今日の旅館のノリは、そういうのがベースか。
どうでもよいあそびで自転車で旅している者も、たまには、仲居さんの雇用に貢献するのが地元のためかもと思った次第。
そこまででなくても、今日の旅館のノリは、そういうのがベースか。
どうでもよいあそびで自転車で旅している者も、たまには、仲居さんの雇用に貢献するのが地元のためかもと思った次第。
写真:宿泊した「海月」
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