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MTBの楽な担ぎ方2016/12/19

先日、山サイ研(山岳サイクリング研究会)に所属する方と2人で走りに行き、MTBの担ぎ方のレクチャーを受け、目からウロコ、の発見であった。

山サイ研というのは、自転車の担ぎを厭わない方がメンバーの相当数を占める団体で、その証左というか、自転車用ウエアのプリントには、乗車している姿ではなく、担ぎのバリエーションのみ記されていたりする。
山サイ研MTB担ぎ
写真:山サイ研のコアなメンバーの自転車ジャージ

人が何かを担ぐ時、重量だけでなく、担ぎ方やバランスといった要素も負担感には大きく影響する。
身体にフィットしたザックを用いれば、登山で20kgを背負って10時間行動は普通だが、MTBの担ぎだと、重量は12~14kg位であっても、15分の担ぎが辛かったりする。50歳代半ばの営業事務系サラリーマンで日々の仕事で身体の鍛錬が得られない小生の事例ではあるが。

1980年代というかバブル期以前の山岳部女子高生は、30kg以上のキスリングを背負って縦走していたと身近に聞いているし、書物からの知識ではあるが、昔の炭焼きの方は60kgの炭俵を背負って山道を歩くのが日常であったらしい。身体への負担感は「慣れ」によって、軽減されるのではあろうが、楽な方法があるのなら、そうしたい。

自転車の担ぎでメジャーなのは、シクロクロス競技でのシケイン通過の担ぎであろう。
私もかつて、シクロクロス競技に出走していたので、前三角に肩を入れてフロントフォークを右腕で掴んで担ぐ方法等には慣れていた。

しかし、シクロクロスはスピード競技なので、部分的な障害物を通過するための担ぎ方であり、長時間、じわじわと急傾斜を自転車を担いで登るための担ぎ方ではない。

「山サイ研担ぎ」という方法があることは知っていたが、それは、前三角に頭をつっこみ、自転車の重量を肩全体で分散させる担ぎだと思っていた。その方法だと咄嗟の時に自転車を放り出せないので、バランスを崩した時に危険だと感じ、私は多用しなかった。
(※山サイ研担ぎ”は何種類もあるのだが、私がその担ぎ方しか知らなかっただけであった)

前フリが長くなったが、今回、山サイ研の担ぎ師匠から学んだ方法は、
①左フロントフォークを左手で掴む
②左シートステイを右手で掴む
③そのまま身体の前側からMTBを持ち上げて、頭を入れてMTBのダウンチューブを肩にのせて担ぐ。クランクが頭の右横にくる。
④左右バランスを整え、MTBが天秤棒のように感じられるようにする。

この方法だと、肩にはMTBの重量が垂直方向にかかるだけ。ザックの肩紐等もあり、身体への圧迫も少ない。両手を離しても、MTBは肩とザックの上で安定し、そのまま山の斜面を登れる。ザックの無い空身ではバランスを崩しやすいかもしれないが、山サイツーリングの場合は、ザック前提なので問題ない。

もちろん、立木等にひっかからないだけの一定のスペースが必要だが、この方法が可能な場合だと、担ぎがそれほど苦痛ではなくなる。腕の筋肉を使わず、MTBを肩に載せているだけなのだ。

MTB担ぎの例

担ぎ師匠の事例。これまでこの方法を試されてない方は、是非参考にどうぞ。

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