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ヤマネの輪行袋:京都のスポーツサイクル ヤマネさんのこと2016/08/20


ヤマネオリジナル輪行袋
写真:ヤマネオリジナル輪行袋
ヤマネオリジナル輪行袋のタグ
写真:輪行袋のタグ、1991年4月29日に購入している

「スポーツサイクル ヤマネ」、京都市内堀川通竹屋町東入ルにある、老舗自転車店である。

就職して3年目、大阪の枚方市香里園にあった会社の独身寮で、「自転車を買いたいのですが、どこのお店がいいでしょうか」と先輩に聞いたところ、「それなら京都のヤマネさんだな」ということで、今に至る自転車三昧生活の第一歩を踏み入れたのが、ヤマネさんでした。

当時は山根徳太郎さんという大学の先生のような雰囲気の方が店主でした。
私「自転車(ランドナー)を1台お願いしたいのですが」
徳太郎さん「予算はどれくらいですか?」
私「7万円位で」
徳太郎さん「あなたは社会人ですか、学生さんですか?」
私「社会人です」
徳太郎さん「それなら15万円くらいにしてもらうとTOEIというフレームの自転車を組むことが出来ます。乗って軽く、持って軽く、見て美しい、3拍子そろった一生物の自転車が手に入りますよ」
私「それなら、それでお願いします」(清水の舞台から飛び降りる気持ち)

1987年のことで、自分としては自転車にそんなに高いお金を出すのか、と内心驚いたものでしたが、半年後には「予算25万円くらいで」といってスポルティフをお願いしていた私でした。その時、スポルティフというのは自転車をいろいろやった後でオーダーするもので、まだちょっと早いのでは、とたしなめられましたが。※当時でも予算25万円ではちゃんとしたスポルティフは難しかったのだと今にしては思います

当時、ヤマネさんは自転車ツーリングの西の総本山、という雰囲気で、雑誌「サイクルスポーツ」に毎月見て楽しくためになる手書きの広告を出稿されていました。今のようにインターネットで玉石混淆の情報がとりあえず量だけは簡単に手に入る時代とは違って、雑誌の広告情報を隅から隅まで食い入るように読んだものでした。

その広告でいつも紹介されていた(と思う)のが、「ヤマネオリジナル輪行袋」。
山根徳太郎さんの経験とノウハウの結晶ともいえる製品で、細かいところまでよく考えられています。制作したのは神戸のトモミツ帆布、だったと思いますが、阪神大震災で廃業されたと聞いており、ヤマネオリジナル製品の販売はその後途絶えているかと思います(最近の状況はわからないので、違っていたらすみません)

650Aランドナーには無駄なくぴったりサイズの輪行袋で、フォーク抜き方式で、本当にコンパクトにまとまり、列車内の置き場にもそんなに気を遣わずにすみます。

700Cランドナーになると、キツキツで、他の輪行袋を使うことにしています。

もう、このような輪行袋がなくなってしまい、寂しい思いではありますが、ランドナー関連に関しては「アイズバイシクル」があるので、何の心配も要りません。東京の「アルプス」さんは「お客さんに勧められる部品の供給がなくなったから」という理由で店を閉じられたそうですが、今ではアイズバイシクルでオリジナルの各種部品開発をはじめ、レストアから旧部品対応の諸々の作業、もちろん最新の部品対応までやっていただけるので、ほんとにありがたいことです。

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