桜島-弘前 桜ライド Day5 九州5 延岡市須美江〜臼杵 ― 2023/04/09
4/1(土) 快晴 走行111km 7:45〜16:45 9h00m
五嶋旅館(泊)
民宿紺碧のある延岡市須美江はちょっとしたリゾート地感覚で、桜もたくさん植っている。海水浴場となる砂浜もきれいだ。
写真:延岡市須美江にて。出発の朝。
国道388号線は改良されている部分も含めて交通量が少なく、快適。
延岡市と佐伯市との境の峠は、従来のままで、まさに自転車向き。
写真:国道388号。延岡市と佐伯市の境の峠道
佐伯市では桜祭りを開催中だった。
写真:佐伯市(桜まつり)
佐伯市からセメントの街、津久見市へ。
津久見まで来れば、宿のある臼杵はすぐかと思っていたら、とんでもないことだった。
津久見から臼杵への境には、「新臼津トンネル」という長大トンネルがある。
前日、宿でそのトンネルについて検索すると「自転車では最悪」という書き込みあり。
途中、地元のおじいさんが電動アシスト自転車でしっかり走っており、信号待ちの時に「新臼津トンネル」が自転車で走り良いか聞いたところ「大丈夫、自転車の走るところはあるだろう」との回答だったので、改良工事でも行われたのかと思って、国道217号線を津久見市街からそのまま走っていったところ、新臼津トンネルの前座ともいえる短いトンネルに差し掛かった。
そのトンネルが昭和の高度成長期、道路改良の端緒のころか、まさかこんなところを自転車で走るような酔狂な人はいないだろうという設計思想でつくられたのだろう、路肩はなく、トンネルの横は溝蓋分が一段高くなっているだけ。工費を抑えて工期を短縮するため、道路幅は当時で必要と思われる以上に余裕をもたせることができないことは容易に想像できる。
大型車がすれ違うには徐行しないといけないような感じ。そこを、大型トレーラーとかダンプとかが次々走っている。サイドバッグ付きの自転車で溝蓋の上を歩くのも無理っぽい。
前座のトンネルだけがこんな状態で、新臼津トンネルは改良されているということはないだろうと判断。前座のトンネルだけでもこれなのに、長大な新臼津トンネルを走るなんてとんでもない。
というわけでトンネルの入り口でUターンし、「スーパー地形」アプリで打開策を検討。
楠屋鼻という半島状のところを回るルートがあるが、距離がそこそこ生じる。
トンネルの北方に県道217があり、峠のトンネルで臼杵に抜けられる。
で、そのルートに決定。
道幅は1車線で、自転車向き。昔からの道なのか、勾配もいい塩梅。
と思っていると、ダンプがかなりの頻度で通る。しかも両方から。
何か工事をしているのだろうと思い、工事箇所を過ぎれば長閑になるだろうと期待したが、結局峠のトンネルを越えて臼杵の海岸にでるまで、ダンプが多かった。
そのダンプは「戸高鉱業社大泊工場」というところに出入りしていて、その工場から津久見への通常ルートとして走行しているようだ。
ただし、そのダンプたちはどの車両も極めて安全に気を使って大人しく運転されており、非常に管理が行き届いている印象で、危険は感じなかった。
今回の旅の中で、車との関係で、ちょっとした緊張感を感じたのは、この津久見から臼杵への道だけで、あとは、快適に走った。
九州、大分を走る方は、津久見と臼杵の間は要注意。
写真:県道217臼津隧道:ダンプが日常的に走行。幸い、トンネル内ではダンプに遭遇しなかった
そんなこんなで臼杵に到着して、連泊する五嶋旅館に到着。
玄関は植物が生い茂っていて、一瞬イメージと違うと思ったが、よい宿であった。
食事も美味しく、部屋も快適。ご主人はクラリネットの楽器を扱う商社にいたが、家業を継ぐことになったとのこと。なかなかの知性的な方だとお見受けした。
写真:五嶋旅館
写真:連泊した部屋
桜島-弘前 桜ライド Day6 九州6 臼杵 休養日 ― 2023/04/09
4/2(日)晴 臼杵 五嶋旅館に連泊。休養日
快晴の日曜日。臼杵城ではさくら祭り。
もともと臼杵城は海に突き出た半島だった。埋め立てにより現在の市街地ができたとのこと。
写真:臼杵城
花見の人たち、屋台、伝統的花見がコロナ禍でできなかったが、今年は復活してうれしい。
写真:臼杵城の花見
城下を散策。よく歩いた。
写真:臼杵城下
桜島-弘前 桜ライド Day7四国1 臼杵〜内子町小田 ― 2023/04/09
4/3(月)快晴 68km走行 フェリー下船後10:16〜17:10 6h53m
むらや(泊)
◇峠:夜昼峠 306m
臼杵港から八幡浜までフェリーで移動。
写真:オレンジフェリー船室内
フェリーには材木を積んだ大きなトレーラー。どこへ運ぶのだろう。
八幡浜から大洲へは、夜昼トンネルではなく、夜昼峠を走る。
歴史のある道で、勾配も昔馬車が走ったくらいなので、緩めで、走りやすかった。
国道197号線の川之内から入ったところ、峠道合流までは勾配がきつかった。千丈駅のあたりから、旧道を忠実に走ればよかった。
写真:夜昼峠へとりつく
途中、日本最古のループトンネルでもある「千賀井隧道」があった。土木遺産。
写真:千賀井隧道
夜昼峠
大洲の街へ。
大洲城。
大洲城で佇んでいると、ちょうど予讃線の鉄橋を列車が通った
大洲の街。新聞販売所(跡)
せっかくなので「臥龍山荘」も訪問。
臥龍山荘の不老庵
大洲を出て、内子の町も見学
渋い酒屋さんがある旧道を繋いで走る
内子町小田にある「むらや」宿に着く。歩き遍路さんと同宿。
写真:「むらや」
桜島-弘前 桜ライド Day8 四国2 内子町小田〜仁淀川町土居 ― 2023/04/09
4/4(火)快晴 68km走行 7:44〜15:00 7h16m
民宿いち川 (泊)
宿を出発して、真弓峠の旧道のトンネルを選んだところ、トンネル東側出口は大きなブロックで通行止めにしてあり、若干苦労して乗り越えた。
写真:真弓峠旧トンネル
峠を下っているところで、宿で一緒だった歩き遍路ご夫婦に追いつく。歩きもなかなか速い。
この日、歩き遍路さんには複数であった。
四国には歩き遍路用の道標等がある
法蓮寺といって枝垂れ桜が有名だと地元の人から聞き、寄ってみた。
花はほとんど散っていた。
写真:法蓮寺
写真:法蓮寺の枝垂れ桜
法蓮寺の近くで、山桜の群生が見られた
上黒岩岩陰遺跡の資料館を見学し、重要文化財の山中家住宅(別子山村から移設)も。
写真:山中家住宅(移設して展示)
道沿いにあった現役民家
国道494号線、境野隧道までは想定したよりも長く感じられた。
写真:境野隧道
仁淀川町側は、渓谷が切れ込んでいた。
宿泊した「民宿 いち川」
桜島-弘前 桜ライド Day9 四国3 仁淀川町〜土佐町田井 ― 2023/04/09
4/5(水)雨 59km走行 8:25〜13:30 5h05m
清水屋旅館(泊)
◇峠:郷ノ峰峠 613m
宿を出てすぐの大峠は、当初旧道を行く予定だったが、雨でもあり、長大な新大峠トンネルを走る。交通量は僅少で道幅も広く、問題なかった。
写真:新大峠トンネル
トンネルを抜けたところの自然な形の田んぼには大きな岩が残っていた。先祖が苦労して開田したのだろう。このような岩には何か祀られていることがしばしば見られるが、ここでは特になにもなかった。
トンネルは通っても、なるべく旧道を繋いで走った。
次に現れる峠はトンネルではなく旧道を走った。郷ノ峰峠、くねくねした走りやすい峠で、旧道にしてよかった。
写真:郷ノ峰峠へ
写真:郷ノ峰峠
峠の下りで、存在感ある桜に出会う。近くまで行ってみたが、かなり散っており、遠目のほうが美しかった。
宿泊した土佐町田井の清水屋旅館
90歳のおばあさんがワンオペ。
薪で沸かす風呂で、じわじわとよく温まった。
部屋の仕切りは襖。伝統的日本の普通の旅館
経営&ワンオペのおばあさん
桜島-弘前 桜ライド Day10 四国4 土佐町田井〜東祖谷中上 ― 2023/04/09
4/6(木)雨のち曇 71km走行 7:32〜15:18 7h46m
民宿 祖谷八景(泊)
◇峠:京柱峠 1123m
雨は大したことなかったが終日モンベル雨装束で固めて走行。
本山から吉野川左岸を走る。右岸は国道だが、左岸は長閑な自転車向きの道。
写真:本山の橋。橋を渡って右岸へ。モンベルのアウトドアビレッジがすぐ近く。
沈下橋があった
写真:下津野沈下橋
桜がなんとか残っている
写真:吉野川左岸の桜
大豊町の吉野川橋を渡って、今度は右岸へ。国道は対岸。
写真:吉野川大橋より
JR土讃線の列車と出会った・
写真:JR土讃線
土讃線の豊永駅からは、京柱峠(標高1133m、比高900m程。距離約18km)へ。
登るのに3時間もかかってしまった。押しはなくて全て漕ぎだが。
峠の手前、「西峯の桜並木」と地図にあるところは、僅かだが桜が残っていた。
写真:西峯の桜並木
写真:京柱峠
写真:京柱峠から下って祖谷へ
祖谷に降ると雨はあがっていた。
アレックス・カーの手による、世界的にも有名になったらしい古民家再生の宿のある集落の対岸集落にある農家民宿を目指す。
アレックス・カーの手による、世界的にも有名になったらしい古民家再生の宿のある集落の対岸集落にある農家民宿を目指す。
アレックスのは1泊食事無しで4万円位する。
今日の宿も築300年の古民家1日1組限定2食付きなので、心配になってwebで密かに再確認したら、9000円で、やれやれ。ちなみに昨日の旅館は2食付き4800円。
今日の宿も築300年の古民家1日1組限定2食付きなので、心配になってwebで密かに再確認したら、9000円で、やれやれ。ちなみに昨日の旅館は2食付き4800円。
写真:アレックス・カーの宿のある東祖谷落合集落
写真:終日雨装束で走行
民宿祖谷八景に到着。ご主人は、何百年も続く家を自分の代で絶やすことにならないよう、安定した勤務先を早期退職して民宿を始めたとのこと。地元の人の雇用にも役立っており、少しは地元にも貢献できているのではないか、とのこと。
桜島-弘前 桜ライド Day11 四国5 東祖谷〜徳島市 ― 2023/04/09
4/7(金)雨 103km走行 8:28〜16:18 7h50m
ホテルたいよう農園徳島県庁前(泊)
◇峠:見ノ越 1438m、川井峠 740m
朝から雨。標高1400mを超える剣山登山口見ノ越を経て徳島まで。
以前、同じ自転車で見ノ越を走ったことがあるので精神的には楽だが、地元のクルマもほとんど通らず、雨で寂しい。
上りはまだしも、下りが雨で寒い。体が冷えて、ちょっとまずいかもと思った頃、川井峠が現れる。助かった、身体が温まると思ったが、必要以上に長く大きな峠で比高400m1時間かかった。温まった身体も峠の下りですぐ冷える。
IT村おこしで有名になった神山町も止まることなくひたすら漕ぎ続け、16時半にはホテルに着いた。
雨装束完璧かと思ったが、雨がきついとやはり濡れる。アウターだけでは不十分。
インナーの工夫が必要。
以前、同じ自転車で見ノ越を走ったことがあるので精神的には楽だが、地元のクルマもほとんど通らず、雨で寂しい。
上りはまだしも、下りが雨で寒い。体が冷えて、ちょっとまずいかもと思った頃、川井峠が現れる。助かった、身体が温まると思ったが、必要以上に長く大きな峠で比高400m1時間かかった。温まった身体も峠の下りですぐ冷える。
IT村おこしで有名になった神山町も止まることなくひたすら漕ぎ続け、16時半にはホテルに着いた。
雨装束完璧かと思ったが、雨がきついとやはり濡れる。アウターだけでは不十分。
インナーの工夫が必要。

写真:雨粒大きいが、出発
写真:東祖谷の桜
写真:見ノ越トンネル
写真:川井峠
写真:徳島市街手前小さな峠 バス停に高樋峠とあった
写真:泊まったビジネスホテル
桜島-弘前 桜ライド Day12 紀伊1 徳島市〜九度山 ― 2023/04/09
4/8(土)曇のち晴 54km走行 フェリー下船10:20〜14:46 4h26m 中川旅館(泊)
今日はリエゾン区間のようなもの。昨日きつかったし、助かる。
和歌山港からすぐに橋を渡って京奈和サイクリングロードへ。橋はループしていて一見大変そうに見えるが、たいしたことない勾配で、アウターで十分。
サイクリングロードは実に走りやすく、和歌山市内のやややこしそうな所を全てパスできて、楽ちん。
和歌山港からすぐに橋を渡って京奈和サイクリングロードへ。橋はループしていて一見大変そうに見えるが、たいしたことない勾配で、アウターで十分。
サイクリングロードは実に走りやすく、和歌山市内のやややこしそうな所を全てパスできて、楽ちん。
紀ノ川沿いに、神社仏閣に立ち寄りながら、のんびり走る。
旅館は、普通の町屋の姿だが、奥に深く複雑な形状。風呂は、別棟。食事は弁当。夜は鰻、朝は柿の葉寿司。古民家レストランに食べに行くこともできる。
九度山焼きの陶器人形は大正時代の作。
九度山焼きの陶器人形は大正時代の作。
写真:紀ノ川サイクリングロード
写真:紀ノ川沿いの風景
写真:桜木神社:一応桜ライドと銘打っているので、偶然出会ったが写真に収めた
写真:丹生酒殿神社(にうさかどのじんじゃ)
写真:慈尊院
写真:九度山の陶器人形
写真:中川旅館
桜島-弘前 桜ライド Day13 紀伊2 九度山〜川上村西河 ― 2023/04/09
4/9(日)快晴
61km走行 7:22〜12:17 4h55m
紺ちゃん民宿(泊)
快晴で寒い。ずっとウインドブレーカーを着て走る。
国道を避けて、紀ノ川の左岸の旧道を走る。
計画では吉野山に上がって吉野の桜を観ることにしていたが、昨日93歳の父に電話したところ、なんと父は1昨日に吉野へ1泊旅行に行ってきたところで、桜は殆ど終わっていたとのこと。
名残の桜も良いが、長旅であるので疲労を抑えて吉野山はパス。宿にはお昼に着いてしまった。追加料金が必要と言われたが、部屋に入れてもらった。
写真:吉野の造り酒屋
写真:吉野の材木工場
吉野町の食料品店でカップヌードルの昼食
写真:吉野町の食料品店
更地に桜の木だけが残されていた。桜を切るのは惜しいと思ったのなら、共感。
泊まった民宿。
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