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「秘境」祖谷(いや)から剣山、穴吹川ツーリング(2016/10)2017/02/15

2016年10月、四国の祖谷(いや)から見ノ越を経て穴吹川沿いに走ってきました。

高校2年の夏休み、友達と2人(友達はBSダイヤモンドキャンピング、私はBSロードマン改造車)でユースホステルを利用して四国を回った際に、祖谷には立ち寄りましたが、それ以来です。一般的には高校2年は元気な盛りなのですが、祖谷への坂道でバテていた記憶があります。55歳の今の方が、自転車の走りでは強いと思います、たぶん。

今回は祖谷口から祖谷川沿いに祖谷渓を走りました。見ノ越で宿泊。翌朝は天気が良かったので剣山に歩いて登ってから穴吹川沿いを走りました。

四国山地の険しい山腹にある集落を経由して走っていると、偶然、古代から天皇の祭祀に重要な役割を果たした山岳武士の家に出会ったり、なかなか興味深い旅になりました。

【使用自転車】グランボア650Bデモンタブル
【峠】見ノ越(みのこし:1410m)
【行程】
2016/10/28(金)夜 京都発=中国道・淡路島経由で吉野川SA(車中泊)
10/29(土)吉野川SA8:23~9:00佃駅~9:30阿波池田駅~10:10大川橋~10:17祖谷口橋~11:43西祖谷村一宇~12:20西祖谷村重末~12:55かずら橋(観光で渡る)13:08~14:15東祖谷山京上~15:12東祖谷菅生~15:43名頃ダム~16:37見ノ越(平家の宿・泊)
10/30(日)剣山登山口鳥居7:15~(徒歩)~8:11剣山三角点~8:30~8:47リフト西島駅=(リフト)=見の越駅~(宿でお茶)/自転車・見ノ越トンネル9:20~10:02川上~10:18谷口~10:56南張分岐~11:16南張~11:49三木家住宅12:03~13:23宮内(神社)~13:49穴吹駅(昼食)14:19~14:45貞光~15:23三三大橋~15:35吉野川SAデポ地=(徳島道~淡路島~中国道)=京都

祖谷口
写真:祖谷口、ここから祖谷川に沿って上る


祖谷
写真:祖谷渓谷

見ノ越の宿
写真:見ノ越の宿

木屋平村 三木家住宅
写真:木屋平村 三木家住宅の蔵。三木家は大嘗祭で新天皇が着用する麻服を献納してきた

穴吹の町
写真:穴吹川沿いに走り、穴吹の町に出た。

*詳しくは Google Photos「祖谷渓から穴吹」へ

*1日目ルート 詳しくはルートラボ「祖谷渓ツーリング1日目」

*2日目ルート 詳しくはルートラボ「祖谷渓ツーリング2日目」

MTB里山ライド/山サイにビンディングペダルは必要か?2017/02/18

MTB里山ライド/山岳サイクリングにビンディング(バインディング)ペダルは必要か?
という問いかけに対して、私の答えは「特に必要ない。フラットペダルの方が用途に合っている」。

ビンディングペダルのほうがペダリングの効率が良くて速く楽に走れる、というのが一般的な常識だろう。

しかし、ビンディングペダルについて、過度な期待は持たないほうがいい。速い人は、ビンディングでもフラットペダルでも速いし、遅い人はビンディングでもフラットペダルでも遅いというのが冷酷な事実。ビンディングペダルに魔法のような力は無い。ペダリングが上手な人なら、フラットペダルでも綺麗に回せる。

ビンディングが有利なのは、例えば大滝の100kmレースのような、林道をガンガン走る、といったケース。高ケイデンスでペダルを回し続けられる場合には、確かに、ビンディングがあると有利。里山MTBライドの場合、私はそこまで回さないので、特に必要を感じない。

ビンディングがあると楽なのは、なにも「引き足」でペダルを回す力がWになって増えるというのではなく、踏み込まない方の片方の脚を持ち上げやすいということだと思う。

人間の脚というのは身体の部位の中でも重たいもので、踏み込む反対の側の脚がなにもせず、ペダルにドカーンと座っているような状態だったとすると、踏み込む側の脚は、自転車を推進させる力+反対の脚を持ち上げるための両方に力を費やすことになる。

踏み込まない方のペダルに重たい分銅とかブロックを置いたとしたら、ペダリングがとても重くなるであろうことは容易に想像がつく。何もしない反対の脚は、重りのようなもの。

もちろん、無意識的に反対の脚も、踏み込む脚に協力しようとする能力が人間には備わっており、その能力の向上こそペダリングスキルの向上だと思う。フラットペダルであっても、踏み込む反対の脚を持ち上げるというか、もも上げ走りのような感覚でペダリングをすると、あら不思議、上げようとしているのにペダルは足裏に吸い付いた感覚になり、決して、ペダルから脚が上空に向かって離れるということにはならない。

ビンディングがあると、そういう動きがやりやすいということ。

それよりも、MTB里山ライドにおけるフラットペダル有利の最大の理由は、「靴」にある。

ビンディングだと、ペダルが外れなかったら、いざという時に危ないのではないか、フラットペダルだとすぐに足が着くので、山道では有利、といわれたりするが、私の場合はそういうことはあまり感じずに今日まできている。以前は、ずっとビンディングペダルで山道を走っていたが、ペダルが外れにくくて困ったという記憶は、無い。

私が一番重視するのは、押しや担ぎの時の靴のグリップ。ビンディングペダルだと、靴にクリートが必要。足の肉球のところ、一番グリップが必要なところの延長線上の靴裏に、硬い金属のクリートが存在する。

金属クリートが靴裏にあると、濡れた岩盤や丸太の通過や、微妙なトラバース、ザレた斜面の通過など、シビアな箇所での靴グリップの性能が著しく低下する。押し歩きの際、クリートがあると、靴のクッション性が犠牲になり、歩行フィーリングが良くない。膝にも悪そうだ。

歩きや押しや担ぎ時の靴底フィーリングとシビアな場所の通過を重視すると、靴底にクリートは不要、従ってビンディングペダルは使わない。フラットペダルのほうが、すぐに足が地面に着くというメリットも享受しているが。

フラペ
写真:ビンディングじゃないフラットペダル

暗峠、矢田丘陵、十三峠でMTB三昧(2017/2)2017/02/19

 今年は雪が多く、京都の北の方に自転車で行くのは躊躇。南の方でどこかいいところはないかと考えて、生駒山地を越えて大阪から奈良に抜ける「暗峠」(くらがりとうげ)に行くことにしました。

「暗峠」は国道308号線ですが、急傾斜で幅員も狭いため「酷道」と呼ばれ、一部のマニアには有名なところのようです。

「国道」という言葉のイメージとのギャップが面白いということになっているようですが、3桁国道なら別に珍しくもないかも、と私は思ったりします。でも、本当にすごい道かもしれない、よし、実際行ってみるか、ということで実行しました。

大阪側から登りましたが、下から約30分で登れ、別に足を着く必要もなく、意外と短い印象でした。峠が近くなると傾斜が緩くなります。急傾斜の基準は、私の場合、京都鷹峯・然林坊の坂ですが、そこよりは緩いです。然林坊は国道では無く、距離もすごく短いので比較するには適切ではないのですが。

暗峠は「日本100峠」にも選ばれ、伊勢参りに使われた由緒ある峠です。歴史ある渋い峠にはランドナーが似合うのですが、今回はMTB(スコット・クロカン用。ギアは前38×24に後11~36)にしました。暗峠だけならランドナーですが、その後でMTBのフィールドとして有名な「矢田丘陵」を抜けて法隆寺まで行くことにしたからです。矢田丘陵はランドナーでも走れる道も多かったですが、やはりMTBのほうが楽しめます。

ロードレーサーにしなかったのは、ロードレーサーだとタイムが気になって、タイムトライアル的な走りをしないといけない気持ちになると大変だから。タイムトライアルどころか、途中で休まずに登るには、最近のギヤ比の低いレーサーなら大丈夫でしょうが、一昔前のローギアが39×23、ちょっと新しくても39×25、だと、かなり苦しいかもしれません。39×23で走る自信はないかも。もっとも距離が短いし、路面は比較的良好なので、ダンシングを多用すれば大丈夫かもしれません。

暗峠の茶店でぜんざいを頂き、ダウンヒルにかかりました。暗峠の奈良側は、ちょっと急かなと感じるくらいの普通の峠道です。

竜田川を渡って、再び小さな峠道、同じ国道308号線、を登っていくと、矢田丘陵への入口のシングルトラックが現れました。

矢田丘陵から法隆寺へのシングル/ダブルトラックが、これまた素晴らしく、法隆寺の西側にドンピシャリで出ました。法隆寺をゆっくり見学し、帰りは十三峠(じゅうさんとうげ)で生駒山地を越えました。

十三峠の奈良側からの登りは、最初の団地からの登りで暗峠以上の斜度のいやらしい坂がありましたが(マイナーショートカットルートのため)、その後は、普通の峠道でした。

峠には、汚いスプレー落書きがあり、荒れた感じでした。大阪側に出ると、目の前に大阪の市街地がどかん、と広がっていました。なるほど、この景色、夜景を見るために様々な人間が夜に車を連ねて来るからかもしれないと想像しました。

峠からのダウンヒルが気持ち良く、下り基調でデポ地に到着するという理想的なルートでした。スタート/ゴール地点にした瓢箪山駅付近は、第二京阪道を通れば京都市内から1時間半ほどなので、案外近いのです。東大阪市、とかいうと、なんとなく行きにくいイメージがあったけれど。バイパスから一筋入ると渋い町並みもあり、なかなか味わい深いエリアでした。

【使用自転車】SCOTT スケール720 MTB
【峠】 暗峠(くらがりとうげ:453m)、十三峠(じゅうさんとうげ:438m)
【行程】2017/2/19(日)京都・自宅7:10=第二京阪道=瓢箪山コインパーキング8:35~8:53近鉄平岡駅~8:57国道308号に合流(東豊浦町・近鉄額田駅から南東)~9:30暗峠(茶屋でぜんざい)9:58~10:19近鉄南生駒駅(竜田川)~矢田丘陵シングルトラック入口(生駒市と大和郡山市の境)~10:59まほろば展望所~矢田山11:08~11:13矢田峠~11:45松尾山~11:58松尾寺~12:16法隆寺古事の森入口~12:35法隆寺(拝観と昼食)14:25~14:40竜田川(龍田)~14:49近鉄竜田川駅前~15:00若葉台~15:35十三峠15:48~16:02大阪経済法科大学入口~16:20瓢箪山コインパーキング=17:38京都・自宅

ルート:詳しくはルートラボをご覧下さい

暗峠
写真:暗峠(大阪側を向いて) ※足を着かずに登ることをミッションにしたので、峠途中の写真は無し

暗峠
写真:暗峠(奈良側を向いて) 右にある茶店でぜんざいを頂いた。

暗峠
写真:暗峠。国道の標識看板も。

生駒山、暗峠の道もみえる
写真:矢田丘陵に向かう国道308号線上より。正面が生駒山で、左側鞍部が暗峠。

矢田丘陵
写真:矢田丘陵の「矢田山」

矢田峠
写真:「矢田峠」

矢田丘陵
写真:矢田丘陵、ごきげんな道


松尾山(矢田丘陵)三角点
写真:矢田丘陵の「松尾山」315m 三角点

松尾寺
写真:矢田丘陵にある「松尾寺」

松尾寺の石仏
写真:松尾寺の石仏

法隆寺へ
写真:法隆寺に向かうシングル/ダブル トラック

法隆寺
写真:法隆寺の横にドンピシャリで出た

法隆寺
写真:法隆寺内

斑鳩の里
写真:法隆寺付近。正面に古墳。奈良盆地には普通に古墳が町中に存在している。

十三峠へ
写真:十三峠へ向かう道から振り返る

十三峠・大阪側
写真:十三峠(大阪側に抜けて、奈良側を振り返る)

十三峠
写真:十三峠 旧道。一歩入ると、感じの良い道が残っていた。

十三峠・大阪の展望
写真:十三峠の展望パーキングにて。大阪市街が一望。

瓢箪山商店街
写真:スタート/ゴール地点にさせてもらった瓢箪山。昭和の雰囲気の商店街が素敵だ。

おしまい

但丹国境 粟鹿山MTB-理想の雪中ライド(2016/12)2017/02/20

但丹国境 粟鹿山
写真:シーズン初の新雪の中を走る

2016年12月18日、但馬と丹波の国境、粟鹿山(あわがやま)をMTBで走ったのですが、理想的ともいえる雪中ライドが楽しめました。

快晴で、平地では雪の存在など全く想像できなかったのですが、林道を詰めた山頂付近には走行に支障のない新雪!シーズン初の雪中走行を楽しむことができたのです。

粟鹿山(あわがやま)というのは北近畿道を八鹿から春日方面へ東に向かって走ると、正面に大きくドカンと見える山です。頂上に電波塔が見えるので、林道で登って、下りはシングルトラックで走れる美味しい山ではないかと、かねてから当たりをつけていたのですが、山サイ研のKさんと一緒に行けることになって実行できました。いろいろと、ありがとうございました。

【行程】
2016年12月18日(日) 青垣道の駅9:10~9:26稲土川分岐~9:47神社~11:13粟鹿山林道終点頂上11:56~(シングルトラック)~13:27青垣町小稗~(落とし物捜索で引き返す)~13:59青垣町小稗~14:28青垣道の駅
但丹国境 粟鹿山
※詳しくは ルートラボ でご覧ください

粟鹿山に登る林道
写真:林道を登っていくと、雪が出現

丹波方面
写真:丹波方面(東)の山並み

粟鹿山
写真:粟鹿山頂上付近:同行の山サイ研Kさん

粟鹿山山頂より
写真:粟鹿山山頂付近より但馬(西)方向。北近畿道がみえる。

写真:シングルトラックへ入るKさん

写真:走行には丁度よい感じの雪

写真:ルートを間違え、担いで戻る。今まで知らなかった担ぎ方を教えてもらった。

写真:下っていくと、雪も消えていく

写真:下ったムラには、渋い酒屋さんがあった

おしまい