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スペシャライズドM5・MTBをフロントシングルXTR・XT11速に2015/11/14

12年前に購入したMTB スペシャライズドM5をフロントシングル化した。
フロント32×リア11-13-15-17-19-21-24-28-32-37-42

ギヤの段数が多いほど、ペダルへの負荷調整が効いて楽に、あるいは速く走れる、ということで、自転車機材の「進化」は、基本的にはずっと多段化の流れできている。

私の場合、リアのエンド幅が120mm・5速から趣味としての自転車を始めたが、あっという間にエンド幅は126mmから130mm、MTBは135mmが標準になり、今ではMTBは142mmもメジャーに、スプロケットは11速にまでなっている。

ところが、このところ、MTBではフロントシングルが流行してきている。フロントのギヤチェンジをしなくていいので、フロントチェーンが外れるリスクが無い、軽量化できるといったメリットからか。後ろが11段で前3枚なら33段変速になり、そもそも、そんなには要らないという、シンプルな感覚からかもしれないが。

そのかわり、後輪の最大ギヤが40Tや42Tになり、自転車の伝統的美学からは外れる。ロードレーサー的感覚だと前が大きくて、後ろは小さいのが偉い、のだから。MTBの独自の進化というか、ロードレーサー的価値観からの独立が外形的にも現れてきているのかもしれない。前のギヤ枚数が少ないほうが、ペダリングしやすいという現実的な理由もある。

ランドナーをフロント3枚にした時、何か本格的な気持ちがしてとても嬉しかったが、その後Qファクターが狭いほうがクランクを回しやすいことを体感し、旅系自転車でも今は全てフロントWにしている。

写真のこのスペシャライズドMTBもシマノXTRでフロント2枚が登場した際、早速インストールしたが、この度、フロント1枚にした。

Vブレーキで軽量化優先のシンプルMTBなので、フロントシングルがふさわしいという考え。軽量化を考えXTRにしたが、リアスプロケットを42Tにしたかったので、スプロケのみXTにした。(※純レース機材とされるXTRは40Tまでしかない)

実測9.6kg。フロントWより-0.2kgの軽量化となった。山岳サイクリング時の担ぎでは、ボトルの水1/3分軽くなったということか---実走には関係なさそうであるが---。

フロントシングル化デメリットもある。ショップがシマノに確認してくれた話なので間違いないと思うが、仕様として、最大ローの42Tに入れてクランクを逆回転させるとチェーンが内側に外れて8から9速目に落ちる。最大ローに入れてのラチェッティングは出来ない。42Tはあくまで非常用ということか。ビジュアル的にも42Tだけ表面仕上げの色も別になって差別化されている。

200gの軽量化の効果はともかく、フロントシングルのシンプルな操作感は楽しみだ。

スペシャライズドM5 XTR1×11
フロントシングル、リア11速化

シマノXTRフロントシングル
リアスプロケがフロント(32T)よりも大きいというのは、かつての自転車美意識からはあり得ない。

シマノXT11-42スプロケット
最大の42Tの表面処理の色は異なっている。黒くて見えにくくしてある。