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パナソニック クロモリ ロードレーサー(2022/9)2022/09/22


パナソニック オーダーロードフレーム
写真:パナソニック オーダーロードフレームFRCC02 ※2022年の型番FRCC03と同等だと思う

TREKのカーボンロードレーサーを手放し、パナソニックのクロモリのロードレーサーを組んでもらった。

実は、このパナソニックのフレームは、消費税率が上がる前、還暦記念に備えてオーダしていたものだが、いざ還暦になってみると人事異動で仕事が変わったりしたこともあって祝える気分でもなく、屋根裏収納庫に寝かしていたのだが、今回、思うところがあって、完成車にした。

パーツの多くはTOEIロードレーサーから移植。TOEIのフレームも手放すことにした。

なぜ、今更パナソニックのフレームにしたかというと、以前、シクロクロスのフレームをパナソニックのに変えたところ、実に踏み心地がよく感動が持続しているから。

パナソニックの自転車部門は、今では電動アシスト車の売上がほとんどだそうで、オーダースポーツ車は、関係者の努力と様々な力学の中でなんとか存続しているのかもしれない。

パナソニックと言っても、なにもロードレーサーを大量生産しているわけではなく、ハンドメイド。企業としての品質管理がしっかりしてそう。

出来上がりは、期待以上。ラグも美しい。
パナソニックは「ジャパン バイク テクニーク」といったハンドメイドビルダーが集うイベントにも参加している。海外の自転車メーカーの値上げがすさまじい中、パナソニックの価格はたいへん良心的に感じられる。自転車部門は、パナソニックの御本社とは別のフィロソフィの会社ではなかろうか、知らんけど。

パナソニック クロモリオーダーフレーム
写真:パナソニック クロモリ オーダーフレーム サイズは540mm

パナソニック オーダーロードフレーム ラグ
写真:ラグもボテっとしてなくて美しい

パナソニック オーダー車 ラグ
写真:シート部分のラグ。チューブは丹下プレステージ。シートピラーはカンパ。

イデアル88 サドル
写真:サドルはイデアル88を屋根裏収納庫から発掘

パナソニック オーダーロード 集合ステイ
写真:集合ステイもチャーミングだ

パナソニック ロードエンド
写真:エンドはロードエンドをオーダーした。パナソニックの刻印入オリジナル。ディレイラーは前後ともデュラエース7700系。Wレバーも。

東京サンエス ラ・クランク
写真:クランクは東京サンエスの「ラ・クランク」47✕31。後ろは13-25。どんな上り坂でも(舗装路)大丈夫なはず。ちなみにブレーキレバーも東京サンエスの「Jリーチ」で、実に使い良い。ブレーキ本体はカンパ スケルトン。ハンドルは日東105、ステムはエネシクロ。 以上

【追記】
完成後、早速、試走してきました。
1)自宅(京都市右京区)〜笠峠〜栗尾峠〜深見峠〜佐々里峠〜花背峠〜自宅:122km 累積標高1727m:ホイールはグランボアハブ+グランボアパピヨンリム+ビットリアOPEN PAVE CG
2)自宅〜六丁峠〜神明峠〜越畑〜京北浅江〜周山〜魚ヶ渕〜越畑〜神明峠〜六丁峠〜自宅:79km累積標高1325m:ホイールはデュラエース74系ハブ+マビックSSCパリルーベ+ビットリアコルサSR(チューブラー)
3)京北道の駅〜北桑田高校の裏坂〜神楽坂トンネル〜美山町下吉田〜堀越峠〜名田庄道の駅〜五波峠〜佐々里峠〜山国〜京北道の駅:115km累積標高1509m:カンパゾンダ+ビットリアコルサ

いつも走っているコースや、日帰りとしては遠くの峠を含めてホイールを替えて走ってみました。フレームを評価するのに、ホイールとのマッチングもあるからです。

どのホイールで走っても、パナソニックのクロモリフレームは、ペダルの入力にスッと反応し、気持ちよく走れます。
いろいろ自転車を所有してきたけれど、正直、ロードレーサーであれば、このパナソニック1台あればいいかも、と思いました。DE ROSAネオプリマートは別格として。

ロードバイクに興味をもってこれから始めようとする人の多くは、クロモリの存在を知らなかったりして、選択肢にすらならないのかもしれませんが、この完成度の高さは秀逸です。コストパフォーマンスでも最強でしょう。

レースに出るには、ある意味目立ちすぎるし、皆が乗っているカーボンが売れるのでしょうが、少なくとも私がこれまで乗ってきたカーボンフレームよりも、断然気持ちいいです。私の場合。(2022/10/5追記)

五島列島(上五島)天主堂巡り2022/09/23


頭ヶ島天主堂
写真:頭ヶ島天主堂(世界遺産の「構成資産」)

猪ノ浦教会堂
写真:猪ノ浦教会堂

2018年に世界遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。

構成要素のひとつである五島列島の教会群を訪ねた。

博多からのフェリーの船中で、カトリック長崎大司教区認定の「五島巡礼手帳」を購入し、巡礼地が五島列島に53もあることを知った。巡礼の記録として各教会にはスタンプ印もある。

地図をたよりに教会(教会堂/天主堂)をいかに効率よく回るか、いわばロゲイニングやスタンプラリーのような感覚でスタートしたが、上五島の上りと下りしかないような道を強烈な日差しと暑さの中、ひたすら自転車で走っているうちに、だんだんと気持ちが変わってきた。

それをはっきりと意識したのは、「猪ノ浦教会」というリアス式海岸の奥にある小さな集落の小さな教会に立ち寄ったとき。歴史的、建築的な観光要素は何もない教会。

厳しいであろう生活の中で、個人的蓄財等に優先して、自分たちの教会づくりを仲間とともに進めてきた人達の思いのようなものが、こんな私にも伝わってくるようになったのだ。好きなように自転車を購入して好きなように旅をしている今の私には無い、なにか尊いものがそこにはあるような気がした。

大型台風が近づいてきたので、予定より早く旅を打ち切ったが、五島にはぜひ再訪したい。

◇日程:2022年9月14日~17日 船中1泊現地2泊
◇自転車:グランボア650Bランドナーoyakata
◇行程:
9/14(水)京都18:46(のぞみ49号)=21:30博多 博多港23:45=(フェリー太古)=9/15(木)5:40青方港~8:28頭ヶ島大橋~教会への里道(旧道/遊歩道)~8:50頭ヶ島天主堂9:30~(昼食)~11:45丸尾教会~12:20冷水教会~12:55青砂ヶ浦天主堂~13:50曽根教会~14:20小瀬良教会~14:50江袋教会~15:08仲知教会~(津和崎灯台を目指していたが、断念して引き返す)~16:20民宿「小串」泊(小串郷)
9/16(金)民宿「小串」8:40~(林道)~9:40青方教会(パンク修理)~10:35跡次教会~11:20小浜~11:50猪ノ浦教会~12:55焼崎教会~14:35真手ノ浦教会~15:25大曽教会~16:30民宿「こより」泊(青方)
9/17(土)民宿「こより」8:45~(ポタリング)~9:20青方フェリー乗り場12:10(出港)=17:50博多港 博多18:59(のぞみ64号)=21:38京都
13の教会を巡礼。

◇峠: 青方峠(53m)、立石峠(61m)、黒崎峠(76m)、白草峠(127m) 
※峠の標高は低いが、上五島の道は上りと下りしかないような感じで、走り応えがある。自転車と出会うことはほぼ無い。日常的に軽快車に乗って買い物に行く、ということがほとんどないのか、商店の前にも駐輪をみない。
道路の路肩は狭いが、自転車が珍しいからか、クルマは間隔をあけてマナーよく追い越してくれる。これまで走ったエリアで、いちばん自転車に優しい運転をしてくれるのが上五島のクルマ。但しレンタカーには気をつけないといけない。

◇宿:民宿「小串」(新上五島町小串郷)、民宿「こより」(新上五島等青方郷)

※1日目の走行ログ(クリックで拡大)

※2日めの走行ログ(クリックで拡大)



以下は写真。グーグルフォトでも

フェリー「太古」
写真:フェリー「太古」には輪行状態で搭載

青方フェリー乗り場
写真:上五島、青方のフェリー乗船場

頭ヶ島大橋
写真:頭ヶ島大橋

頭ヶ島天主堂への里道
写真:頭ヶ島天主堂へは、舗装路のピークあたりから「里道」とある旧道を通った。


頭ヶ島天主堂
写真:頭ヶ島天主堂
頭ヶ島天主堂
写真:頭ヶ島天主堂
頭ヶ島天主堂 遠望
写真:頭ヶ島天主堂 遠望

丸尾教会
写真:丸尾教会
丸尾教会のロザリオ像
写真:丸尾教会のロザリオ像

冷水教会
写真:冷水教会

青砂ヶ浦天主堂
写真:青砂ヶ浦天主堂
青砂ヶ浦天主堂
写真:青砂ヶ浦天主堂

白草公園駐車場より矢堅崎を望む
写真:白草公園駐車場より矢堅崎を望む

曽根教会
写真:曽根教会

小瀬良教会
写真:小瀬良教会

江袋教会
写真:江袋教会

仲知教会
写真:仲知教会

「立串」集落
写真:「立串」集落

民宿「小串」
写真:民宿「小串」。広く快適な部屋と美味しい食事。
「小串」の部屋からの日の出view
写真:「小串」の部屋からの眺め。日の出の海。

青方教会
写真:青方教会
青方教会
写真:青方教会

跡次教会
写真:跡次教会

猪ノ浦教会
写真:猪ノ浦教会
猪ノ浦教会堂
写真:猪ノ浦教会

焼崎教会
写真:焼崎教会
焼崎教会
写真:焼崎教会

焼崎への道
写真:焼崎への道から

真手ノ浦教会
写真:真手ノ浦教会

オラショ
写真:真手ノ浦のオラショ館

大曽教会
写真:大曽教会 今回の旅のフィナーレに相応しく、その存在感の確かさに感動した。

輪行
写真:輪行袋につめてフェリーで帰る

太古フェリー
写真:太古フェリー 博多行


                                  おしまい