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桜島-弘前 桜ライド Day33 弘前 休養日2023/05/12

4/29(土)晴のち曇 自転車走行は終了し、休養日
弘前 石場旅館(泊)

弘前公園の桜は散っているが、里桜の一部は城内の奥深くに残っていた。
桜祭り期間中の土曜日ということもあって、地元の人の花見でそこそこ賑わっていた。
伝統的な花見風景がみられて、うれしい。
屋台もたくさん。
私も、屋台で購入したビールとおでんで、しみじみと花見。

弘前城
写真:花見
弘前公園
写真:子どももうれしそう
弘前公園
写真:弘前公園
弘前城
写真:屋台もたくさん
弘前公園
写真:お化け屋敷も

弘前散歩。まずは、旅館のご主人に紹介してもらった古書店へ
成田書店
写真:成田書店
写真:購入した本

近くにある青森銀行記念館
青森銀行記念館
写真:青森銀行記念館

司馬遼太郎「街道をゆく41 北のまほろば」朝日新聞社1995 のp67〜73に登場する石場家住宅も見学。今は酒屋を営んでおられる。
石場家住宅
写真:石場家住宅内部

石場屋酒店限定純米酒「酔亀」を購入
石場屋酒店限定酔亀
写真:酔亀 純米

弘前教会は、東北で一番古いプロテスタント系の教会。石場旅館はその隣にある。
晩御飯を食べに出た帰りに撮影。
弘前教会
写真:弘前教会


Day34 4/30(日)曇 帰宅日
 弘前9:52=10:31新青森11:22=(はやぶさ20号)=14:32東京15:00=(のぞみ169号)=17:15京都
  おしまい。



 現地を走った後に読むと、理解が深まる

2023 桜島から弘前 桜ライド(3/28-4/30) まとめ2023/05/12

2023/3/28 から4/30まで33泊34日で実施した、表記ライドのまとめ。

ゴールの弘前までは32日間だったが、32日間の大きな旅をしたという感覚ではなく、ワンデイツーリングを32日間続けたというのが、正直な感想。

1ヶ月かけないと本当に行けないところ、たとえばヒマラヤの高峰とか、自転車でどこか外国を走破、ならば、それが1つの旅にまとまるだろうが、例えて言うなら、長編小説を完読したというのではなく、短編小説を毎日1つづつ読み続けたという感じ。

最初の頃の九州は、以前行った国東半島や椎葉村の旅と記憶が近寄ってきてしまっている。

走行ログはスマホの「スーパー地形」アプリで記録。
スマホ2台を持ち、1台を走行時地図確認や写真撮影に使い、もう1台はザックに入れてバッテリー温存。1日行動しても、スマホの電池残量は、行動用で半分ほど、温存用は7割以上を保てた。バッテリー使用量は写真撮影の量による部分が大きい。※写真の多くはデジタルカメラで撮影。スマホ使用は一部。

実走ログ(クリックで拡大):gpxログファイル(11.6MB)


総費用は492,243円也。内訳は下記表をクリック。

日々の行程、走行距離、行動時間、宿泊施設とその料金は

帰宅日を入れて34日走行期間では32日の旅だった。1981km走行。
もちろん、これまでの生涯で最長期の旅だが、全て宿を事前予約した。

当初はテント泊も考えたが、現在の日本ではテン泊できる場所は限られ、その数も少ない。
そしてなにより、走行→風呂→ビールの流れは、私の場合欠かせない。

コロナ禍を経て地方の旅館や民宿の廃業が進んでいる。コース上に宿が複数あって、次善の策がとれるエリアは限られる。
希望するところに泊まれなくて、1日の走行距離が伸びたりするのは、体力的にも対応できなくなる。

というわけで宿を全部予約したので、気ままな旅ではなく、入稿締切納期を毎日気にしてPDCA(Plan Do Check Action)サイクルを回すサラリーマンのような旅になってしまった感はある。

天気には恵まれ、全行程34日中雨は5日、15%であった。四国以降では雨だと輪行した。

身体的には、幸い、特定の筋肉や関節が痛くなるようなことは全くなく、湿布薬等も一切使わなかった。グランボアのランドナーバーの曲線が手のひらにフィットし、振動も抑えられるのか、手首や手のひらの痛みも全く生じなかった。

全身の疲労感は生じるので、毎日遅くとも21時には寝ていた。

自転車は、全期間ノーパンク、何も不具合がなかったが、四国見ノ越から徳島までの雨中ダウンヒルでブレーキシューが想定以上にすり減ったので、ショップからホテルにブレーキシューを送ってもらい、宿で交換した。

ライディングポジションをはじめ、最初から最後まで、自転車が身体にぴったりフィットして、気持ちよく悪天候の中でも安心して漕ぎ続けることができた。
フロントサイドバッグなので荷重の重心が下り、地を這うような安定した走行感覚がたいへん気持ちよかった。フロント荷重はヒルクライムでも不快感が生じない。
荷物が重い分、当然空身の時のように軽快には走れないし、登り坂では速度が落ちるが、不快ではないということ。

スタートしたての九州では普通のツーリング感覚だったが、四国の大きな峠(京柱峠と見ノ越)が雨になり、試練となったがアドレナリンが分泌されたのかさほど疲れを感じることなく一気に走り抜けた。

その疲れが紀伊エリアになって出たのか、また見慣れた近鉄電車が近くを走っていたりすると、家に帰りたくなったりして、心身のテンションが落ちた。

新潟で学生時代の友人と会う約束をしていたので、途中で止めるわけにはいかないという思いで浜名湖を過ぎてからは持ち直し、上山田温泉の湯質がよくて疲れを癒し、高遠休養日で元気になったという感じ。

日本海に出てからは基本的に平地でプレッシャーも少ない。当初ルートに入れていた男鹿半島はやめて、五能線沿いで弘前に向かうことに変更。

ゴールの弘前、伝統的建造物に指定されている石場旅館は、なんとご主人がランドナー乗り。TOEIオーナーで林道にも詳しい。英語とフランス語に堪能。
晩御飯の提供はないが、宿泊者には地元料飲店を紹介して車で送ってくれる。
地元のお店の売り上げも立ち、WIN-WINの関係が築けている。同宿の外国人旅行者と一緒に魚の美味しい店に連れていってもらい、旅のフィナーレを飾った。

弘前城の桜は、お城の公園の中のほうに、里桜が残っていた。到着した翌日の休養日に散策して、それらで伝統的花見をする地元の人たちやたくさんの露天を眺めて、くつろいだ。

このようなことができたのはたいへんありがたいことで、感謝している。

弘前城に到着
写真:弘前城に到着(2023/4/28)