関東平野ライド〜喧騒無縁、鬼怒川と利根川の合流地点など ― 2024/03/23
宇都宮での法事の後、斯界の大先達にお願いして、関東平野のライドを組んでいただきました。主として常総市のエリアです。
地元を知悉されているだけあって、喧騒とは無縁な、小技の効いた、歴史を感じさせる味わい深いコースでした。誠にありがとうございました。
前日に守谷に入り、ビジネスホテルに宿泊。集合場所までお仲間がクルマで迎えに来られ、大変恐縮しました。その方の自転車を拝見して、びっくり。手間をかけたヒストリックな1台。只者ではありません。
写真:その方の自転車。
写真:ステムに鎮座するネコ
スタートして、鬼怒川の堤防を走ります。鬼怒川といえば有吉佐和子の小説『鬼怒川』で名を馳せたかもしれませんが、その伏流水を用いた宇都宮酒造の「四季桜」など、栃木の清流としての存在も思い起こされます。遙か正面には、雪雲が滞留しているのが見えました。山で雪を落として関東平野は快晴。
写真:鬼怒川に沿って走る
振り返ると遠くに富士山が見える箇所や、コーヒーミルのコレクションが並んでいる、美味なコーヒー店にも案内してもらいました。
快晴の下、水海道の板野家住宅へと小径を繋いで走りました。坂野家住宅は”水海道風土博物館”になっており、見学ができます。まずは、広大な敷地の板塀で自転車を撮影。
写真:先達のTOEI
写真:HIROSEのランドナー
写真:HIROSEの変速機など
写真:水海道の「坂野家住宅」国指定重要文化財
京都周辺には茅葺き民家が相対的に多く残っていますが、これだけの規模のものは知りません。古くから開発された地域では、領地が細分化されて複雑な所有関係であったりして、突出した規模の豪農が存続し難かったのかもしれません。この坂野家は新田開発で豪農としての基礎を固めたとのこと。
写真:坂野家住宅の屋根
写真:坂野家住宅の内部。
欄間や建具の造作も見事でした。
写真:坂野家住宅の門で記念撮影
坂野家住宅を出て、長閑な道を走って昼食場所へ。
写真:ダートの道が残っていました。
昼食の後、「弘経寺(くきょうじ)」へ。
写真:弘経寺の巨木
写真:弘経寺にて
写真:弘経寺の彫り物
鬼怒川が利根川に合流する「剣先」に向かいます。
写真:鬼怒川沿いを快走 (撮影は同行のFさん)
途中で、平地林が残っているところを通りました。平地林は近畿地方に住む者には、とても珍しく感じます。周囲の開発が進む前は、パターソンの絵画のような世界だったのかもしれません。
写真:平地林
しいたけの原木を作っていたけど、福島の原発事故で被害を受けたとのことです。
写真:平地林の中を走る
しばらく走ると、洪水時の遊水池となる広大な農地が現れました。
写真:広大な農地
関東平野ならではのビッグスケールを体感してからは、再び鬼怒川沿いに剣先を目指します。
写真:剣先へ
剣先には模型飛行機用の飛行場がありました。自転車を置き、徒歩で剣先の先端へ。
写真:剣先。左が鬼怒川で右が利根川。
鬼怒川や利根川を源流近くまで遡る自転車ツーリングをしてみたいと思いました。
帰路、メンバーのFさんのご自宅で小休止。
自転車工作部屋には、工夫された本格的な金属加工機械もありました。
購入した部品をチョイスするだけでなく、加工や修理や改良を自分でこなして自分の自転車を作り上げるという、クリエイティブな楽しみ方をされています。機材に関する理解のレベルが違います。今日はそんな方ばかり。
購入した部品をチョイスするだけでなく、加工や修理や改良を自分でこなして自分の自転車を作り上げるという、クリエイティブな楽しみ方をされています。機材に関する理解のレベルが違います。今日はそんな方ばかり。
こんな感じで、貴重な体験でした。ありがとうございました。
□走行日:2024年3月3日(日)
□使用自転車:グランボア650Bランドナー(oyakata10号)
□走行エリア:守谷市、常総市の主として鬼怒川沿い
□走行km:46km
☆同行頂いた方のブログを教えてもらいました。このエリアを丁寧に走られており、地域の魅力が伝わります。https://the4thcat.exblog.jp/i13/
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