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メルセデスベンツ車検(11年目)C180 18万キロ2023/10/20

2012年10月納車のメルセデスベンツc180ワゴンの11年目の車検を通した。

181,322km走行し、12,962.8リットルのガソリンを消費。平均燃費は14.0kmで、9年目車検の平均燃費と全く変化なし。

車検はシュテルン京都(京都マツダ)、購入店ディーラー。

9年目車検のあと、何も問題ないかと思っていたら、2023年6月に冷却水に関する警告灯がメーターに表示され、ディーラーに持って行ったところ、サーモスタットハウジングからの液漏れとの診断結果。修理に9万円かかったが、それ以外に何のトラブルもなく18万キロまできている。走行に困るようなトラブルは新車納車後、一度もない。

今回の車検で結構な金額がかかるかもしれないと覚悟して臨んだが、
自動車重量税+自賠責保険料+車検手数料が69,650円、これを前払いし、
車検後の支払いは208,230円、合計車検総費用277,880円 だった。

内容は、車検基本整備(法定2年点検)、総合検査料(保安基準適合検査)、シャーシスチーム洗浄&下回り錆止め塗装、油圧式ブレーキング・システムのブレーキ・フルード交換、エンジンオイル&フィルター交換、クーラントブースター、フロントアクスルのスタビライザー用スタビライザバーリンゲージ2個の交換、フロントウインドとリアウインドのワイパーブレード交換、エアコンのダストフィルタ交換、エンジン用エアエレメント交換
で 技術料130,130円、部品代74,800円の合計208,230円。

代車に2000キロしか走っていないC220dワゴンを貸してくれたが、走りは11年前のc180で何の不満もなく、操作性やメンテナンス等を勘案しても、いくらお金があったとしても新車に買い替えたいとは全く思わなかった。大切に乗り続けたい。

シトロエンC5X試乗とWレバー2023/07/19


シトロエンC5X

シトロエンC5X
写真:シトロエンC5X

シトロエンのフラッグシップモデルC5Xの1DAYオーナーキャンペーンというのに当たって、周山街道(R162)小浜から鯖街道(R367)朽木谷の周回ルートを走ってました。何度も何度も走っている道なので、試乗にはぴったり。

で、どうだったかというと、私がシトロエンに求める何かと、現在の自動車マーケティングに基づくであろうクルマ造りが、完全に齟齬をきたしているということを痛感しました。

1600CCでも走行性能には全く不満がなく、他にネガもなく、静かに走るよくできた車なのだと思いました。200KM弱走っただけなので当然かもしれませんが、運転疲れはありません。シートの出来が良く、運転しながらちょっと腰を動かして体勢を変えたりすることは1度もありませんでした。

でも、購入したいとは思いませんでした。メーター類が全部液晶で、トランスミッション等の操作も、電気仕掛けのスイッチみたいなのに馴染めない。機械感がない。

ガソリン車だけどエンジンの存在が感じられないのも残念。

高校時代の友人がハイドロのC5に乗っていて、運転させてもらった際、道をゆく大型客船のような独特の走行感にとても感動しました。

今日乗ったシトロエンは、普通に良いクルマという感じか。
トヨタ車みたいになってしまうのなら、わざわざシトロエンを選ぶ必要はありません。

電動化と自動化にフォーカスしている現在のクルマ造りと、私の嗜好とは完全に齟齬をきたしているということが明確になって、有意義な1日でした。

自転車の変速もダウンチューブシフター(wレバー)、しかもフリクションが好きで、自動車もマニュアルミッションに乗りたいと思っているような人間なので。

と書いたところで、家にある自転車のWレバーを紹介してみます。

カンパ Wレバー
写真:グランボアOYAKATA55号ランドナーのWレバー(カンパ)

エネシクロ11速用wレバー
写真:Panasonicシクロクロス車のWレバー(エネシクロ11速用)

グランコンペWレバー
写真:グランボアOYAKATA10号ランドナーのWレバー(グランコンペ)

ダイアコンペWレバー
写真:グランボア700CデモンタブルのWレバー(ダイアコンペ)



デュラエース7700系Wレバー
写真:PanasonicロードのWレバー(デュラエース7700系)

カンパ Wレバー
写真:グランボア イタリアンレーサーのWレバー(カンパ)

サンプレックスWレバー
写真:TOEI700CランドナーのWレバー(サンプレックス)

グランボアスポルティフwレバー

写真:グランボアスポルティフのWレバー(サンツアーシュパーブプロ)

CASATIのwレバー
写真:CASATIのWレバー(カンパ)

ユーレーWレバー
写真:グランボア650BデモンタブルのWレバー(ユーレー)

HONJOのwレバー
写真:HONJOロードレーサーのWレバー(デュラエース7400系)

メルセデス・ベンツ C180ワゴン 9年目車検2021/10/28

2012年10月に購入したW204系(ワゴンなのでS204)ステーションワゴンが9年目の車検を迎えた。

新型コロナで登山やサイクルツーリングの遠征が激減したので、走行キロは伸びず、153,769km。前回の7年目車検が131,433kmだったので、2年間で2万キロちょっと。通勤や仕事や買い物等デイリーユースには全く使わないので、それでもよく遊んだといえるかもしれない。

ガソリンスタンド給油時点では153,767km走行で累計11.009リットルのガソリンを消費。平均燃費は14.0km/Lで7年目車検までの平均燃費は13.9km/Lだったので、変化は無い。

今回もメルセデス・ベンツ京都中央=シュテルン京都で車検。
費用は、事前の法定費用等が72,010円(重量税32,800円+自賠責20,010円+検査登録費用19,200円)+181,808円=253,818円が合計費用。

法定費用等以外の181,808円の内訳は技術料が112,585円+部品代53,691円+その他15,532円。

内容は、車検基本整備(法定2年点検)、総合検査料、シャーシスチーム洗浄&下回り錆止め塗装クリアコート、車検時推奨交換部品(燃料添加剤、ウォッシャ液)、クーラント交換、ブレーキオイル交換、エンジンオイル、オイルフィルタ交換、ワイパー前後交換、エアコンフィルタ交換、フロントアクスルのブレーキパッド交換。

前に乗っていたスバルレガシィ250Tの9年目車検でも30万円近くかかった記憶があるので、まあそんなもんかという感じ。

前回の車検から今回の車検までは、スピードセンサー交換で3万円ほどかかったが、それ以外は全く故障もなく、15万キロ走っても、実に快調である。 以上

☆自転車乗りの自動車選び1 http://cycledays.asablo.jp/blog/2015/09/05/7779335



メルセデス・ベンツC180ワゴン7年目車検と平均燃費2019/10/11

この度、7年目の車検を迎えた。
2012年10月28日納車で、車検直前の走行距離が131,431km。9,451㍑のガソリンを消費し、平均燃費13.9km/lであった。

車検費用は下記の通り。
諸経費77,110円(重量税32,800円。自賠責保険25,830円。検査登録費用18,480円)

ディーラー(シュテルン京都)への支払い合計 240,000円(消費税込み)。
 内訳は
 車検基本整備(法定2年点検)54,648円。
 ブレーキクリーナー・シャーシスチーム洗浄&下回り錆止め塗装、クリアコート25,218円。
 総合検査料(保安基準適合検査)23,598円。
 ブレーキフルード交換・不凍液クーラント交換・エンジンオイル&フィルター交換・フロント&リアワイパー交換・ターボチャージャのオイルライン交換 55,383円。
 エンジンマウントすべて交換 59,257円。
 車両後ろ側遮熱板の交換 14,004円。
これに消費税を加えて差額は値引き。

合計、諸経費+ディーラー支払い合計317,110円(税込み)。
今回はリコール対象部分(上記には含まず=0円)もあったしディーラーにお願いした。
まあ、自転車1台つくるよりも安い金額で収まった。

エンジンマウントを換えた効果もあるのか、車の操縦が従前よりもシャキっとした感じになり、気持ち良い。定期的に部品を換えて乗り味を保つことも必要だと思った次第。

ちなみに、前回5年目車検から7年目車検の間、後ろ遮熱板ボルト腐食による軽微な振動発生だけで、いわゆる故障は一度も無く、部品交換等のメンテナンス費用は0円であった。オイル交換を実施しただけ。


メルセデスベンツW204系C180ワゴンの10万キロ走行平均燃費2017/10/28


W204C180ステーションワゴン2012年式
  写真:MB_W204系C180ワゴン2012年モデル

2012年10月に購入にした標記自家用車が5年目の車検で、走行キロも10万を突破した。

毎回燃費の記録をとっているので、この間の平均燃費を計算した。

納車後1813日で104,659Km走行し、7,584.7リットルのガソリンを消費。
平均燃費は13.8Km/Lであった。
高速道路主体の走りだからか、カタログ記載の燃費よりも優れていた。

メルセデスベンツC180ワゴン 10万キロ突破 2回目車検~ディーラー車検とそうでないところの比較~2017/10/27

2012年10月に購入した標記自家用車が5年目となり2回目の車検を迎えた。
車検時104,675Km。

9月に10万キロを突破し、「10万キロ表彰」をディーラーに申請して、表彰の品を頂いた。
ちなみにメルセデスの「オーナー表彰制度」は、走行距離表彰が10万km/20万km/30万km/50万km/100万km以上、保有期間表彰が10年/20年/25年/30年以上とのこと。
それだけ維持費をかけ続けたことへの表彰なのかもしれない。

10万キロは、まだまだ子どものようなものか。ダイハツもオーナー表彰制度をやってくれていたら、実家のシャレードは25年表彰を受けていたのだが(笑)

ベンツ10万キロ表彰

10万キロ突破の翌月が車検ということで、もしかしたら車検に結構な費用がかかるかもしれない、と心配になった。10万キロも走れば。

で、車検費用の心づもりをと思い、インターネットで調べたら、さほど家から遠くないところの外車専門の整備修理店が、6,500円でMBの専用検査器機も使った「カードック」と銘打った検査を実施しているのを見つけた。

思い切って店を訪ねてみた。そのお店の特徴というか方針は
・正規ディーラーだと、何でもマニュアル通りに部品を交換して対応するが、自分のところは安易に交換するのではなく、手間暇をかけて修理することをいとわない(その代わり時間がかかることもある)
・純正部品ではないが、自分が納得のいくパーツを使う。安かろう悪かろうの部品は決して使わない。通販では偽物が出回っているので、客からの持ち込み部品は不可。
・予約客のみ対応。店の場所には整備工場は無い。ちなみに店舗は自動車関連の会社が集まっている地区の棟割り店舗という感じで、最初、ちょっと驚いた。小規模でも自分のところの工場があると思っていたので。

怪しげといえば怪しげなのだが、自転車に置き換えて考えると、私はちゃんと店主のいる個人店が好きで、メーカー直営や大規模店は基本的に避けている。整備や修理は顔のみえる信頼関係こそ大切だと思うからだ。

自動車の場合は企業規模が全然違うし商品特性もあって、自転車店のようにはいかないだろうが、メーカー保障が切れた後の整備は、腕の良い誠実な個人店があれば、そういうところにお願いしたいという思いがある。

かつて、東京に転勤していたとき、国産某メーカーの正規ディーラーでとんでもないケアレスミスをやられてしまったことがあった。すぐに気づいて大事に至らずに済んだが。まあ、誠実に事後処理はしてもらったが、やはり手間暇はかかったし、メーカーの名前による信頼というものを無邪気に信用できなくなった。当たり前のことだが、実際に手を動かして作業するのは一人の人間で、ブランド力があっても、その組織の中で、実際どんな経験のどんな人が自分の車を担当するかは白紙委任なのだから。

5年10万キロ走って「カードック」の結果は下記の通り。
・バッテリーが70%の能力になっているので交換(これについては昨年ディーラーで1年点検を受けたときに、次回車検時には要交換-5万円くらい-と言われていたので想定内)
・ファンベルト・アイドラプーリー・ベルトテンショナーを交換
・エンジン燃量圧力低下点検調整一式
ということになった。もちろん、全て事前に説明があり、合意した上でのこと。
バッテリーは「VALTA正規物AMG」というので純正と同等品との説明をうけた。
以上、一式で約10万円(税別)かかった。

これまでバッテリーの交換はせずに済んできたし、メルセデスケアで無料修理したもらった軽微な故障(外気温センサーの交換、イグニッションコイルの交換)があったくらいで、修理代がかかることは一切なかったので、まあ、しょうがないか、と思った。

で、せっかく点検してもらったのだから、車検も頼んでみることにした(お店の思惑通りか)。

◎5年目車検 
総額 約17万円・・フロントローター交換、オイル・ワイパー交換
(前回初回車検=シュテルンで 約20万円 但しMBケアがあるので自己負担は12万円)

前述のようにバッテリーとファンベルト等交換に約10万円かかっているので、車検時に一緒に実施したと仮定すると、合計で約27万円になる。

今回と初回のディーラーとの比較をしてみると
税金等は▲210円。自賠責が安くなっているが、ディーラーでは項目になかった印紙代1800円というのが今回の店にはあり、実質的には税金等ではディーラーより割高。

工賃は、前回だけ実施した作業(クーラント交換、下回り錆止め)と今回だけ実施した作業(フロントローター交換)を除いて、同条件比較だと、今回が約51千円安い。

パーツは今回も前回も交換したオイル・ワイパー・リモコン電池の比較で、今回が6千円安い。

トータルの同条件比較を算出してみると、今回が57千円安いという結果になった。但し、今回の部品は純正品ではない。オイルはワコーズ、ワイパーはボッシュ。

ディーラーだと車検に要する日数は短く、頼めば代車もある。今回のお店では1週間以上預けた。ディーラーだと営業の人が届けてくれるが、今回は自分で持ち込み引き取りをしないといけない。

ディーラーに車検に出すと新車みたいにピカピカに洗浄してくれるが、今回はそれなり。

ミッション修理とか大きな費用がかかる時に、今回のようなお店でリビルト品とか独力修理で安く直してもらえると、ありがたみも大きいだろうが、特に故障がない場合の車検整備では、人によって、その差をどう感じるかは微妙であろう。
私にとっては5万円の差は大きいが、なんだかんだ言っても正規ディーラーの信頼性というのをどう感じるかというところは残る。(2017年10月)

※購入に至った経緯
「自転車乗りの自動車選び1」http://cycledays.asablo.jp/blog/2015/09/05/7779335
「自転車乗りの自動車選び2」http://cycledays.asablo.jp/blog/2015/10/26/7870307
よく走ったことについて

サイクルキャリアのこと-車載用スーリー2016/01/24

車載用サイクルキャリア、屋根の上に載せるもの、を初めて付けたのは、最初のクルマ、ファミリアワゴンを買って間もなくのことで、それからずっと、私の車にはサイクルキャリアが付いている。

ずっと、フォークダウン式のものを使っているが、この度、それに加えて正立式のを装着した。最近購入したMTBの前フォークがクイックレリーズではなく、スルーアクスルになっていて、従来のものだと使えないからだ。

ステーションワゴンに乗っているので、基本、自転車は後部座席を倒して荷室にそのまま入れているのだが、MTBだと走行後、動物の糞混じりの物質でドロドロになったりすることもあり、帰路に車内に入れるとクルマが動物園のような匂いになってしまう恐れがあるので、ルーフキャリアは必要である。

スルーアクスルのMTBでも、フォークダウン式のキャリアで使うにはアダプターを装着すれば可能なのだが、一旦分解する必要があるなど、結構面倒くさい。スルーアクスルアダプターを付けると、今度はロードレーサーを積む時に、また元に戻さないといけないし。

正立式のを使うのは初めてだが、結構便利。車輪を外さずにスッと載せられる。
しかし、やはり安定感ではフォークダウン式の方がいい。正立式で重たいMTBを積んで高速道路を走るのは、なんだかあまり良い気持ちがしないと思う。

ロードレーサーだけの人なら、フォークダウン式をお勧めする。
MTBや車中泊する時にランドナーを屋根の上に置くのには正立式は便利だが。

フォークダウン式のものを2つ付けていて、正立式を1つ追加したところ、自転車を積んでない状態での風切音が増えた。高い周波数のヒューという音が時速80km以上になると生じた。
 
正立式を付けた影響かと思ったが、増設した際、スーリー(キャリアのメーカー名)のウイングバーのすきまを埋めるゴムをきちんと敷き詰めていなかったのが原因の多くだった。

補修パーツを購入して、隙間を埋めたらかなりマシになった。
 
使わないときはサイクルキャリアは外して、すきま埋ゴムを全部に入れておいたらいいのだろうが、そもそも自転車を運搬するためにクルマを買ったようなものだし、付けたままにしている。

スーリー以外は使ったことがないので、他メーカーについては知らないが、スーリー製品は使用感もよく、耐久性もあり、気に入っている。

ルーフキャリアを付けなかった場合の風切り音がどんなんかは、実は知らない。
なぜなら、ディーラーで納車の時に、新車用ルーフキャリアを持ち込んで、納車の後、すぐにディーラーの片隅で、ルーフキャリアを自分で付けて、家に帰ったからである。

燃費に関しては、高速道路中心だと、カタログ値以上の数字が十分でているし、まあいいか、という感じ。


スーリー サイクルキャリア 正立式
         写真:スーリー サイクルキャリア 正立式

         写真:スーリー サイクルキャリア 正立式

1000km走2015/11/04


岩手山をバックに
          写真:岩手山をバックに

1000km走をした。自動車ですけど。

1週間前、自転車チームで琵琶湖1周をした際、「来週は1000km走って、4日かけてサイクリングするんです」と話したところ、
「1日250kmの4日間ですか!いい練習になりますね」とあっさり言われて「いやいや、自動車で1000km走ってデポ地に行き、そこからサイクリングなんです」「なんだ、そうですか」こんな感じの会話。

「1000km走る」と聞いて何を思い浮かべるかは、個人によって随分異なる。自転車レースを真面目にやっている人なら1ヶ月の走行km、ランニングの人だと実業団レベルの練習量か。クルマだと1ヶ月の標準的走行キロ数とされているようだ。

今回の私の場合は、往路は1.5日かけて京都から東京経由、盛岡の北、岩手県岩手町沼宮内まで。復路はワンデイで磐越道から北陸道経由京都まで。往復で2102km、平均燃費16.1km/l、平均速度86kmという内容であった。

ドライブではなく、自転車で北上山地を走るため、自転車を運ぶのが主目的。新幹線でなくてクルマにしたのは、自分で運転して、東北への距離感を感じてみたいと思ったから。

ひたすら遠くまで運転してみたいという思いもあったのも正直なところだが、荒野を自分ひとり1台だけ走るのではなく、公共の道路なので、クルマの運転においては体力・集中力的に安全を担保できなければ駄目で、限界を極めてはいけない。クローズドなコースで行われる耐久マラソンレースなどでは、自分を限界まで追い込んで、倒れてしまっても自己責任で、他人に迷惑はそれなりにかかるけれども、他人の生命を奪ったりするリスクは無い。でも、クルマだと、限界まで疲れて、事故を起こしたのでは自分自身へのダメージはともかくとして、社会的にも言語道断である。公共の空間での自動車の「耐久走」は、決してやってはいけないのである。

過労運転による悲惨なバス事故を契機として、現在ではバスの場合、ドライバー1人が交代乗務なしで運転できるのは昼間運転なら1日に原則500km、夜間なら原則400kmと定められている。安全のためのひとつの基準であろう。

ということで若干、逡巡したが、過去の経験から1日700kmでは、どうもなかったので、睡眠時間をしっかりとれば大丈夫だろうと判断して実行した。

大阪-東京往復が1000kmなので、大阪の工場や職場から東京に荷物を運んで1日で帰ってくる、とか仕事では経験した人もけっこういらっしゃるだろうし。

私の場合、普段通勤や仕事で車を運転することは全くない、いわばサンデードライバーであり、1000キロ走というのはそうあることではないので、備忘録として残す。

【走行記録】(飲食の記録は自販機等レシートが無いものは含まず)
・金曜:仕事を終えてから京都の自宅を出発20:30→京都東インター→新名神→四日市JCTで分岐を間違えて名古屋高速経由東名→美合PA(休)→0:06浜松SA<車中泊>

・土曜:浜松SA(リボビタンD¥157、6:54)→8:55海老名SA(休)→9:45東京IC→首都高(事故渋滞)→11:05川口JCT→東北道→矢板北PA(昼食・ほうじ茶、アーモンドグリコ、ミルミル、ダースチョコ \499、13:08)→菅生PA(給油53L、15:04)→15:48志波姫PA(休)→17:10西根IC→(下道)→17:30沼宮内(旅館 泊)

・日曜:自動車は旅館の駐車場にデポさせてもらい、自転車ツーリング
・月曜:自転車ツーリング。翌朝は早いのと京都までの運転があるため午後8:00には寝る。テント山行みたい。
・火曜:4時起床。5:07発宮古駅からJR山田線の始発で7:17盛岡着、沼宮内へ(輪行)、デポ地に戻る。
沼宮内8:28→8:58西根IC→菅生PA(昼食、ブラックガム、飲むヨーグルト \281、11:50)→(磐越道)→磐梯山SA(コーヒー、パン \280,13:23)→(北陸道)→黒埼PA(給油48L、15:10)→小矢部川SA(夕食=海鮮丼、リボD \1654、18:04)→賤ヶ岳SA(レッドブル\205、20:31)→20:53米原JCT→21:40京都東IC→(下道)→(GSで給油36L、22:02)→22:15自宅着

 だいたい想定通りのペースであった。基本、法定速度で走ったので、楽だった。私の場合運転の疲れは眼からくるので、法定速度だと動体視力的に眼への負担が少ないのであろう。特に疲れを感じたり特筆すべきことはなく、無事、終了した。

メルセデスC180(S204)初回車検-自転車乗りの自動車選び22015/10/26


S204 メルセデスベンツCクラスワゴン
         写真:204系 C180ステーションワゴン(2012年モデル)

 スバル・レガシィ(BH)250Sの走りに感動して入手した小生ではあるが、10年間所有し、そのまま乗り続けるのか買い換えるのか思案する日々を送っていた。
 
 そんなある日、京都南インターに向かって走っている時、同じBHレガシィの同じ色のクルマと出会った。そのクルマがあまり手入れされてなく汚れていたというのもあるが、なんというか、すごく残念な感じに見えた。クルマに関して見栄えを気にする気持ちは自分ではないつもりではあったが、何というかクルマの見え方が「衰え」を発しているようで、自分自身を振り返って身につまされたのだ。「まだまだ衰えるわけにはいかない。もういっちょ、ひと花咲かせるか!」とわけのわからないポジティブな感情がわき上がったのだ。クルマを買い換えるには50歳代の現役、フロー収入がある今のうちだ、もう数年すると定年退職後の生活を見据えて生活をダウンサイジングする必要もあるだろうし、と思った。

 というわけで、前々回フォード・モンデオを購入したコンプレックスディーラー(いろんなブランドのクルマを扱っている)の京都マツダのその時の営業の人の名刺を探して電話をしたところ、健在であった。で、前回試乗してなかったメルセデスを運転させてもらい、「やっぱりレガシィがいいや」と思ったら乗り続けよう、たぶんそうなるだろう、と思って、試乗した。

なぜメルセデスを試乗したくなったかというと、数年前、ヤナセ60周年記念特別モデルの新聞広告を朝日新聞でみて、その時「とっても格好いい」と思ったのである。なんていうクルマかと広告をよくみるとメルセデスベンツとあったので、自分には縁がないと思ってその時はアクションを起こせなかったが、その時の記憶が甦ったのである。新聞広告の効果というのは、いつ現れるのかわからない。長期間生きながらえるウイルスに感染したようなものである。ヤナセにもその時の記憶の義理で行ってみたが、やはり世界が違った。失礼しました。
 
 10年ぶりの再会であったが、旧交を温めるというか、試乗でも周山街道(R162)の笠トンネル往復や西山団地といって狭く急勾配で路面も荒れている道の往復など、通常の試乗ではなかなか行けないところにも走らせてもらった。
 
 そうしたところ、とても走りやすいのに感動した。楽ちん、周山街道の曲がりにくいカーブも余裕、地面が凸凹でも気にせずライン通りに走れる。4輪駆動のレガシィが動力性能的には勝ると思っていたが、実際乗ってみると後輪駆動のメルセデスはとてもしなやかなで、乗り心地的には優っていた。レガシィの方がスポーティかもしれないが。

 というわけで、これはスゴイ、乗り味に感動して買い換えた次第。ブランド的には自分が乗るクルマとしてはふさわしくないと思っていたが、そんなことより乗り味の魅力が勝った。

 で、初回車検までの3年間に66,993km走ってしまった。通勤や仕事、買い物等日常使いは無いクルマで、登山や自転車ツーリング、月1回の帰省(往復450km)がほとんどなので、いかによく遊んだかという証左。レガシィは10年で約7万キロだったので、いいペースだ。

 私にとってのGT(グランドツーリング)carである。高速主体で長距離をひた走る。阪神間の高級住宅地に住む人の中には「ベンツのCクラスなんて嫁さんがイカリスーパーに行ったり塾の送り迎えに使うチョイ乗り車じゃない」なんて思っている人もいるかもしれないが。

 1日700kmくらい走っても、走り終わって疲れた感がしない。三半規管が揺れているとか内臓がゆさぶられて身体の内側から疲れがしみ出てくるような感覚が生じないのだ。フルマラソンや登山の後など、帰路、シートに腰掛けた時には疲れていて、帰り道大丈夫か、と思ったりしても、運転しているとだんだん疲労が回復してくる。好きな音楽を聴きながら走る、という精神面も助けになっているかもしれない。

 レガシィだと、今日は法定速度内で走ろう、と思っていても、クルマの方がもっとスピードを出してくれ、と訴えるようでプラスアルファの速度で走ることになり、そうすると疲れてしまう、という感じがしないでもなかったが、メルセデスは忠実な執事(想像上ですが)のようで、高速道路を80kmで走っても、ペースを上げてもどちらも快適でクルマが余計な主張をしない、とにかく楽ちんなのである。

 車のサイズ的にも林道や山間の集落を通過するのに、許容範囲かと思う。あまり大きな車だと、ちょっと顰蹙だと思うし。

 後シートを倒すと荷室がフラットになるので、そのまま登山用マットとシュラフで快適
に車中泊できる。私の身長は175cmで、ちょうどぎりぎり。180cm以上ある人だと斜めに寝ないといけないかもしれない。
  
 荷室の大きさは、冬山テント泊スノーシュー装備で4人だと、パンパンに工夫して詰め込まないといけない。もう少し大きいほうがいいが、まあ贅沢はいえない。
 自転車は27.5インチのMTBでも、前輪を外さなくても後ろシートを倒して、そのまま載る。
 
 雪道は車の操縦バランスがいいからか、後輪駆動でも運転しやすい。スタッドレスタイヤの性能にもよるだろうが、前輪駆動の車がスタックしている峠の凍結路登りでも、大丈夫でホッとしたこともあった。しかし、四駆の時の感覚で、駐車する時に、バージンスノーのところに突っ込んで止めると、出る時に苦労したりする。あくまでトレースが付いている雪道をおとなしく走るべきである。

 3年経っても、乗る度に気持ちがいい。肝心の初回車検ですが、購入したディーラーにお願いして、税金や自賠責が8万円弱、メルセデスケア外の自己負担車検費用が12万円で、そこそこ走っているので、まあ想定の範囲内かな、というところでヤレヤレでした。
 ちなみに燃費は毎回記録を取っていますが、高速主体で14km/L前後、山道や市街地だと11km/L前後です。満タンにすると800kmくらいは走れます。




クルマの「剛性」=気持ちいい車、数値化ではない。2015/09/06



鳥取市内の中古屋さんにて
写真:帰省先の中古屋さんにて。古くなると交換価値は下る。使用価値は大丈夫か?ボディ剛性の経年変化はどんなものだろう?

雑誌「カーグラフィック」2015年10月号に、たいへんためになる記事があった。
自動車評論家の福野礼一郎さんが自動車設計者2名から話を聞き出す「クルマの教室」。初回の今月号は「ねじり剛性」。連載が楽しみだ。早く単行本にならないかなあ。

「剛性」は自転車でもよく使われる言葉だ。クロモリ(鉄)でフレームをオーダーする際など、サイズだけでなく、自分の脚力や使用目的に合わせた剛性も考えて、いろいろ悩み考えたものだ。果たしてオーダーどおり剛性のバランスが再現できているかはともかく。フレームだけでなくホイールやクランク、ハンドル、ステム等のパーツも剛性に大きく作用するので、結局は総合バランスみたいな話になってしまうのだが。

剛性が高い自転車だとスッと進むが、高すぎると脚が負けてしまって、長距離はもたないとか、剛性が低くてもペダリングをスルスルと綺麗に回せるなら、かえってトータルでは速い、とか俗説なのか事実なのか実際のところよく分からないが、自転車オーダーの楽しみ方の一要素であったのかもしれない。

でクルマの剛性だが、その記事によると
1)「剛性」とは「ばね定数」のこと。クルマのボディも変形して戻るという点でばねと一緒
2)コスト、質量などが一定ならボディ剛性は高ければ高いほどいい。クルマの剛性は「低い方がいい」ということはまずない。
3)クルマを運転して「気持ちいい」と感じるのは、運転操作の操作量や操作速度の大小に応じてクルマが正確にリニアに反応するということ。そのためにボディ剛性が重要。
4)剛性が低いとサスペンションがまともに機能しない。
5)日本車はボディ剛性に対する考え方がヨーロッパ車に比べて大きく遅れていた。
6)分かっているのに剛性を上げられなかったのは、剛性向上で得られる効果は「ステアリング操作がぴたりと決まる」とか「サスがきれいに動く」とかもっぱら感覚的なものが多くて数値化ができない場合が多かったから(社内で通らない)。
7)(車名は公開できないが)ボディ剛性が低すぎてまともに走らないクルマがあった。強度設計だけで剛性で設計していない。
8)FF車はボディ剛性でFR車と比べると不利。
9)路面が荒れている場合は、剛性が高いとサスがしっかりストロークしてダンパーが仕事をするので、接地性が向上してその結果操縦性が向上する。
等々。

納得納得。前は四駆のステーションワゴンに乗っていて、今はFR(後輪駆動)だが、高速道路の長いトンネルで路面が荒れているようなところでも、今のクルマの方が、スパ-ンと安定して走るので、とても運転しやすい。乗ってて気持ちいいのは、きっと剛性が高いからだろう。私のは同じ車種の中では一番安いタイプだが、基本のボディは一緒で6000ccくらいのエンジンを積んだモンスターマシーンのようなグレードもある(補強はしているでしょうが)ので、その分ボディ剛性としてはお買い得なのだろう。ボンネットを開けると、ボディとエンジンの隙間が多くてスカスカなのもご愛敬。

数値化できない、しにくいところに価値が宿ることが示されて、なんだか嬉しくなりました。