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TOEI650Aランドナー(2020年10月版)2020/10/26


TOEI650Aランドナー
写真:TOEI650Aランドナー ダイナモとライトを外し、前ドロヨケを整形
TOEI650Aランドナー
写真:2020年10月改 TOEI650Aランドナー

「鮒釣りに始まり鮒釣りに終わる」という格言があるが、自転車を趣味とする私にとっての「鮒釣り」こそ、このTOEI650Aかもしれない。まだ終わる気持ちは毛頭無いとはいうものの。

TOEI650Aランドナー、私が初めて入手したスポーツ用自転車、1987年のこと。京都のスポーツサイクル ヤマネ で店主の山根徳太郎さんに薦められて清水の舞台から飛び降りる気持ちで注文した。今ではフレーム代にもならない15万円だった。

その後、クランクをスギノPXからTAに交換したのを始まりに、当時西大路に開店して間もない「アイズバイシクル」にて、たむろしていた今はシマノの幹部社員になっている立命館大学のRUCCと名乗る自転車ツーリング部員のT氏からカンパレコードのハブを譲ってもらって交換したり、スポークもバテッドに組み替えたり、ディレイラーもいろんなのを試したりとか、一時期はパスハン風になったし、前パニア台付のキャンピング風に改造したこともあった。

この650Aを端緒に、怒涛の勢いで自転車は増えていき、何台購入したかは恥ずかしいので秘密にしているが、まあ、正直いってやりたい放題やらせてもらった。
購入当時のパーツのままなのは、前後ディレイラー(サンプレックスの普及品)、TAアウター46T、アラヤ20Aリムだけ。どれも途中で別のパーツに変えていた時期が長いので、ずっと使い続けていたわけではない。

新型コロナウイルスのダメージが様々なところで顕在化する状況下、自分自身については還暦が近づき、いつまで働くことにしようかなど毎日思案している中、シンプルな生き方というか自転車もシンプルに改造したくなり、このTOEI650Aのダイナモとライトを外して、究極の輪行対応ランドナーにプチ改造した。

後ろディレイラーが縦型のサンプレックスなので、輪行時にエンド金具不要。前後輪を外して後ろドロヨケをI'S式の簡便な方法で抜き、ハンドルを90度曲げれば、オーストリッチの縦型輪行袋に収まる。前キャリアがなく、リクセンカウルのアタッチメントなので、収納もスリム。

エンドが120mmでスプロケットは5枚だけど、必要にして十分。
この自転車を入手した後で、6枚、7枚、8枚、9枚、10枚、11枚、12枚ある自転車が登場し、今もそれぞれを楽しんでいるが、速く走ったり楽に坂を登るには、機材よりも身体能力いうのがシンプルな結論。そうはいっても、、というところで多くの人が、自分自身も含めて、試行錯誤して楽しんでいるのだが。

想像するに、いろんなところを旅行した人が故郷の山河の良さに改めてしみじみと感じ入るようなもので、私にとっての故郷の山河は、このTOEI650Aなのかもしれない。