奥琵琶湖:木之本から余呉湖、月出、菅浦(2020/10) ― 2020/11/07
2週連続、木之本を訪れ、今度は余呉湖から奥琵琶湖の集落を探訪した。ビワイチでガツガツ走っているのでは見ることのできない景色。
今回は、”自転車旅の正装”、ランドナーで。
小さな旅の終盤、ふと入った喫茶のテラス席から、これまでで最高のびわ湖の眺めが得られた。
写真:海津にて、りんごジュース
木ノ本駅をスタート。駅前に「江北図書館」という100年以上も続く私設図書館があると知って、開館時間外ではあるが、外観を拝見しに立ち寄ってみた。
写真:JR北陸本線木ノ本駅
写真:江北図書館
木之本の町は、とても味わいがある。
写真:木之本、山路酒造
写真:木之本
旧道を選んで余呉湖へ向かう。
写真:菊水飴本舗
余呉湖へは、思っていたよりも早く到着した。余呉湖の湖畔道路を2周した。ランニングでも気持ちよさそう。
写真:余呉湖
写真:余呉湖の湖畔道路
写真:余呉湖
日本の民家形態のひとつとして「余呉型民家」というのがあるが、余呉湖に面する「川並」には伝統的民家は、ほんの少しになっていた。
写真:余呉湖「川並」
写真:川並の民家
びわ湖岸への賤ヶ岳隧道は、当然、旧道を走る。旧道のトンネルを出たところが、ビューポイントになっている。
写真:奥琵琶湖の眺め。竹生島が浮かんでいる。
藤ヶ崎を回って、塩津浜の集落の中へ入った。ビワイチでは国道区間で逃げるように走り去ってしまうところ。明治10年に開業した宿屋の建物が残っていた。屋号は「菱屋」で客筋は主に行商人との説明。立派なお寺もあった。
写真:塩津浜「菱屋」
写真:塩津浜「浄光寺」
塩津浜から月出という集落に行ってみることにした。風雅な名称に惹かれて。道路だと行き止まりの集落だが、船で移動がメインの時代には、別に不便でも何でもない立地だったのだろう。
写真:月出へ向かう
写真:月出
写真:月出
写真:月出の集落の一番奥は、墓地であった。春には桜が見事であろう。桜と琵琶湖、最高の供養。
奥琵琶湖パークウェイは土砂崩れで通行止めだったので、ちょっと遠回りして小さな峠を越えて、菅浦を目指した。
菅浦は、1971年に奥琵琶湖パークウェイができるまでは水運以外には交通の便を欠く僻村で、中世からの「菅浦文書」が残されており、歴史学上、有名な場所。白洲正子の「隠れ里」にも収められており、一度行ってみたいと思っていた。
写真:菅浦
写真:四足門:かつてはムラの入り口に4つあった門のうち、今でも2つ残っている
写真:菅浦郷土資料館
写真:須賀神社:土足厳禁
写真:ヤンマー農村家庭工場。小規模な作業場が集落内に20ヶ所設けられた。
写真:ヤンマー農村家庭工場 第20作業場
写真:菅浦写真:菅浦の石垣
写真:菅浦
写真:菅浦遠景
海津大崎を周り、快調に走っていたが、空腹を感じ、一休みしようと思い、たまたま出会ったお店に営業的直感でピンと来たので入ってみた。
写真:古民具古道具「海津」:喫茶コーナーもある
古道具にも興味があるが、時間がないので、りんごジュースを頼むだけにしたところ、テラス席に案内されて、感動した。
写真:「海津」のテラス席からのびわ湖
写真:「海津」の店外
奥琵琶湖から受けた予想以上の感動を胸に、マキノ駅から輪行で帰路についた。
○走行日:2020年10月11日(日)
○使用自転車:グランボア650Bランドナー
○峠:-
○走行キロ:83km
○行程:JR木ノ本駅8:35~(町内ポタリング)9:00~9:20余呉湖(湖岸を2周)~賤ヶ岳隧道11:00~11:43月出12:05~12:30西浅井町横波~12:42日計山地の峠~13:37大浦13:51~14:13菅浦15:21~15:42大浦~15:58海津大崎~16:03「古美術海津」16:22~16:29JRマキノ駅
○走行ログ
おしまい
キャンピング装備で走る(神明峠タイム比較) ― 2020/11/23
先日、キャンピング装備(テント装備一式、水やコンロも)で、いつもの裏愛宕を走ってみた。フロントバッグとフロントサイドバッグ、大型サドルバッグ(キャラダイス ネルソン)に詰めて。
同じ自転車に積載量を変えて比較したのではなく、印象論に過ぎないが。
写真:グランボア650Bデモンタ、キャンピング装備
前荷重で、走行感は全く問題なく、気持ちよく走れた。サイドバッグで低重心だからか、平地ではズンズン進んでいく感じで、独特の走行感が気持ち良い。ヒラヒラした走行感のライトウエイトスポーツカー的な楽しさではなく、大型トラック運転の喜びのようなものかもしれない。どちらも運転したことないけれど、想像するのに。
ブレーキも問題ない。荷重は10kg+位だと思うが、私よりも10キロ体重が重い人が乗っても、ブレーキ性能が破綻するはずもないから、尤もなことだと思う。
しかし、荷物が重いと、一定の斜度以上になると、苦しい。今回の私の場合だと、六丁峠はきつかった。筋力の問題だろう。
重量装備で走ったら、所要時間はどれくらい違うのだろうか?
そこで、ストラバで、これまでのデータを拾って、考えるヒントにしてみた。
いつでもどんな自転車でもツーリングペースで走っていて、タイムトライアル的な走りではない。
比較区間はストラバの「神明峠」。神明峠といっても峠のかなり先の裏愛宕ルートの最高標高地点までの区間のようだ。スタートはJR保津峡駅別れのあたりか。
「神明峠」 7.76Km、標高差384m、平均斜度4.9% と記されている。
ちなみに男性のトップは19分00秒、平均時速24.5km。2019年10月7日走行。
女性のトップは28分18秒 平均時速16.5km。2020年5月27日走行。この女性は大阪から144kmを平均時速28.7kmで走った行程の一部が結果計測されていてこれだから、すごい。
さて、私の走行例をいくつか拾ってみた
・走行日・使用自転車・タイム・平均時速
・2020/4/25・パナソニックシクロクロス・42分42秒 10.9km/h
・2020/5/5・パナソニックチタン・40分35秒 11.5km/h
・2020/5/9・TREKマドン・40分28秒 11.5km/h
・2020/5/17・TREKエモンダ・39分52秒 11.7km/h
・2020/5/23・TREKマドン・41分58秒 11.1km/h
・2020/6/24・パナソニックチタン・42分27秒 11.0lm/h
・2020/8/8・グランボア650Bランドナー・47分40秒 9.8km/h
・2020/8/22・TREKマドン・45分36秒 10.2km/h
・2020/9/12・kona ROVE ltd(650x47c)・50分59秒 9.1km/h
・2020/11/1・TOEI650Aランドナー・41分44秒 11.2km/h
・2020/11/3・グランボア650Bキャンピング装備・53分14秒 8.8km/h
・2020/11/8・パナソニックチタン・39分01秒 11.9km/h
いつもはこの区間を40分前後で走っていることになる。車種による違いは思っていたほど大きくない。暑さや体調による差のほうが大きい感じだ。
キャンピング装備だと、やはり遅くなる。
5日後のロードレーサーのタイムと比べると30.7%、前々日のランドナーと比べても22.1%遅い。ロードレーサーとランドナーの差は6.9%。ランドナーのときは、いつもにましてのんびり走りがちなので、登坂性能差がそれだけあるというわけではないと思う。
気合を入れた走りではなくて楽ちんペースでいつも走っているとはいえ、タイムトライアル的に走ろうと思っても、タイムが2/3に縮まるわけでもないだろう。自然に走ってのタイム差としては、上記のデータで特に違和感はないと思う。
重たいキャンピング装備で峠を登ると、レーサーで走るいつものペースの3割増をみておかないといけないということか。平地や下りではそんなに差は出ないと思う。
以上
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