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オーストリッチ ロード220輪行袋がおすすめ2020/10/16

オーストリッチのロード用輪行袋の中で、「ロード220」を改めて薦めたいという話。

オーストリッチの2020年カタログよりピックアップ。クリック拡大してご覧ください。


輪行袋の選択は、何を優先させるかということである。
耐久性を求めるなら、生地が厚くて重いけれども丈夫なもの。

緊急用とかシビアな長距離ライドで少しでも荷物を軽くしたいのなら超軽量タイプ。

最初の輪行袋として普通に使おうとする場合には、軽量タイプの「SL-100」か「L-100」というのが自然な選択だと思う。

それはそれで結構だが、実際輪行してみたら、ちょっと大変に感じた、とか2つ目を買おう、という場合、「ロード220」がお薦めである。

なぜかというと、「巾着型」ではなくて「ファスナー全開型」だから。

車輪を外してフレームが傷つかないように注意して固定、いよいよ輪行袋に入れて出来上がり、となったところで、実際やってみると、輪行袋に入れるのが案外大変だと感じるケースも多いと思う。巾着型の開口部を地面に広げた形で置き、そこに自転車を載せ、袋を引き上げるとき、ひっかかったりしがちで、特に薄いペラペラの輪行袋だと案外プレッシャーに感じる。

時間が十分あって落ち着いてやれば、なんということはないが、電車の出発20分前に駅に着いて、乗り遅れたら次の電車は1時間後、なんていう場合だと、輪行のトリガーは袋づめだと感じる。(1日に4本しか列車がないような超ローカル線の場合は、ちゃんと余裕をもって駅に着くようにするので、あまりあせったことはないけれど)

もちろん、自宅で何度も練習しておけば、どんな場合でもサクッとできるようになるのだろうが。

一方、「ファスナー全開型」の「ロード220」だと、ファスナーを広げて袋を全開し、自転車を置いてファスナーを閉じる、というわけなので実に簡単である。

メーカーの説明だと「ロード220」には「中仕切り」があり、車輪は内側の袋に入れて、ストラップ1本でフレームと前後車輪を固定、フレームに傷がつく心配もない、ということであるが、実際そうしようとすると、私の場合、車輪を袋に入れて安定させた状態でファスナーを締めていき、クイック軸がフレームに触れないよう担保するのは難しいし、ちゃんとフレームに傷がつかないようにできている確信も得られない。

中仕切り付の輪行袋でも、中仕切りの存在は無視して、3本のストラップでフレームとタイヤを固定するのが、確実で早い。ストラップは買い足さないといけないが。

ちなみに、最速の輪行方法は、ホイール袋を持参することだと思う。
フレームだけを輪行袋に入れ、ホイールはホイール袋に入れれば、あっという間に完了する。ストラップでフレームとタイヤを縛る必要がないので。フレームに傷がつく心配もない。輪行で通勤する場合などにはいいかもしれない。車内が混雑しない地域で。

なお、ランドナーの場合でも「ロード220」輪行袋は使える。
ランドナー専用の輪行袋(フォーク抜用)だと、実にコンパクトに美しく収納でき、ほれぼれするが、けっこうピチパツなので、最後にハンドルを入れ込む場所とかに苦労することもある。「ロード220」だと、フォークを抜いたランドナーだと「ブカブカ」なので、格好は良くないが、実にイージーに袋に詰められる。
ルーラルなエリアで列車の出発時刻を気にするシーンでは、本当に楽だと実感した。

尚、グランボアの輪行袋だとピチパツではなく、外縛りストラップもあるのでブカブカせずにいい感じにまとめられるが、「ロード220」輪行袋と比べると畳んだときの体積が大きいので、走行中の荷物を小さくしたい場合には、「ロード220」が向いている。

ロード220輪行袋。中身はランドナー
写真:ロード220輪行袋、中身はランドナー

写真:フォーク抜き輪行。ファスナー全開式なので楽ちん。

ロード220輪行袋をランドナーで
写真:ロード220輪行袋をランドナーで

ヤマネオリジナル輪行袋
写真:ランドナーフォーク抜き専用、ヤマネ オリジナル輪行袋

グランボア輪行袋
写真:グランボア オリジナル輪行袋

<追記>
輪行袋は巾着式でなくファスナー式が使いやすいというのが今回の趣旨であるが、
「山岳サイクリング研究会 オリジナル輪行袋」がファスナー式であることを忘れていた。26インチMTBベースで作られたものだと推定されて、現在主流の27.5や29インチのディスクブレーキMTBに適合するかどうかは試していないが、フォーク抜き方式のランドナーには、実にぴったりということが判った。
 
オーストリッチの「ウルトラSL-100」よりも小さくて軽い、しかもファスナー式。
生地はさすがにペラペラなので、繰り返しの使用にどれだけ耐えられるかは検証していないが、入手しておいて良かった。※会員向けの時期限定生産品です。すみません。

山サイ研オリジナル輪行袋
写真:山岳サイクリング研究会(山サイ研)オリジナル輪行袋
   下の部分、左からiPhone11、山サイ研輪行袋(収納状態)、オーストリッチ「ウルトラSL-100」、リコーGR3 (大きさ比較のため)