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TOEI 650AランドナーにキャットアイVOLT300アダプター2017/08/18



TOEI650Aランドナーにキャトアイアダプター

TOEI650Aランドナー、私が最初に購入した本格的な自転車で、四半世紀以上になる。

この自転車ばかりに乗っていたわけではないので、年の割には「若く」見える。

ライト関係は昨年に、久々に、購入当時に戻した。ソービッツのダイナモ後輪駆動前照灯。
それだけでは、例えば紀州の長いトンネルや照明の無い林道トンネルを通過するには信頼性というか機能面でリスクヘッジをする必要性を感じたりもする。

というわけで、現行製品、中でも信頼性の高いキャットアイ製品を装着したいと常々思っていた。フロントバックがあるので、ハンドルバーにライトを装着することはできない。

リクセンカウルアダプターのフロントバックをこの自転車では使っており、装着が簡便であるし、リクセンカウル互換のフロントバックを有効利用するためにも、通常のフロントキャリアは付けたくない。ランドナーながらフロントキャリアの無い軽快さを気に入っているのだ。

というわけでカンチ台座を利用して、オーダーメードでキャットアイ用のアダプターを製作してもらおうと思ってアイズバイシクルを訪ねた。

オリジナルで設計してもらってステンレスかアルミのパイプでイチから作ってメッキをしてもらうことを想定していたが、なんと、キャットアイの既製品アダプターを工夫して装着することで、若き店長が対応してくれた。費用も、想定の10分の1くらいで済んだ。

ありがたいことである。ライトの重さで台座が緩まないかなど、実走して確認する課題は残っているが、うまい具合に装着できて、とてもうれしい。

キャラダイス バーレイ サドルバック最高!2017/08/18


キャラダイス バーレイ サドルバック
写真:キャラダイス バーレイ サドルバック。上に輪行袋を載せている。サドルはブルックスB17.

この度、紀州へのツーリングでキャラダイスのバーレイというサドルバックを実践投入した。日帰りでの試用はしていたが、輪行宿泊ツーリングでは実は初めて。

路面状態の悪いところも走ったが、まったく問題なく、装着もスムーズかつスピーディーで秀逸な製品であることを実感した。

輪行時や宿についてから、バックを外す手間は煩わしいものだが、ほんの一瞬で済む。通行止めになっているところを通過するのに、バックを外して自転車を担ぎあげたりすることがあったが、そんな時にも、実にスピーディーに済んだ。

脚にも全く当たらない。旧来の製品によっては脚にあたり、それを防ぐためにはサドルバックサポーターをシートピラーを抜いてから装着する必要があったり、ネジ止めで事前に装着しておいたりしないといけない製品もあったりしたのだが、キャラダイスバーレイのサドルバックサポーターの場合は、ブルックス等のサドルループのある製品を使えば、何も余分なものを装着する必要はない。

というわけで、本日、700Cランドナーにもサドルバックループのあるサドル=ブルックスチームプロ チタンに換装した。以前、入手していたもの。

従前のサドル(ブルックス チームプロ)は、とてもよく馴染んでいたのだが、サドルループ金具ではサドルバックの重量を支えきれないと考えられる。

ブルックスチームプロはサドルループを後付けして実測545g、チタンは実測420gだったので、125gの軽量化になった。ペットボトル半分の重量程度だが。

ブルックス サドル
写真:左が従前のブルックスチームプロ、右が今回換装のブルックスチームプロチタン

ブルックスチームプロチタン
写真、左は後付けサドルループ、右はレールと台座がチタンで最初からループが付いている。

綿Tシャツで自転車に乗る!2017/08/24

この夏、綿Tシャツで自転車に乗ったら気持ちよく、癖になってしまった。

スポーツサイクルに乗るときは、それが当たり前だと思って必ず自転車ジャージを着用してきた。

競技とかそれを念頭においたトレーニングの場合、風の抵抗を少なくすることはとても大切なので、体にフィットした自転車用ジャージの着用は必然。

ツーリングの場合でも自転車ジャージ特有の後ろポケットが重宝。私の場合、真ん中のポケットにウインドブレーカーと財布を入れ、右にはコンパクトカメラ、左にはスマホを入れるのが定番。さっとカメラを出して、さっと仕舞える。

ところがである、ユニクロのスーピマコットンTシャツ(¥1,000)という、普通のTシャツよりもしなやかで軽いのを入手し眺めていたところ、「これで自転車に乗ると気持ちよさそう」と閃いたのだ。

京都の夏は暑い!蒸し蒸し!いつもの山間コースであっても、やはり暑い。

で、そのTシャツでランドナーに乗ってみた。流石にロードバイクにTシャツだと、あまりにもミスマッチ感があって自転車に失礼だし。

化学繊維と違って、汗をかいても暑さの中での気持ち悪さが抑えられる。
なにより素晴らしいのが、ダウンヒル! 風が袖から入って、背中をまわって裾から抜ける。自転車ジャージだと後ろポケットからパンツのあたりに汗がたまりがちであったが、Tシャツだと風が抜けて、全然そんなことがなく、さわやか。Tシャツが風のトンネルになる。綿でも、汗がどんどん乾いていく。ダウンヒルがこんなに気持ちいいものだったのかと思った。高校生の頃に自転車で遠乗りをして感じたような、懐かしいけど新鮮な感覚。

秋になると、濡れた綿シャツでは気化熱による体温の損失が大きく、良くないだろうが。

でも、こんなに暑い夏で、標高も低いエリアなら、綿Tシャツは断然ありだと思った次第。
皆さんも、試されてみてはいかがだろう。

カメラやその他携行品は、背負わずに、自転車に装着するバックに入れると良い。

松本から保福寺峠 (2017/7)2017/08/27

保福寺峠、良い峠であった。自転車向きの素晴らしい峠! 何がどう素晴らしいかというと(1)傾斜が適度で気持ち良くペダルを踏める(2)旧東山道がベースで、歴史的おもむきがある(3)道幅が自動車向きではなくて交通量が殆ど無い、といったこと。

やはり古い道は良い。最近の自動車向けに作られた道路は、地形の機微を無視して、力ずくで真っ直ぐ、いやらしい傾斜で通しているようなものが多く、しみじみと自転車で走るには全く不向きだ。トレーニングとして走るのには使えるが。

2017年7月、松本に別件で行く用事があったので、1日は自分のためのサイクリングに使うことにして、松本市郊外の浅間温泉に宿をとり、保福寺峠を周回した。

【行程】走行日:2017年7月15日
松本:浅間温泉8:36~9:09刈谷原隧道~9:30保福寺9:45~10:46ウェストン碑10:50~10:53保福寺峠11:00~11:48田沢温泉入口~12:41明通トンネル~12:56会吉トンネル~13:22四賀村会田小学校跡~13:53明科駅~14:48松本市内開智小学校~15:21浅間温泉

【走行距離】87.1Km
【使用自転車】 ビアンキシクロクロス
【峠】保福寺峠1342m、青木峠1056m
【GPS軌跡】
詳しくはルートラボへ

保福寺川沿いに出て、保福寺の集落を抜ける。しばらく走ると「保福寺」への案内板があった。せっかくなので峠の命名の元になったお寺にお参りしてから峠を目指すことにした。

保福寺の集落
写真:保福寺下町。

保福寺
写真:「保福寺」
写真:保福寺の山門前にて

保福寺の参道に、犬と一緒のお地蔵さんがあった。そんなに古いものではないかもしれない。
保福寺にあったお地蔵さん
写真:保福寺にあったお地蔵さん

写真:お地蔵さんの台座にあった文言。子どもを胃腸病で失った人が寄進したのだろうか

保福寺本堂
写真:保福寺本堂

保福寺の石仏
写真:保福寺にあった石仏
保福寺にて
写真:道祖神:保福寺

峠への道は、今回の伴であるビアンキ シクロクロスのギヤは44×34、12~30で、34×21前後でストレスなく走れる傾斜。旧い道の良さが感じられる。

ウェストン碑
写真:ウェストン碑の入口

しばらく峠道をのぼっていくと、ウエストンの碑入口があった。
ウェストン碑
写真:ウェストン「日本アルプス絶賛の地」の碑

木々が生えたこともあるのか、「絶賛の地」碑の場所から、北アルプスを望んだが、全然たいしたことなかった。小さくしか見えない。

保福寺峠
写真:保福寺峠

碑からすぐそこが、保福寺峠であった。峠部分はけっこう広い。

保福寺峠下り
写真:保福寺峠の下り

ごきげんな峠道の下りで、写真はほとんど撮らなかった。

写真:青木村市ノ沢、ようやく現れた集落

青木村
写真:青木村 「東山道」碑

田沢温泉
写真:田沢温泉入口

田沢温泉の入口から山間に入り、青木峠(明通トンネル)へ

青木峠(明通トンネル)
写真:青木峠(明通トンネル)

しばらく山腹を走り、会吉トンネルへ。

会吉トンネル
写真:会吉トンネル

写真:会田小学校(2013年3月まで存在:旧 四賀村)入口跡

小さなガソリンスタンド
写真:こじんまりとしたガソリンスタンドもあった(旧 四賀村)

暑い中、松本市内までひたすら走る。松本市内には「下宿屋」の看板をかかげている家に出会った。高校生向けであろうか。

松本市内 下宿屋
写真:松本市内の下宿屋。

みやま荘
写真:宿泊&デポ地の浅間温泉「みやま荘」

浅間温泉の観光協会を通じて予約した「みやま荘」は、風呂も料理も部屋も、なかなか良かった。こじんまりとした宿を好む私でも、満足。          おしまい。

グランボア シュエット センタープルブレーキ2017/08/27



グランボア シュエット センタープルブレーキ

グランボア シュエット センタープルブレーキ。

装着して数年経つが、改めて、その効きの良さを痛感した。京都・六丁峠の下り。自転車はTOEI700Cランドナー。

このフレームには最初はマハックのライドを付けていたが、せっかくグランボアでセンタプルブレーキを開発されたので、しばらくしてから交換した。

何も、自分の自転車ブレーキの基準がマハック製品、例えばクリテリウム(=カンチ)にあって、それとの比較でシュエットが効くと言っているのではない。

マハックのクリテリウムの名誉の為に述べると、一部の人たちの間ではクリテリウムは効かないブレーキの代名詞みたいにいわれているが、専用台座できちんと造られたフレームなら十分実用に値する。私もTOEI650Aランドナーのデフォルトで付いていて、風評に惑わされて?というか自分の興味でシマノのデオーレカンチとか様々付け替えたが、結局マハッククリテリウムに戻して、それで良くて長い間使っていた経験がある。とはいっても今はマハッククリテリウムではなく、「ミスターコントロール グランボアスペシャル」にしていて、マハックよりは、良く効くし、結局替えてしまっているのだが。

で、グランボアのシュエットは、絶対的な制動力がある。スピードコントロール用のブレーキではなく、極めて現代的である。

私はMTBにも乗るので、現行のシマノXTRディスクブレーキも、使用している。
ディスクブレーキは、このところグラベルロードとかシクロクロス、ロードバイクでも席捲してきている。マーケティング的には正しいと思う。ディスクブレーキになれば、リムやハブやフロントフォーク他、今までのものでは良くないので、膨大な需要が発生することになる。

輪界の事情はさておき、MTBのディスクブレーキは、ぶっといタイヤとごついフレーム、サスペンションフォークに対応するには、それくらい必要だわなっ、ということだと思う。あの質量と物理的エネルギーを受けとめるには確かにリムブレーキでは不足といわれても抗弁できない。今となっては。

だが、繊細なロードフレームやランドナーなら、リムブレーキでも十分性能的には問題ないと思う。センタープルのシュエットでいうと、体感制動力はXTRディスクと変わりない。むしろXTRのほうが,ジワッと効かすコントラブルな感じで、シュエットは、気をつけないと前輪がロックするくらいになる。ディスクブレーキの場合、シマノやスラムでも普及価格帯のものはジワッと効く「タメ」が高グレード製品よりも劣る。シュエットはフーデットレバーの上から握って、長いダウンヒルに使うのに良い設計か。ドロップの下をもって、2本指以上で制動をかけると、効き過ぎる。オッと、効き過ぎ~という感じ。

ブレーキで私が一番好きなのは(フレームとの相性もあるので私が現在乗っている20台くらいの限られた中ではあるが)、現行製品のカンパコーラスサイドプル(すみません、現行のレコードやスーパーレコードは所有してないので3rdクラスのコーラスになります。レコードやスーレコも比較対象してのことではありません)。

ブレーキシューの材質とアーチの剛性と受けとめるフレーム、そしてタイヤとのマリアージュの結果だろうが、とにかく、「気持ちよい」。京都の自宅近くでは六丁峠の嵯峨から保津峡方面への下りが、けっこうな急坂でブレーキの性能を試すには好都合なのであるが、そこをカンパコーラスで走る度に、「おーっ、気持ちいい!!」とブレーキを掛けるためだけに走りに来たくなる。ジワッと、それが握力にリニアに反応しながら効く感じが、とてつもなく気持ちいいのである。ブレーキシューがリムに当たる感覚が、ほんと、気持ちいい。

自動車でもポルシェのブレーキはとても感触がいいうえに良く効くので、ポルシェらしい走りができると聞いたことがある(私はポルシェを運転したことはないが)。

ペダルを踏んで、スッと前に出る気持ち良さが、良い自転車の基本ではあるが、ブレーキの気持ち良さというも大切である。

グランボアシュエットは、どちらかというと「性能」に振っている印象をうけるが、それは、その存在理由として当然の選択であろう。マハックのレーサーやライドが決して「気持ちよい」ブレーキではなかったことは自信をもっていえるが、センタープルブレーキを交換しようとするユーザーのニーズは、「制動力の向上」がメーンであると推察されるので。