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1ヶ月間の長距離ライドで走力はアップしたのか?2023/06/01


パナソニック ロードレーサー
写真:パナソニック クロモリレーサー 2023.5.27撮影 山国の上桂川にて

3/28から4/30まで34泊で桜島から弘前まで2000km弱のツーリングをしたのだが(既報)そのことで自転車の走力に影響が出たのか自分としても興味のあるところだ。

ツーリングの走りではあるが、ある意味LSD(Long Slow Distance)トレーニング的な効果が結果的に付加されたかもしれない。

ホビーレースに参戦していた頃でも4月までに2000km走ったことはない。冬はMTB中心でレーサーには3月頃からしか乗らなかったし。

で、帰宅後の5月、自転車に乗ったのは6回。ランドナーに4回とレーサー2回。

いつも走っている宕陰のコースをツーリング帰宅後に走ってみれば、身体的パフォーマンスの変化があるのかないのか判定する助けになるのだが、土砂崩れのため通行止めになっている。

そこで周山ー花背という京都のロード乗りにはメジャーなコースを久々に走ってみた。自転車はパナソニックのクロモリロード。

とても気持ちよく、スイスイというか、ペダルへの入力がそのまま、あるいはそれ以上に推進力になる感じで走ることができた。そのことがロングライドの成果なのか、パナのクロモリフレームのお陰なのか、判別は難しい。自転車は軽ければよく走るわけではなく、以前、ツーリング用途でも軽いのが正義ではないかと思い、TREKのカーボンのをレーサーのエモンダとは別に入手したが、特に感動はなくて少々重くてもクロモリので走ったほうが断然幸福度が高いので、売り払ったことを思いだした。結果、クロモリので走って満足ならば、それ以上何を求めるのか、と思うのだが、自分で確かめたい癖があるのか、カーボンのも購入したりするが、手放す。カーボンフレームはペダルの入力が空中にスカスカ吸収されている感じ。踏んだ感じは重くはないのだが。フレームとの対話が得られ難く、人間がモーターになることを求められているように思えてしまう。私の場合。

体力的な部分で言うと、定量的な比較方法を欠いており、きわめて定性的な、というか単なる自分自身の感覚でいうと、少しはパフォーマンスが上がっているような気がする程度。上り坂への感覚、坂がきついと感じる閾値が上がっているような気もするが、真相は謎。

検証してみたい思いもあって、今年、十数年ぶりに乗鞍のヒルクライムレースに出走することにした。シーズン初めにツーリングとはいえ距離を走ったことで、年齢的な変化はともかく、どれくらいのタイムで走れるのか興味がある。
コースがもしかしたら若干変わっているかもしれないが、以前出走していた頃の最高タイムは1時間16分。最後に出たのは2007年でこの時は1時間38分位だったと思う。
さて、今年はどうなることやら。

ちなみに今回のロングツーリングの結果としての身体的変化は、体重が1kgほど減って、1ヶ月経過した現在も変わっていない。リバウンドは今のところない。ズボンが少しゆるくなって背中の贅肉が落ちたような気がしないでもないが、出発前にちゃんと計測して定量的な比較ができるようにすることを怠っていたので、真相はわからない。

チャレンジヒルクライム岩木山2023に出走2023/06/26

2023年6月18日(日)青森県の岩木山スカイラインで開催された表記大会に出走した。
以下、大会名については岩木山ヒルクライムレースと記述。

2023チャレンジヒルクライム岩木山
写真:岩木山8合目ゴール地点駐車場にて

3月末に鹿児島の桜島を出発して弘前をゴールとするグランドツーリングを実施した際、津軽平野から望む岩木山の姿に惚れ惚れしたからだ。

岩木山ヒルクライムレース
写真:出走地点。後ろに見えるのが岩木山。

岩木山スカイラインは自動車専用道路となっており、1年に1回、この大会の日だけ自転車走行可能。そんなわけで、レースをしたいというよりは、岩木山スカイラインを自転車で走りたいという動機のほうが断然大きい。

◇全行程
・2023/6/16(金)晴 京都(自宅)8:52=R161=敦賀IC=北陸道=16:50新潟中央JCT=信越道=安田IC=17:30咲花温泉・碧水荘(泊) 568km走行 移動時間(休憩含む)8時間37分

・2023/6/17(土)晴 碧水荘9:06=日本海東北自動車道・R7・秋田道=15:56小坂JCT=東北自動車道=大鰐弘前IC=17:22嶽温泉・小島旅館(泊)478km走行 移動時間 (休憩含む)8時間15分

・2023/6/18(日)晴 岩木山ヒルクライムレース出走(15kmクラス) 
 終了後 百沢温泉 温泉旅館中野(泊)

・2023/6/19(月)晴 岩木山登山(百沢コース 雪渓途中で断念し、未登頂)
 弘前・石場旅館(泊)

・2023/6/20(火)晴 弘南鉄道大鰐線のサイクルトレイン制度を利用して、大鰐駅まで。大鰐駅からポタリングで弘前市内へ戻り観光など。弘前・石場旅館(泊)

・2023/6/21(水)晴 石場旅館8:40=大鰐弘前IC=東北道・秋田道・R7・日本海東北自動車道=16:55長岡JCT=関越道=小千谷IC=17:41小千谷ふるさとの丘YH(泊)
527km 移動時間(休憩含む)9時間00分

・2023/6/22(木)曇 小千谷ふるさとの丘YH8:55=小千谷IC=長岡JCT=北陸道=14:43敦賀IC=R161=16:50自宅 507km走行 移動時間(休憩含む)7時間54分

◇岩木山ヒルクライムレース結果
・出走クラス ロード15km男子(高校生を除く全年齢)申し込み人数203
 ちなみにロード10km男子(高校生を除く全年齢)申し込み人数195、シニア10km男子(60歳以上)申し込み人数25名 も選択肢にあったが、わざわざ青森まで行って短い距離を走ることはないし、シニアの中で順位を競う気持ちもないので、15kmクラスに出走。

・結果
ロード15km男子(スタート標高310m、フィニッシュ標高1250m、標高差940m、全長15km、最大斜度11.8%、平均斜度6.2%)
エントリー 203人
完走 180名 DNF 22名 DNS 1名
順位 138位(完走者中77%、DNF含68%)
タイム 1時間17分39秒2 トップは43分38秒 トップとの差34分1秒、178%。

ということであった。ヒルクライムレースは2007年の乗鞍に出て以来なので16年ぶりとはいえ、なんだかなあという気持ち。これが正直な実力で、自意識が高いだけかもしれないが。ツーリングとはいえ今シーズンは2000km以上走っているので走り込みが足りないわけではない。やはり、レースにはレース用の追い込んだトレーニングをしないといけないのだろう。

年齢のせいにはしたくないが、60歳以上のエントリーを数えてみると13名。私は13人中6番目のタイム。その中でトップは青森63歳の方で55分、全体順位は41位。

◇乗鞍に向けて
今年は乗鞍ヒルクライムレースにもエントリーした。
岩木山のトップタイムの178%という結果を乗鞍にも当てはめてみる。
乗鞍のトップを1時間とすると、178%の私は1時間46分となる。乗鞍は全長20.5km 標高差1,260m、平均斜度を計算すると6.1%。
乗鞍は日本最大級のヒルクライムレースなのでカテゴリーも多く、チャンピオンクラスを除く一般男子でも年齢別に8区分、私は61〜70歳クラスに出走。ちなみに71歳以上というのが最高年齢クラス。

ちなみに61〜70歳クラスの2022年大会のトップは1時間8分。チャンピオンクラスのトップは55分。

乗鞍の目標タイムは1時間45分、2時間は超えないということにしたい。
以前、毎年参戦していた頃の最高タイムは1時間16分だが、このタイムが維持できていれば61歳〜クラスでは、2022年大会ではなんと4位(完走304人中)になる。
うーん、やはり年齢というものがあるのだと、感じた。

◇乗鞍へのトレーニング
特に意識しない。自転車はツーリング。
但し、岩木山を走って思ったのは、軽いギアを付けるとそれに甘んじてしまうということ。

かつて乗鞍では39x23で走っていた。というか当時の機材はホビーレーサーでもそれが普通だったと思う。
今回の岩木山は34x27。軽いギア比で回転を上げて走るのが正しいのだろうが、私の場合軽くしても、楽してケイデンスはそのまま、スピードが落ちるだけ、という気がする。

いつも走っているコースでも、例えばグランボア オールドイタリアンレーサー(もちろんクロモリでカンパの旧パーツ)42x23 で走ったりすると、カーボンのロードレーサー34x27 よりも上り坂のタイムが良かったりすることもあった。

というわけで、乗鞍は25までのスプロケットに交換して出走しようと思う。27までのスプロケットにも25はあるので、最後の1枚を使わなければいいだけと思われるかもしれないが、私の場合、楽な道に流れるので、あれば使ってしまうのである。

写真:岩木山スカイライン入口。レース終了後に撮影。

岩木山
写真:岩木山。スカイラインが遠望できる。

弘南鉄道大鰐温泉駅から弘前ポタリング2023/06/27

弘前という街には、なんと私鉄の弘南鉄道の路線が2本もあり、それぞれ起点の駅が違う。

大鰐温泉への大鰐線の弘前市内の起点駅は「中央弘前」駅。
黒石へは江南線で「弘前」駅が起点。
ヨーロッパの街のようである。欧州の駅名方式にするなら「中央弘前」駅は「大鰐温泉」駅、江南鉄道の「弘前」駅は「黒石」駅であってもよいのだが、日本では混乱が生じるだけだろうから、現状のままでよろしい。

今回、大鰐線のサイクルトレイン(自転車を予約なしでそのまま電車に載せられる)で大鰐温泉駅まで行き、帰りは岩木山を眺めながらポタリングで弘前市街に戻った。

弘南鉄道中央弘前駅
写真:弘南鉄道中央弘前駅


弘南鉄道大鰐線車内

弘南鉄道大鰐線
写真:弘南鉄道大鰐線車内

弘南鉄道大鰐温泉駅
写真:弘南鉄道大鰐温泉駅

青森県の住宅には、妙に2階が大きいバランスのものがそこそこある。
大工さんの流儀があるのだろうか?
大鰐温泉駅付近の住宅
写真:大鰐温泉駅付近の住宅

以前、津軽半島を走った時に出会った建物がまさしく上半身が大きい感じ。ねぷたを連想させるかも。
津軽半島の民家
写真:津軽半島の住宅(2016年ツーリング時に撮影)
津軽半島の旅館
写真:津軽半島の旅館建築(2016年ツーリング時に撮影)

大鰐温泉から弘前への旧道を走る。岩木山が目に飛び込んできた。
前日、百沢コースから登山を試み、敗退した雪渓もはっきりとわかる。
岩木山
写真:岩木山
岩木山
写真:水田と岩木山

りんご畑の中、小さな社があった。

茅葺の民家はほとんど残っていないが、立派なものに出会えた。
津軽平野の民家

りんご畑と民家。

昼食は弘前市内に戻って、石場旅館の敷地内のバーのマダムに勧められたうなぎ屋さんで。久々に美味しい鰻重を食べることができた。
弘前・うな新

弘前城の側、旧武家屋敷地区からも岩木山が望める。
岩木山
写真:弘前城下、旧武家屋敷地区からの岩木山

司馬遼太郎「街道をゆく41 北のまほろば」に登場する石場屋酒店で買い物をして帰る。
週刊朝日最終号にも登場。「北のまほろば」の最後に紹介されている出稼ぎに出発するお父さんへの詩を書いた小学生の女の子は、地元のディーラーで働き、お父さんは今もりんごを栽培しているとのこと。

石場屋酒店

石場屋酒店
写真:石場屋酒店

おしまい。