ナニワ銀輪堂の「カンビックス」でBSモールトン輪行 ― 2020/12/12
BSモールトンの分割式を20年前ほど前に購入し、純正の輪行袋も持っているのだが、実は2回しか輪行をしたことがない。
オリジナルの輪行袋(方式)は、フレーム保護の部材が多く、BSらしく?きちんと造り込んであるのは良いが、若干面倒に感じる。せっかくアーレンキー1本で、とても簡単に、自転車本体を輪行状態にできるのに、貴重品を梱包するかのような所作が必要となるのだ。貴重品といえば貴重品だが、機動性には欠ける。
写真:BSモールトン
ちょっと知らない街に行ってポタリングをするとかいうシーンにBSモールトンを持ち出したい。そんな思いを持ちながら妙案がない日々を過ごしていたのだが、「ナニワ銀輪堂」
の「カンビックス」という輪行パーツを使ってみたところ、バッチリであった。
の「カンビックス」という輪行パーツを使ってみたところ、バッチリであった。
写真:ナニワ銀輪堂の「カンビックス」
車軸のクイックレリーズのレバーの反対側の部品を「カンビックス」に交換して、輪行時に合体させて、分割したフレーム同士の接触を避けながら固定する仕組み。
写真:ナニワ銀輪堂の「カンビックス」での輪行状態
BSモールトンをカンビックスで輪行状態にすると、こんな感じ。
輪行袋は、手持ちの中からいろいろ試したところ、マルトのRK-01Lにした。
フルオープンで、実に簡単に収納できる。かなりブカブカであるがやむを得ない。
写真:マルトRK-01L輪行袋
写真:マルトRK-01L輪行袋
マルトの輪行袋は、なかなか親切な品で、袋の裏側には畳み方も印刷してある。オーストリッチに代表される一般的な輪行方法とは違うやり方で、使わないベルトもある。必要なものだけをチョイスするなど、自分なりに工夫して使えば良い。
冬の寒い日、モールトンでちょっと離れた街に輪行し、美術館や博物館を巡る、なんてこともしてみたいと思うこの頃である。
カンビックスを使用した輪行方法だと、実に簡単に、手も汚さず輪行できる。
グランボアER輪行をもっと簡単に ― 2020/10/17
写真:グランボアER輪行車(フレームサイズ560mm)
写真:グランボアER輪行車を前ドロヨケ付のまま「ロード220」輪行袋に収納
サイクルグランボアのER輪行(=イージー輪行)は、従前、ランドナーはフォークを抜いて輪行するのが普通だったのを、前後のタイヤとドロヨケをeasyに外せるようにして、ロード用輪行袋でフォークを抜かずに輪行できるように考えられた仕組みである。
なんだそんなこと、と思われるかもしれないが、前ドロヨケを外すというのは、いろいろと制約があって、フロントキャリアのあるランドナーでは簡単にはいかない。
ER輪行は、前クラウンを二重にすることによって問題を解決している。
だが、私の場合、せっかくER輪行車がありながら、実はフォーク抜き輪行をすることが多かった。フォークを抜くのは、慣れるとそんなに手間だとは思わないし、フォーク抜きの方が断然コンパクトになるので、列車内で精神的にも楽なのだ。列車が混雑していても、気を遣う度合いが少ない。
それと、ER輪行で前のドロヨケを外す際、注意しないとステーを固定するダルマネジを紛失してしまうことがあり(ステーを外したときに、ちゃんとダルマネジを締めなおしておけばよいが、列車の発車時刻が迫っていたりすると忘れがち)、前ドロヨケを外すという行為があまり好きになれないのだ。組むときも、ドロヨケのクリアランスの調整でひと手間増える(フォーク抜きと比べて)。
ところで、オーストリッチから「L-100エアロ&ワイド」という輪行袋が発売されていて、ワイドになった分、いろいろと使い勝手がいいらしく、入手して使ってみようかと思ったが、巾着式なので、ためらった次第。
で、本日、オーストリッチの「ロード220」という従来からあるスタンダードな輪行袋でランドナーの前ドロヨケを付けたままで袋に入るかどうか試したところ、実に簡単に入ってしまった。周知のことかもしれないが。
ファスナー式の輪行袋なので袋をかけていくときの微調整がやりやすいのも助けになっている。
唯一のコツとしては、ハンドルを90度切って、ステムを一番下までさげて固定するということ。アヘッドでないステムなので、簡単にできる。私のランドナーは650Bでフレームサイズは560mmだが、問題なかった。
もっとも、輸送中のドロヨケの破損を考えると、推奨されないやり方かもしれない。
輪行袋をぶつけたり倒したりしないよう、いつも以上に気を遣う必要がある。
輪行袋をぶつけたり倒したりしないよう、いつも以上に気を遣う必要がある。
ドロヨケ上にライトを装着しているなどドロヨケが長い場合は、輪行袋に入らないかもしれない。ER輪行車の場合は、大丈夫。
オーストリッチ ロード220輪行袋がおすすめ ― 2020/10/16
オーストリッチのロード用輪行袋の中で、「ロード220」を改めて薦めたいという話。
オーストリッチの2020年カタログよりピックアップ。クリック拡大してご覧ください。
輪行袋の選択は、何を優先させるかということである。
耐久性を求めるなら、生地が厚くて重いけれども丈夫なもの。
緊急用とかシビアな長距離ライドで少しでも荷物を軽くしたいのなら超軽量タイプ。
最初の輪行袋として普通に使おうとする場合には、軽量タイプの「SL-100」か「L-100」というのが自然な選択だと思う。
それはそれで結構だが、実際輪行してみたら、ちょっと大変に感じた、とか2つ目を買おう、という場合、「ロード220」がお薦めである。
なぜかというと、「巾着型」ではなくて「ファスナー全開型」だから。
車輪を外してフレームが傷つかないように注意して固定、いよいよ輪行袋に入れて出来上がり、となったところで、実際やってみると、輪行袋に入れるのが案外大変だと感じるケースも多いと思う。巾着型の開口部を地面に広げた形で置き、そこに自転車を載せ、袋を引き上げるとき、ひっかかったりしがちで、特に薄いペラペラの輪行袋だと案外プレッシャーに感じる。
時間が十分あって落ち着いてやれば、なんということはないが、電車の出発20分前に駅に着いて、乗り遅れたら次の電車は1時間後、なんていう場合だと、輪行のトリガーは袋づめだと感じる。(1日に4本しか列車がないような超ローカル線の場合は、ちゃんと余裕をもって駅に着くようにするので、あまりあせったことはないけれど)
もちろん、自宅で何度も練習しておけば、どんな場合でもサクッとできるようになるのだろうが。
一方、「ファスナー全開型」の「ロード220」だと、ファスナーを広げて袋を全開し、自転車を置いてファスナーを閉じる、というわけなので実に簡単である。
メーカーの説明だと「ロード220」には「中仕切り」があり、車輪は内側の袋に入れて、ストラップ1本でフレームと前後車輪を固定、フレームに傷がつく心配もない、ということであるが、実際そうしようとすると、私の場合、車輪を袋に入れて安定させた状態でファスナーを締めていき、クイック軸がフレームに触れないよう担保するのは難しいし、ちゃんとフレームに傷がつかないようにできている確信も得られない。
中仕切り付の輪行袋でも、中仕切りの存在は無視して、3本のストラップでフレームとタイヤを固定するのが、確実で早い。ストラップは買い足さないといけないが。
ちなみに、最速の輪行方法は、ホイール袋を持参することだと思う。
フレームだけを輪行袋に入れ、ホイールはホイール袋に入れれば、あっという間に完了する。ストラップでフレームとタイヤを縛る必要がないので。フレームに傷がつく心配もない。輪行で通勤する場合などにはいいかもしれない。車内が混雑しない地域で。
なお、ランドナーの場合でも「ロード220」輪行袋は使える。
ランドナー専用の輪行袋(フォーク抜用)だと、実にコンパクトに美しく収納でき、ほれぼれするが、けっこうピチパツなので、最後にハンドルを入れ込む場所とかに苦労することもある。「ロード220」だと、フォークを抜いたランドナーだと「ブカブカ」なので、格好は良くないが、実にイージーに袋に詰められる。
ルーラルなエリアで列車の出発時刻を気にするシーンでは、本当に楽だと実感した。
尚、グランボアの輪行袋だとピチパツではなく、外縛りストラップもあるのでブカブカせずにいい感じにまとめられるが、「ロード220」輪行袋と比べると畳んだときの体積が大きいので、走行中の荷物を小さくしたい場合には、「ロード220」が向いている。
写真:ロード220輪行袋、中身はランドナー
写真:フォーク抜き輪行。ファスナー全開式なので楽ちん。
写真:ロード220輪行袋をランドナーで
写真:ランドナーフォーク抜き専用、ヤマネ オリジナル輪行袋
写真:グランボア オリジナル輪行袋
<追記>
輪行袋は巾着式でなくファスナー式が使いやすいというのが今回の趣旨であるが、
「山岳サイクリング研究会 オリジナル輪行袋」がファスナー式であることを忘れていた。26インチMTBベースで作られたものだと推定されて、現在主流の27.5や29インチのディスクブレーキMTBに適合するかどうかは試していないが、フォーク抜き方式のランドナーには、実にぴったりということが判った。
オーストリッチの「ウルトラSL-100」よりも小さくて軽い、しかもファスナー式。
生地はさすがにペラペラなので、繰り返しの使用にどれだけ耐えられるかは検証していないが、入手しておいて良かった。※会員向けの時期限定生産品です。すみません。
写真:山岳サイクリング研究会(山サイ研)オリジナル輪行袋
下の部分、左からiPhone11、山サイ研輪行袋(収納状態)、オーストリッチ「ウルトラSL-100」、リコーGR3 (大きさ比較のため)
下の部分、左からiPhone11、山サイ研輪行袋(収納状態)、オーストリッチ「ウルトラSL-100」、リコーGR3 (大きさ比較のため)
kona Rove Ltdにtubusキャリアとメトロポイントハンドルバー ― 2020/10/09
リアキャリアがあって荷物運搬等にも便利な自転車が欲しいと思って、グラベルバイク「kona Rove Ltd」にリアキャリアを装着した。tubus(チューブス)の「ロゴクラシック」。カタログ上では26kgまでOK。重たい荷物といっても、ビール買いと古書を売りにいくことの他に想定されるものを、思いつかないが。
ハンドルも東京サンエスのvenoブランド「メトロポイントハンドルバー」にした。アップライトなポジションになるかのような形状だが、実はステムの高さとグリップの高さが同一になるように設計されており、プロムナード用に見えながら山道もこなせるといったように、なかなかよく考えられている。
写真:kona rove ltdにtubusリアキャリアを装着。ハンドルは東京サンエスvenoメトロポリタンハンドルバー。ステムの角度とグリップの角度が平行になる。
写真:チューブス ロゴクラシック リアキャリア
写真:東京サンエス メトロポイントハンドルバー。
写真:シフターはエネシクロのENE 11Sサムシフター。想像したよりかなり大ぶりで、この自転車のようにフレームもタイヤも太いものなら似合うが、細身のフレームだと、存在感が大きくなりすぎるかもしれない。
写真:リクセンカウルの「ショッパー」(前カゴ)とオルトリーブのサイドバッグを装着してみた。
写真:リクセンカウル ショッパー
写真:オルトリーブ サイドバッグ
写真:スタンドも装着。20年以上前に購入して一時的にBSモールトンに使っていたもの。
写真:スタンドをたてるとこんな感じ
この装備で、近くにキャンプとかに行っても面白いかもしれない。涼しい季節なら。
スマホ(iPhone/エクスペリア/ファーウェイ)GPSと、ログアプリ(山旅ロガー/スーパー地形/ジオグラフィカ)比較 (2020/5) ― 2020/05/09
この度、スマホのキャリアをIIJ mioに変更した。キャンペーンでHUAWEIのスマホが100円だったのでそれも入手した。
アンドロイドのソニーエクスペリア(SOV34)を使っていたのだが、2年以上経って電池の持ちが悪くなったのを機に、昨秋、iPhone11に替えた。SOV34は下取り等には出さずに、ウォークマン的な音楽再生専用機+GPSロガーとして、SIMカード無しで使用し続けている。
で、本日、iPhoneとエクスペリアとHUAWEIの3台を同時使用してGPS性能比較を試みた。併せてログ記録アプリ(山旅ロガー/スーパー地形/ジオグラフィカ)も全て走らせて、アプリの比較もしてみた。
使用状況は自転車走行。フロントバックのメイン部分にスマホを3台とも入れ、ひっくり返ったりしないように留意した。
あくまで、1回だけの使用例であって備忘録として。
<使用したスマホ>
・iPhone11:2019年9月発売、iOS13.3.1、RAM4MB
・SONYエクスペリアSOV34、2016年11月発売、Android8.0.0、RAM3GB
・HUAWEI nova lite3、2019年2月発売、Android10.0.0、RAM3GB
<アプリの設定>
全て機内モードでGPSのみ使用。アプリは全て最新のものにアップデートしている。
○アプリ名と設定 ※「山旅ロガー」はAndroid版のみしかリリースされてない。
・山旅ロガー=自転車(最短) ・スーパー地形=
自動・細かく
・ジオグラフィカ=
自動・細
◎結論
1)スマホ比較:エクスペリアは2年以上前のもので最新のiPhoneと比べるのは酷かもしれないが、GPS性能としてはiPhoneが優れている。
2)ファーウェイは、アプリに記されているファーウェイ用特別設定を守っても、途中でログが途切れ、使用に耐えなかった。
3)アプリ比較では、僅差であるがスーパー地形が優れていた。
但し、今回使用したAndroid機は4年前のフラッグシップ機と廉価モデルの2つなので「Androidの最新フラッグシップ機+山旅ロガー」だとどうなるのかは、今回の試みでは判らない。
4)「ジオグラフィカ」は登山に特化した設計だからかもしれないが、自転車で使うには今回の3つのソフトの中から積極的に選択する要素に欠けた。登山で使うには、これまで問題なかったが。
◎ログ
(地図1)※クリックして拡大
今回使用した3スマホ全てにインスールできる(iPhoneとAndroidということ)アプリ「スーパー地形」での比較。
黄緑色=iPhone+スーパー地形、青=エクスペリア+スーパー地形、茶色=ファーウェイ+スーパー地形。
このレベルの縮尺だと、3つとも大差ないように見えるが、大縮尺にすると差異が判る。
(地図2)
黄緑色がiPhone+スーパー地形、紫=エクスペリア+スーパー地形、エンジ=ファーウェイ+スーパー地形。
六丁峠の西、書物岩のあたりのヘアピンカーブは下り坂でスピードも峠東側と比べると出ており、GPSには不利な状況。iPhoneのトレース能力が優れている。
しかし、iPhoneも全てに優れているのではなくトンネルを抜けてしばらくのあたりでは、道路から外れて山側にずれている。
(地図3)
ファーウェイ+スーパー地形のログ。
ファーウェイは、突然ログが途切れてしてしまった。
山旅ロガーでも同様であった。ジオグラフィカでは、もっと早い段階で途切れてしまった(下記地図4参照)。
(地図4)
ファーウェイ+ジオグラフィカのログ。この組み合わせでは使い物にならなかった。
(地図5)
黄緑=iPhone+スーパー地形
青紫=エクスペリア+スーパー地形
大縮尺にしてみた。この道を走ることが多く、これまで数多くエクスペリア+山旅ロガーでログをとってきたが、この地図の青紫色のエクスペリア+スーパー地形といつも同じ結果。
iPhoneだときちんと道路をトレースしており、アプリではなくスマホの性能差だと考えられる。
ちなみに鉄道線路のあたりに見えるエンジはファーウェイ+スーパー地形。
◎結論2
GPS性能ということではiPhoneがイチオシだが、自転車走行ログ目的であれば、そうシビアに道路をトレースする必要もないのが、実際での使われ方だと思う。
一日走ったルートとその通過時間、到着時間がわかれば十分で、私はその程度の使い方しかしていない。
GPSの精度が高いレベルで重要になるのは、雪山や沢など、登山道がない場所で使用する場合だと考えられる。今回は自転車での使用なので、歩きとはスピードが異なる上に、アプリによっては設定も違うので今回の結論を敷衍することはできない。登山には登山使用での検証が必要になる。
ファーウェイも、今回のGPS使用では残念な結果になったが、画面はきれいで地図は読みやすい。市販でも2万円台で入手できる製品であって、コストパフォーマンスはもちろん機器そのものも決してチープな印象は受けず、魅力的な製品である。
私はログとり専用機として使おうかと思って、100円でもあるし、入手したのだが、その目的には不適であった。iPhoneのシムを抜いてロガーとして使い、通話等のいわゆるスマホ機能をファーウェイにあてはめる活用法も考えられる。
でも、iPhoneの電池消費量は一日ログをとっても十分余裕があるので、わざわざ2台携行しなくても、iPhoneだけで全て済ますという普通のやり方で十分。
折角iPhoneを購入したのだし。
フロントシングルにするということ ― 2019/07/16
写真:TREK Madon5.2
このたび、2007年モデルのTREK Madone5.2をフロントシングル化した(既報)。
で、実走してみての感想。
写真:フロントシングル39T。11-34T。
フロントシングルといっても、設計時からそうなっている自転車、例えばKONA ROVE Ltd では、フロントWに改造しようという気持ちにはならない。フロント変速機をバンドでつけると、自転車のチャームポイントである「レイノルズ853」デカールが隠れる、なんていうことはさておき。
写真:KONA ROVE Ltd
写真:レイノルズ853デカール
ところが、TREKの場合、ホイールにカンパのゾンダをインストールし、タイヤも25Cということもあってか、ツーリング用途だと言い聞かせても、峠の下りや緩い下り基調では、やたらスピードのノリが良く、ホイールから「おりゃ~っ、もっと踏め~、回せ~」という声が聞こえてくるような気がして、ギヤが足りないという感覚になってしまう。以前使っていたマビックのキシリウムK10は紳士的で、そんなことを言われた記憶はないのだが。
競技やチーム練習会なら、やはり前39Tというのは、よほどのケイデンス番長のような人でないと、難しいものがあるだろう。回転力養成マシーンに特化して使うならともかく。日本のホビーレース(ヒルクライム除く)で、もしフロントシングルにするなら、アウターのみだ。
機能的には、やはり前2枚が良い。アウターと前変速機を付けたところで、その重量で走りが重くなるなんていうことは絶対に無いし、、なんて思ったりもしたが、でも、そうすると、単にちょっと古いロードレーサーに乗っている人、なだけになってしまって自分自身の満足感として、面白くない。
まあ、ギヤを使い切る、という前2枚のロードレーサーベースの自転車ではなかなか経験できない楽しみを味わって、シンプルライドとすることにしよう、と思った次第。
TREK Madone5.2をツーリング用フロントシングル改造 ― 2019/07/13
写真:TREK Madone5.2改(2007年モデル)
この度、親元の物置の2階に保管していたTREK Madone5.2(2007年モデル)のフレームを持ち帰り、ツーリング用にフロントシングル改造した。変速もエルゴレバー/デュアルコントロールレバーではなく、Wレバー台座を活用したシングルレバー。パーツは大部分、ストック品を屋根裏収納庫から発掘して利用。
この頃のTREKは、ランス・アームストロングをサポートしていて、ツールド・フランス7連覇という黄金時代。アームストロングはその後ドーピングで追放され、TREKのネガティブ歴史になっているのかもしれないが、ドーピングしたからといって誰でも7連覇できるわけではないし、それはそれで凄いと思ったりもするが、そんなことを言うとドーピングを許容することになり、やはりそういう考えは間違っている。
しかし、アームストロングの功績として私的には、1)トップチューブが地面に平行のホリゾンタルフレームを好んだ、2)操作のシンプルさと軽量化からフロント変速レバーは従来型を使った、の2点があげられ、そのため当時のトレックはカーボンの最上級機種でもWレバー台座付きホリゾンタルフレームを製品化していた。
で、ふと当時のフレームを再度使って、ツーリング用輪行軽量車を作ろうと思いたった次第。
今回は、全部自分で組むことにした。実は30年以上、自転車道楽を続けているのだが、自分でイチから組んだことがなかった。HONJOレーサーを、これもツーリング用にリビルドした際は、BBはショップにやってもらった。スクエアBBだと、チェーンラインを出すのにどこまでクランクを締め込んでいいのか自信がなかったことが大きい。
今ではシマノだとBBはホローテックⅡになっていて、簡単にできそうだ。
コンセプトとしてはシンプルで軽量なツーリング用。
【構成】
チェーンホイール・・・シマノ デュラエース(7800系)フロントシングル39T
チェーンホイールは今春発表されたシマノGRXをインストールしたかったが、デリバリーがまだなので、どうしようかと逡巡しながら我が家の屋根裏収納庫の自転車部品ストックみかん箱をゴソゴソしていたところ、7800系デュラエースのクランクが見つかり、使うことにした。7800系のチェーンホイールは「カブトガニ」と揶揄されるように、歴代で最高に美しいと言われることも多い7700系デュラエースから突然変異したuglyなデザインだと私も思うが、コンパクトクランクが登場する前でインナー39が最小(PCD130)なので、本来のインナーをシングルとして使うのに丁度良い。ぶっ太くなったアルミやカーボンフレームのデザインに合うように、ボリューミーに仕立てたのだと想像するが、今となっては、そんなにuglyではない。
チェーンホイールが決定すると、次はスプロケットをどうするかだ。フロントシングルにするので、後ろは、そうナーバスなものではなく、9速でも10速でも11速にしても前の変速が無いので大丈夫だと思うが、チェーンラインが不安だ。フロント39Tなので、後ろトップを使う機会も多いだろう。その時、斜めラインで駆動することになり、その程度が。というわけでどこまで効果があるのか判らないが、10速や11速よりも神経質でなさそうな9速後ろでいくことにした。シマノは9速までは、ロードパーツとMTBパーツを混在して使っても実用上問題なかったし。
というわけで、
スプロケット・・・シマノ 9速(MTBのXT用)11-34
歯数をどうするかは、散々悩んだ。MTB用XTRのチタンスプロケ9速12-32というのも持っているのだが、今回のMadoneのフレームのクリアランスでは太いタイヤは無理で、28Cも難しそうな感じなので、25Cで走るとすると、トップは39×11が欲しいというわけで却下。最大歯数は34までなら最新のアルテグラ後変速機で駆動できるので34にした。
チェーン・・・シマノ デュラエース7701(9速用)
予備パーツ箱から発掘して、うれしかった。
変速レバー・・・シマノ デュラエース7700系Wレバー
フリクションモードで使用。フリクションでこれまで困ったことは1度もない。STIでカチッカッチと変速させることは好まない。Wレバー台座の前側は、デュアルコントロールレバーを使う際に使うケーブルリードで埋めた。
ホイール・・・カンパ ゾンダ
Madoneを完成車で購入した際のデフォルトであるボントレガーのホイールを使おうかとも思ったが、ハブのところのデザインが好きではないのと、走りの新鮮さも欲しいので、新規に導入。ボントレガーの後に使っていたマビック キシリウムK10もあるのだが、変化を求めた。
タイヤはK10に装着していたヴェロフレックスの25Cを流用。
同一のタイヤとチューブをはめて、ゾンダとマビックK10の重量を実測したところ、ゾンダが前後合計で220g重かった。軽量化にプライオリティを置くのならマビックK10だが、今回はゾンダに期待。
サドル・・・ボントレガーのデフォルト品
裏側がホッチキスでバチバチ留めてあるような普及品だが、何故かしら実に使い心地がよく、最初のがヘタった後に、市販されてないので補修部品として取り寄せてもらった2代目。気に入っている。
シートピラー・・・ボントレガーのデフォルト品カーボン
このピラーも実によくできていて、水平調整もやりやすく、メッキの部分も美しい。カーボンピラーなので、サドルバック用のアダプター等は付けず、マジックテープで止める大型サドルバックを使用する予定。
ハンドル・・・リッチー COMP LOGIC CURVE
アルミ。デフォルトのボントレガーのハンドルも悪くなかったが、前回バラした際にカンパアテナのエルゴレバーが付いたままになっていて、バーテープを剥がして再使用作業をするのが面倒だったので、別のハンドルを使うことにした。
ブレーキレバー・・・東京サンエス ジェイリーチレバー
別の自転車で使っていて、気に入っているので、Wレバーでエアロの際には一択。
カンパ純正品のノーマルブレーキレバーが廃盤となっている今、秀逸な品である。カンパのブレーキ本体にはシマノのようなリムとの間隔を調整するクイックレバーが無いので、レバー側にクイックボタンがないと、ホイール着脱の際に苦労することになる。このレバーにはカンパレバーと同じ方式のクイックボタンがあり、カンパでもシマノでも使える。
ブレーキ・・・カンパ アテナ(シルバー)サイドプル
シマノ・アルテグラ(8000系)、アルテグラ(6700系シルバー)、デュラエース(7700系シルバー)との間で、どれにするか迷ったが、カンパのブレーキの効き味の良さとブレーキレバーとの親和性からカンパアテナに決定。一番美しいし。
後ディレイラー・・・シマノ アルテグラRX
ラフな道を走るわけではないし、スタビライザー機能は要らないのだが、手元にあったのと使ってみたかったから。後34Tまで対応するし。
【組み付けについて】
最近のシマノ製品については、従前のものとは組付けの注意点等大変化を遂げているので、謙虚にマニュアルや解説書に向き合う必要がある。
新旧の部品を混在させて使う場合には、古い解説書の助けを借りることもままある。
解説書は捨てずに、全てとっておくのが良いと思う。
今回の組み付けで、予想以上に時間がかかったのは後ディレイラー。簡単だと思っていたが、シャドウ方式を扱うのは初めてだったので戸惑った。
あと、ブレーキの組み付けについても簡単に考えていたが、沈頭ナットの長さがフレームに合ったものでないといけなくて(当たり前だが)、ナットや調整座金をショップのように所有していない個人としては、一瞬絶望的になった。パーツを取り寄せないと作業が進まないかと思ったが、考えてみれば、今回のフレームを以前現役で使っていたときのものがあるわけで、それをインストールすることで解決したが、新品のフレームに新品のパーツだったら、アウトであった。パーツにデフォルトで付いていた沈頭ナットは短いものだったので。
【完成車重量】
実測で7.6Kg。ホイールをマビックK10にすれば7.4kgアンダーになる。
【フロントシングル化によるギヤ比について】
現在、手元にあり、ツーリング&ロングライド系で使用頻度の多い8台の自転車についてギヤ比をまとめてみた。
今回のTREK Madone5.2 39×11~34は ギヤ比3.55~1.15でケイデンス90の場合トップで40.4Km/h。
ロードレーサー(コンパクトギヤ)のエモンダ(50×34 12~28←かなりeasy登坂用)でギヤ比4.33~1.21 ケイデンス90のトップで49.4km/h。
ツーリングで使いやすいと感じていて、体感的にもとても良く走って乗り心地の良いグランボア650Bデモンタ(43×27 14~23)はギヤ比3.07~1.17 トップで35.0km/h。トップはもっと重くてもいいと思ったりもするが、ツーリングだからOK。峠の下りでガチガチ踏まなくても。
下表には載せてないが、最新鋭(当社比)グランボアoyakataランドナー(44×30 12~
30)だとギヤ比3.67~1.00、ケイデンス90トップで41.0km/h。どこでも行ける。
後ろのギヤは6枚あれば十分、5枚でも不満は感じないので、9枚もあれば十分であろう。
レースで使うのなら、そういうわけにいかないが。
表:ギヤ比の一例:「速度」はケイデンス90の場合
※表の部分をクリックすると拡大します
※表の部分をクリックすると拡大します
写真:駆動部分 チェンホイール78系デュラ39Tシングル。後ろ変速機アルテグラRX。
写真:東京サンエス ジェイリーチブレーキレバー
写真:カンパアテナ ブレーキ と シングルレバー
写真:シマノ鈴鹿ロード25回大会に出走した際のシールが残存。アームストロング7連覇のデカールもみえる。
写真:TREK Madone5.2 ツーリング改 2019年7月
以上
2019JBT(ジャパン バイク テクニーク) ― 2019/06/25
2019/6/15-16と長野県高山村で開催された「ジャパン バイク テクニーク」を見学してきました。
30年来お世話になっているサイクルグランボア アイズバイシクルの土屋さんが裸一貫企画した本邦初の企画で、自転車のフレームビルダーがお題に合わせて自転車を製作し、実走。製作と実走、輪行(ゴール後、輪行袋に収納して、また組み立てる)の3つの観点からそれぞれ採点して、完成度を競うという大会です。
取り急ぎ、1日目のプレゼンテーションと、2日目の実走、輪行のところの写真をアップします。
☆6/15 プレゼンテーション
☆6/16 実走(一部チームのみ)
☆6/16 輪行(一部チームのみ)
グランボアER輪行はフォークダウン式ルーフキャリアにも便利 ― 2018/10/14
写真:フォークダウン式ルーフキャリアにER輪行式ランドナー
グランボアのランドナー&スポルティーフ、つまり泥除け付きの輪行方法の基本形態には
3つある。
泥除けがあると、ロードバイク式の前後輪を外すだけで輪行袋に入れるという方法がとれず(大きい輪行袋にすれば泥除けが付いていても可能だが、JR他鉄道各社の持ち込み規定を逸脱するので、鉄道車両に持ち込むという意味での輪行は不可)、ロードバイクとは別の方法をとらないといけない
1)フォーク抜き...伝統的方法で、最もコンパクトになる。対応する自転車の場合、慣れれば20分程でできるので、私的には、やはり一番のお薦め。列車内でコンパクトなのは余計な気遣いの度合いが減る。人間、鍛錬すれば能力向上は得られるので、最初は面倒くさいとおもっても、自分自身の能力開発だと考え、フォーク抜き輪行にチャレンジするのも良い。但し、輪行袋がキツキツのサイズだと、本当に名人芸のようにしないとフレームサイズによっては難しくなるので、例えばグランボアのデモンタ用輪行袋の外袋だけを使用(外袋だけの販売もある)して、ゆったり輪行袋をストラップ(輪行袋に縫い合わせ済み)で締めて使うのがお薦め。
写真:フォーク抜き輪行
2)デモンタブル・・・私も所有しているが、実は、輪行にかかる時間は、フォーク抜きと比べて圧倒的に早いわけではない(私の場合)。分割して2つになった自転車を2つの袋に上手に入れてパッキングするのに、案外頭を使う。尤も、自宅でデモンタ輪行のトレーニングをきちんとすれば、もっと早くなるかもしれないが。
写真:デモンタ式輪行。フォーク抜き方式よりも底面の幅が広くなる。
3)グランボアER輪行(イージーリンコウ)・・・前後の泥除け、通常は前キャリアのために簡単に外せない前泥除けを、そのために開発したフォーククラウンを使用することにより、簡単に前泥除けを外せるようにして、ロードバイクとほぼ同じ方式で輪行できるようにしたもの。輪行状態では一番嵩張る。
写真:ロードバイク式輪行の一例(ER輪行ではない)
今回、ER輪行のランドナーを入手したのだが、実は、まだER輪行は体験していないのだが、前泥除けが簡単に外せるということで、フォークダウン式ルーフキャリアを使うのに、実に便利だということを伝えたい。自転車2台クルマ1台でツーリングに行く場合、ステーションワゴンの場合、毛布でくるんで荷室に2台入れるということも勿論可能なのだが、なんとなく、キズがつきそうで精神衛生上良くない。で、1台はルーフに載せる、といった場合。
カーサイクリング中心の人も、ERランドナーはお薦めである。自転車用ルーフキャリアではフォークダウン式が一番安定してシンプルだし。
グランボア ミラン カンチブレーキ ― 2018/10/07
写真:グランボア ミラン カンチブレーキ
この度めでたく納車された、”グランボアoyakata650BランドナーER”には、サイクルグランボア(株)が開発製品化したカンチブレーキ「ミラン」がインストールされています。
その開発顛末については、グランボアのブログ(2017.12.4ブレーキの製作)
を参照してください。
36,000円もするカンチブレーキですが、ビジュアル的には、正直、おとなしい地味なブレーキにしか見えません(個人的感想)。物理学を学んだり、工学的経験値が豊富だったり、自転車部品への教養豊かな方ならインスピレーションが働くのかもしれませんが、凡人のサイクリストには。
随分前になりますが、仕事で酒業界を担当したことがあり、その時、灘の大手酒造メーカーさんの話で今でもよく覚えている話があります。
「メディアの方とか評論家の方は、手作りということに結構価値をおかれたりしているようですが、例えば高等小学校を出てこの道50年、精米に従事している方がいらっしゃるとします。設備投資がまわらない酒蔵で、昔ながらの方法で、その米磨き職人さんが心を込めて米を磨き、酒を造ったとしても、酒は酵母の生化学反応で出来るわけで、旧来の方法で心を込めて磨くということと出来上がった酒の品質の関係度合いは大きくはありません。それよりかはちゃんとした設備を入れ、旧来の方法よりも正確に効率良く米を磨いて酒をつくったほうが、いいとは思いませんか。人力でやって意味ある仕事と、さほど関係ない仕事とあるのです」。私の解釈も入って、そのままの言葉ではないと思いますが、そんな感じ。
カンチブレーキ「ミラン」についてはどうでしょう。大メーカーなら、所有のプレス機や鍛造設備で安価に効率的に製造できるものを、「手作り」で人的コストが大きいための結果であれば、さほど魅力的ではありません。
設計デザインの創意工夫への対価に加えて、汎用のプレス機では対応できない良い材質を使っているとか、機械よりも人力の精度が優れていることも多いので、そういう部分のコスト構造なら納得。ただ、精度といってもカンチブレーキの場合、本体がどんなに精度よくても、ブレーキシューのセッティング誤差というかやり方で、製造公査など問題にならないほどのばらつきが生じるでしょうから、パーツの精度にどこまで意味があるかは、よくわからないような気もします。
前フリはそれくらいにして、自転車パーツは、やはり使ってナンボ。本日インプレッション走行をしてきましたのでその報告まで。
コースは自宅から山陰本線の保津峡駅往復。途中に「六丁峠」という結構な傾斜の峠があります。直線の高速ダウンヒルから一挙に減速、といったシーンはありませんが、急勾配でコーナーが多いツーリング的シーンには合致しています。
結果、「ミラン」の感想としては、「使うとすごいんです!!」。
そのおとなしい外観とは違った意外な印象。きわめて現代的な味付けで、ブレーキレバーを引くと、「私はよく働きますよ!」といったメッセージがすぐに伝わってきます。
グランボアのセンタープルブレーキ「シュエット」と似た味付けで、そのあたりは開発者である土屋さんの好みなのかもしれません。
グランボア製品を求めるユーザーとしては、これまでマハック等のブレーキを使ったことがあるけど、それよりも性能が良くて美的センスも優れたものを、少し値が張っても欲しい、飲みに行くのをガマンすれば十分ペイするので、グランボアのにするか、といった感じなのではないでしょうか(勝手な想像)。
制動力についてはナンの心配もない、というか、とてもよく効きます。
シマノのXTRカンチよりも断然。
写真:シマノXTRカンチブレーキ
ここでいきなりXTRカンチの登場ですが、実は、本日、パナソニックのシクロクロスフレームに換装した初乗りで、グランボアの後、まったく同じコースを同じようにパナシクロXTRで走ったインプレッションがそうなのです。ビアンキ シクロクロス(カンビアコルサ=イタリア製オーダー品)に装着していたXTRと比較しても同様です。
もちろん、ブレーキの性能というのはブレーキ単体だけではなく、フレームとリムとタイヤとブレーキレバーのマリアージュですから、簡単ではありません。
とはいっても、パナシクロフレームは、シマノのカンチを使用することを基本として設計されているでしょうし、そこのところは公平な比較です。
ちなみにグランボアのフレームはマハックのブレーキ台座で設計されていますので、逆にパナシクロのフレームにミランを装着すると、想定される性能が発揮できない可能性は高く、逆もまた真で、グランボアフレームにXTRだと、もっと効かないでしょう。
TOEI650Aに装着しているミスターコントロールカンチとの比較はどうでしょう?
今日は乗っていませんが、このコースはこれまでに数え切れないくらい数々の自転車で走っており、カーブのひとつひとつ、ブレーキの感覚は覚えています。
ミランの方が良く効くと断言できます、すみません。
写真:ミスターコントロール カンチブレーキ。ビジュアル的には力強い。
パーツの組み合わせは下記のとおりです。
*グランボアフレーム-グランボアパピヨンリム-グランボアエキュルイユ650×38B-吉貝GC202Qレバー
*パナソニック オーダー シクロクロスフレーム(クロモリ)-マビックOPEN4リム-グランボアシプレ700×30C-シマノアルテグラ6600レバー
*TOEIヤマネスペシャル2フレーム-アラヤ20Aリム-グランボアルナール650×32A-吉貝DC204Qレバー
まとめとして、グランボア ミラン はその穏やかな外観に似合わず?、とてもよく効くブレーキですが、極めて現代的というか、ガツンと効くタイプです。
実用的にも美的にも一流品といって間違いありません。最初に別の品を買って買い換えるよりも最初から良い品を装着したほうが結局はお得ですが、駄品を使ってこそ、良い品がわかるというのも真ですし、まあ趣味ですから、そこはお好みで良いのかもしれません。
これまで私が六丁峠を走って一番感動したブレーキはというと、このブログでも前に書きましたが、カンパ コーラス です。効く!と感じてからのジワーとした感覚、手のひらに伝わる官能評価が、さすがカンパ、気持ちいい、というところです。サイドプルですしレーサー用ですからランドナーやシクロクロス車には装着できませんが。
失礼しました。
※追伸:グランボア ミランへの改善お願い
タイヤを外す際、カンチブレーキの左右のワイヤーがポロンと外れるので、輪行の際等で紛失するリスクがあり、何か改善策が欲しいです。マハックの千鳥でしたら、ワイヤが外れないのですが、せっかくのグランボアオリジナル球形千鳥ですし、、。
写真:グランボア シュエット センタプルブレーキ
写真:カンパ コーラス サイドプルブレーキ
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