桜島-弘前 桜ライド Day17 新潟へ2 奥浜名湖から奥三河 東栄町 ― 2023/04/15
4/13(木)快晴 64km走行 7:31〜14:18 6h47m
大崎屋旅館(泊)
宿を出て、しばらくは浜名湖沿いを走る。
今日のコースは遠江(とおとうみ)の奥浜名湖から峠を越えて奥三河、次の峠を越えるとまた遠江、JR飯田線を横切って奥三河東栄町へという、今でいう静岡県と愛知県のマージナルな領域の細い道を繋ぐ山岳ルート。
巨大な新東名 浜松いなさJCTの側の細道を通過。
遠江から三河の境にある峠。
引佐町(いなさちょう)渋川の町に着く。
かつて山間の交易商業地として栄えた町が、人々が自動車を使うようになり道路網が発達したことで衰退したのは、日本の各地でみられること。
写真:引佐町渋川
渋川にある国登録有形文化財の凱旋門。日露戦争時1906年建造。
写真:凱旋門
山間に端正な民家があった。この地にあって財力を蓄え普請をする時代があったということか。
写真:相川河内の民家
JR東栄駅にも立ち寄った。ランドナー愛好家にありがちな行為。
東栄の町は、河岸段丘により複雑な形状となっている。
写真:奥三河東栄にて
宿の大崎屋は川沿いにある。柳田國男が民俗学調査で泊まったという由緒ある宿。
地元の食材を用いた料理。ここでマグロの刺身を食べたくはないので、良かった。
写真:大崎屋
桜島-弘前 桜ライド Day16 新潟へ1 鳥羽〜奥浜名湖 ― 2023/04/15
4/12(水)晴のち小雨のち曇 80km走行
9:08(フェリー下船)〜15:12 6h03m
民宿 松一(泊)
鳥羽8:10=(伊勢湾フェリー)=伊良湖〜奥浜名湖
宿の朝食の時間だとフェリーに間に合わないので、朝食はキャンセルしておにぎりを握ってもらう。フェリーは今回の旅で4回目。
伊良湖港から渥美半島を走る。
写真:伊良湖岬の方向を望む
サイクリングロードを走った。
写真:渥美半島のサイクリングロード
渥美半島は追い風で助かった。
豊橋市の白須賀で東海道旧道に合流。
東海道の宿場町資料館があったので、見学した。
写真:白須賀宿の資料館
「潮見坂」という、東海道を上方から東入りする旅人が初めて太平洋を見る景勝地。
明治天皇も東京への行幸で、初めて太平洋を眺めたとのこと。
写真:潮見坂説明版
写真:潮見坂
明治天皇行幸時の休憩場所の碑は、旧道を走る今回の旅では、しばしば出会った。
2回目の東京行幸で、そのまま東京に居を構えた明治天皇。お墓は伏見桃山だが。
潮見坂を下って、しばらく東海道旧道を走り、浜名湖へ。
写真:東海道旧道
写真は浜名湖の橋で、新幹線と在来線と国道が並行して走っているところ。新幹線の窓から浜名湖が良く見えるところ。
これから新幹線で通る度に、あそこを自転車で走ったなあ、という思い出作りになった
写真:西浜名橋
浜名湖の奥へ、「はまゆう大橋」を渡る
写真:はまゆう大橋
宿泊した民宿。料理店を兼ねている。
桜島-弘前 桜ライド Day15 紀伊4 多気町相可〜鳥羽 ― 2023/04/11
4/11(火)快晴 43km走行 9:22〜14:00 4h38m
海月(泊)
相可(おうか)の町から伊勢街道を走り、玉城町へ。
玉城町は朝日新聞社創設者の村山龍平翁の生誕地で、翁が私財を町に寄付したことで、町の所有となった玉城城址は桜の名所。
写真:玉城城址
桜は散っていた。城の域内に「村山龍平記念館」があり刀剣の鐔(つば)の展示を見学。本来の使用目的だけではなく、美術工芸的にデザインや象嵌に凝るのは、どの世界でも共通することなのかもしれない。自転車のフレームラグワークに凝ったりするのも、それに通じる精神かも。
写真:村山龍平記念館
写真:鐔の展示案内
宿のある鳥羽を目指す。
鳥羽は寂れているというか、かなり残念な感じ。コロナも追い打ちをかけたのだろうか。
宿は、webで探した。なかなか良さそうと期待したのだが、鉄筋4階建の建物であった。和風旅館だと勝手に想像していたけど。
若女将がwebで一生懸命やっているらしい。
晩御飯、食堂で一緒なのは香港の家族連れと、仲居さんが言うにはドイツからの客。
推定70オーバーの仲居さんが甲斐甲斐しくお世話してくれる。鍋の火加減から何から全て。
若女将がwebで一生懸命やっているらしい。
晩御飯、食堂で一緒なのは香港の家族連れと、仲居さんが言うにはドイツからの客。
推定70オーバーの仲居さんが甲斐甲斐しくお世話してくれる。鍋の火加減から何から全て。
いわゆる昭和の華やかりし頃のビヘイビアか。
例えば社用で取引先を招いてカニ宴会をするとする。ホスト側ボスの部長が、カニを一生懸命ホジホジしていては、会合の趣旨に反する。
皆、揃いの浴衣で大広間に集合し、部長の挨拶が終わるや、襖が空いて、仲居さんがそそと登場。1人に1人の仲居さんが付いて、カニは、全て仲居さんが身を取り出してくれる。
参加者は取引先と杯を交わし、歓談することに専念できる。
皆、揃いの浴衣で大広間に集合し、部長の挨拶が終わるや、襖が空いて、仲居さんがそそと登場。1人に1人の仲居さんが付いて、カニは、全て仲居さんが身を取り出してくれる。
参加者は取引先と杯を交わし、歓談することに専念できる。
今でもそんな宴会は存在するだろうか。
そこまででなくても、今日の旅館のノリは、そういうのがベースか。
どうでもよいあそびで自転車で旅している者も、たまには、仲居さんの雇用に貢献するのが地元のためかもと思った次第。
そこまででなくても、今日の旅館のノリは、そういうのがベースか。
どうでもよいあそびで自転車で旅している者も、たまには、仲居さんの雇用に貢献するのが地元のためかもと思った次第。
写真:宿泊した「海月」
桜島-弘前 桜ライド Day14 紀伊3 川上村西河〜多気町相可 ― 2023/04/11
4/10(月)快晴 96km走行 7:55〜14:58 7h03m
ホテルエコノ多気(泊)
ホテルエコノ多気(泊)
◇峠:桜峠 163m
東吉野村から高見トンネルを目指す。
途中、臨時駐車場が多く設けられ、誘導員が都度出現し、何やらピストン輸送のバスも走っている。何事かと思ったら「高見の郷」という高見トンネル手前の山間地に人工的につくられた桜の名所への送迎だった。
まあ、桜の木や並木というのは人の手によってつくられたものが多いので、新たに桜をたくさん植えて名所をつくるというのも、むべなるかな。
写真:高見の郷
高見トンネルを抜けて伊勢國に入ると、桜が多く、目に飛び込んできた。このあたりではもう散っていると思っていたが、大丈夫だった。
写真:栃谷口の桜
写真:極楽寺の桜
櫛田川沿いに特徴的な地形や茶畑をみて走る
写真:櫛田川
国道368号線の「桜峠」を通過。
桜は散ってしまっていた。
こんな看板もあった。
「技術と信用を誇る 岡林仏壇店」としては同載不可のほうがよろしかったかもしれないが、却って注目率が高まったのかもしれない。
旧道を走っていると、それは伊勢本街道であった。
写真:伊勢本街道:相可(おうか)
泊まったビジネスホテルはシャープ三重工場のすぐ隣。宿泊客も工場に出張で来て作業する人がほとんど。宿の写真は撮り忘れた。
京柱峠と見ノ越の雨中走行でブレーキシューが想定以上に擦り減ったので、I’s Bicycleからシューをホテル気付で送ってもらい、交換した。
写真:シャープ三重工場。
桜島-弘前 桜ライド Day13 紀伊2 九度山〜川上村西河 ― 2023/04/09
4/9(日)快晴
61km走行 7:22〜12:17 4h55m
紺ちゃん民宿(泊)
快晴で寒い。ずっとウインドブレーカーを着て走る。
国道を避けて、紀ノ川の左岸の旧道を走る。
計画では吉野山に上がって吉野の桜を観ることにしていたが、昨日93歳の父に電話したところ、なんと父は1昨日に吉野へ1泊旅行に行ってきたところで、桜は殆ど終わっていたとのこと。
名残の桜も良いが、長旅であるので疲労を抑えて吉野山はパス。宿にはお昼に着いてしまった。追加料金が必要と言われたが、部屋に入れてもらった。
写真:吉野の造り酒屋
写真:吉野の材木工場
吉野町の食料品店でカップヌードルの昼食
写真:吉野町の食料品店
更地に桜の木だけが残されていた。桜を切るのは惜しいと思ったのなら、共感。
泊まった民宿。
桜島-弘前 桜ライド Day12 紀伊1 徳島市〜九度山 ― 2023/04/09
4/8(土)曇のち晴 54km走行 フェリー下船10:20〜14:46 4h26m 中川旅館(泊)
今日はリエゾン区間のようなもの。昨日きつかったし、助かる。
和歌山港からすぐに橋を渡って京奈和サイクリングロードへ。橋はループしていて一見大変そうに見えるが、たいしたことない勾配で、アウターで十分。
サイクリングロードは実に走りやすく、和歌山市内のやややこしそうな所を全てパスできて、楽ちん。
和歌山港からすぐに橋を渡って京奈和サイクリングロードへ。橋はループしていて一見大変そうに見えるが、たいしたことない勾配で、アウターで十分。
サイクリングロードは実に走りやすく、和歌山市内のやややこしそうな所を全てパスできて、楽ちん。
紀ノ川沿いに、神社仏閣に立ち寄りながら、のんびり走る。
旅館は、普通の町屋の姿だが、奥に深く複雑な形状。風呂は、別棟。食事は弁当。夜は鰻、朝は柿の葉寿司。古民家レストランに食べに行くこともできる。
九度山焼きの陶器人形は大正時代の作。
九度山焼きの陶器人形は大正時代の作。
写真:紀ノ川サイクリングロード
写真:紀ノ川沿いの風景
写真:桜木神社:一応桜ライドと銘打っているので、偶然出会ったが写真に収めた
写真:丹生酒殿神社(にうさかどのじんじゃ)
写真:慈尊院
写真:九度山の陶器人形
写真:中川旅館
桜島-弘前 桜ライド Day11 四国5 東祖谷〜徳島市 ― 2023/04/09
4/7(金)雨 103km走行 8:28〜16:18 7h50m
ホテルたいよう農園徳島県庁前(泊)
◇峠:見ノ越 1438m、川井峠 740m
朝から雨。標高1400mを超える剣山登山口見ノ越を経て徳島まで。
以前、同じ自転車で見ノ越を走ったことがあるので精神的には楽だが、地元のクルマもほとんど通らず、雨で寂しい。
上りはまだしも、下りが雨で寒い。体が冷えて、ちょっとまずいかもと思った頃、川井峠が現れる。助かった、身体が温まると思ったが、必要以上に長く大きな峠で比高400m1時間かかった。温まった身体も峠の下りですぐ冷える。
IT村おこしで有名になった神山町も止まることなくひたすら漕ぎ続け、16時半にはホテルに着いた。
雨装束完璧かと思ったが、雨がきついとやはり濡れる。アウターだけでは不十分。
インナーの工夫が必要。
以前、同じ自転車で見ノ越を走ったことがあるので精神的には楽だが、地元のクルマもほとんど通らず、雨で寂しい。
上りはまだしも、下りが雨で寒い。体が冷えて、ちょっとまずいかもと思った頃、川井峠が現れる。助かった、身体が温まると思ったが、必要以上に長く大きな峠で比高400m1時間かかった。温まった身体も峠の下りですぐ冷える。
IT村おこしで有名になった神山町も止まることなくひたすら漕ぎ続け、16時半にはホテルに着いた。
雨装束完璧かと思ったが、雨がきついとやはり濡れる。アウターだけでは不十分。
インナーの工夫が必要。

写真:雨粒大きいが、出発
写真:東祖谷の桜
写真:見ノ越トンネル
写真:川井峠
写真:徳島市街手前小さな峠 バス停に高樋峠とあった
写真:泊まったビジネスホテル
桜島-弘前 桜ライド Day10 四国4 土佐町田井〜東祖谷中上 ― 2023/04/09
4/6(木)雨のち曇 71km走行 7:32〜15:18 7h46m
民宿 祖谷八景(泊)
◇峠:京柱峠 1123m
雨は大したことなかったが終日モンベル雨装束で固めて走行。
本山から吉野川左岸を走る。右岸は国道だが、左岸は長閑な自転車向きの道。
写真:本山の橋。橋を渡って右岸へ。モンベルのアウトドアビレッジがすぐ近く。
沈下橋があった
写真:下津野沈下橋
桜がなんとか残っている
写真:吉野川左岸の桜
大豊町の吉野川橋を渡って、今度は右岸へ。国道は対岸。
写真:吉野川大橋より
JR土讃線の列車と出会った・
写真:JR土讃線
土讃線の豊永駅からは、京柱峠(標高1133m、比高900m程。距離約18km)へ。
登るのに3時間もかかってしまった。押しはなくて全て漕ぎだが。
峠の手前、「西峯の桜並木」と地図にあるところは、僅かだが桜が残っていた。
写真:西峯の桜並木
写真:京柱峠
写真:京柱峠から下って祖谷へ
祖谷に降ると雨はあがっていた。
アレックス・カーの手による、世界的にも有名になったらしい古民家再生の宿のある集落の対岸集落にある農家民宿を目指す。
アレックス・カーの手による、世界的にも有名になったらしい古民家再生の宿のある集落の対岸集落にある農家民宿を目指す。
アレックスのは1泊食事無しで4万円位する。
今日の宿も築300年の古民家1日1組限定2食付きなので、心配になってwebで密かに再確認したら、9000円で、やれやれ。ちなみに昨日の旅館は2食付き4800円。
今日の宿も築300年の古民家1日1組限定2食付きなので、心配になってwebで密かに再確認したら、9000円で、やれやれ。ちなみに昨日の旅館は2食付き4800円。
写真:アレックス・カーの宿のある東祖谷落合集落
写真:終日雨装束で走行
民宿祖谷八景に到着。ご主人は、何百年も続く家を自分の代で絶やすことにならないよう、安定した勤務先を早期退職して民宿を始めたとのこと。地元の人の雇用にも役立っており、少しは地元にも貢献できているのではないか、とのこと。
桜島-弘前 桜ライド Day9 四国3 仁淀川町〜土佐町田井 ― 2023/04/09
4/5(水)雨 59km走行 8:25〜13:30 5h05m
清水屋旅館(泊)
◇峠:郷ノ峰峠 613m
宿を出てすぐの大峠は、当初旧道を行く予定だったが、雨でもあり、長大な新大峠トンネルを走る。交通量は僅少で道幅も広く、問題なかった。
写真:新大峠トンネル
トンネルを抜けたところの自然な形の田んぼには大きな岩が残っていた。先祖が苦労して開田したのだろう。このような岩には何か祀られていることがしばしば見られるが、ここでは特になにもなかった。
トンネルは通っても、なるべく旧道を繋いで走った。
次に現れる峠はトンネルではなく旧道を走った。郷ノ峰峠、くねくねした走りやすい峠で、旧道にしてよかった。
写真:郷ノ峰峠へ
写真:郷ノ峰峠
峠の下りで、存在感ある桜に出会う。近くまで行ってみたが、かなり散っており、遠目のほうが美しかった。
宿泊した土佐町田井の清水屋旅館
90歳のおばあさんがワンオペ。
薪で沸かす風呂で、じわじわとよく温まった。
部屋の仕切りは襖。伝統的日本の普通の旅館
経営&ワンオペのおばあさん
桜島-弘前 桜ライド Day8 四国2 内子町小田〜仁淀川町土居 ― 2023/04/09
4/4(火)快晴 68km走行 7:44〜15:00 7h16m
民宿いち川 (泊)
宿を出発して、真弓峠の旧道のトンネルを選んだところ、トンネル東側出口は大きなブロックで通行止めにしてあり、若干苦労して乗り越えた。
写真:真弓峠旧トンネル
峠を下っているところで、宿で一緒だった歩き遍路ご夫婦に追いつく。歩きもなかなか速い。
この日、歩き遍路さんには複数であった。
四国には歩き遍路用の道標等がある
法蓮寺といって枝垂れ桜が有名だと地元の人から聞き、寄ってみた。
花はほとんど散っていた。
写真:法蓮寺
写真:法蓮寺の枝垂れ桜
法蓮寺の近くで、山桜の群生が見られた
上黒岩岩陰遺跡の資料館を見学し、重要文化財の山中家住宅(別子山村から移設)も。
写真:山中家住宅(移設して展示)
道沿いにあった現役民家
国道494号線、境野隧道までは想定したよりも長く感じられた。
写真:境野隧道
仁淀川町側は、渓谷が切れ込んでいた。
宿泊した「民宿 いち川」
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