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自転車雑誌「バイシクルクラブ」2022年3月号 定価1,870円2022/01/27

バイシクルクラブ2022年3月号
写真:バイシクルクラブ2022年3月号と付録

自転車雑誌「バイシクルクラブ」(以下、バイクラと記述)が2022年1月号から隔月発行になり、値段も大幅に上がっている。
書店のレジで、店員さんが打ち間違えたのかと思って、一瞬聞き返したりもした。

ちなみに、手元に残している2021年8月号では定価1,000円だったのが2022年3月号では1,870円。この値上げだけをみると通貨危機に陥った国のインフレ率に近いものがある。

バイシクルクラブ2022年3月号
写真:2022年3月号のサイスポとバイクラ、2021年8月号バイクラの裏表紙

同じジャンルの雑誌「サイクルスポーツ」2022年3月号は定価1100円、サイスポは162p建て、バイクラは149p建てで、どちらも「付録」あり。サイスポは「オリジナルスポーツマスク」でバイクラは「耐水フロントバッグ」。私の場合、付録を必要とすることはほとんど無いので、付録は余計だ。営業サイドが「付録を付けないと売れませんよ〜」とか言っているのかもしれないが、やはり雑誌はコンテンツが全てだと思う。

前年に発行元の「エイ出版社」が民事再生法の適用を申請、いわゆる倒産したということで、バイクラの発行は「ピークス(株)」、発売は「(株)マイナビ出版」という形になり、新社の意向を反映しているのだろう。

ライバル雑誌と比べて、圧倒的にビハインドな価格設定で、しかも隔月刊とあっては、取材や広告募集においても、なかなか厳しいものがあるだろう。

一読者として、値上げについて怒っているのではなく、雑誌の先行きが心配なのである。

もちろん、ネットも様々に活用しているが、やはり、出版を生業とする人たちが、企画、取材、編集し、ちゃんと印刷して、形あるものとして世の中に出すことには、とても価値があって貴重だと思う。web情報は、速報性があって字数の制限もないが、後でどうにでも訂正修正可能だし、やはり、雑誌には記録性としての確かなものと、細切れ情報でない世界観がある。もちろん活字になっていれば良いのではなく、いわゆる「こたつ記事」的な、ひどいものもあるのだろうが。

バイクラで楽しみなのは、ケルビムの今野さんの連載(webでも読めるがやはりきちんとレイアウトされた雑誌紙面で読むのがよい)と、西山さんの企画記事。
サイスポは、どうしようもなくひどい時期があったような記憶があるが、吉本編集長の時は、なかなか読み応えがあって喜んでいたが、編集長が交代してまた沈んだ印象。

以前は自転車専門誌は全て保存していたが、ある時から、ほとんど処分するようになった。
保存しているのは、「ニューサイクリング」と大前さん編集長の「サイクル フィールド」。現在も発行しているものでは、「Bicycle Quarterly」。
サイスポとバイクラは、気に入った号だけを残しているぐらい。

雑誌のバックナンバーをパラパラ見るのは、タイムマシーンに乗って、過去に旅行しているみたいで、なんとも素敵な時間を過ごせることもありwebでは決して味わえない。