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Xiaomi(シャオミ)Redmi Note 10 Pro のGPSと写真使用感2021/05/10

格安SIM加入の特典を利用してシャオミRedmi 9T という端末をタダ同然で手に入れたところ、期待以上に素晴らしかった。

その上位機種が発売になると知って、モバイルガジェットにそんなに興味がなかった自分史上初めて、発売日(2021.4.16)にモバイル端末を購入するという行為に及び、Redmi Note 10 Proを量販店のポイントを使って2万円台で入手した。以前、デジカメが次々と性能向上している頃には、そこそこの頻度でデジカメを買い替えていたが、今はその必要も感じず、それを考えると、コンシューマー向けデジカメの最新機種を2万円台で買うと思えば、まあいいかと思った次第。

GPS性能についてはRedmi 9TとiPhone11との比較を既報しており、Redmi Note 10 Proについても9T同様、何の問題もなく高性能である。

写真については、私はスマホのカメラ機能への期待値は低く、そんなに気にしていないのだが、そうはいってもRedmi 9Tは普段使いしているiPhone11と比べると(値段からする立ち位置からして高級車と軽自動車の性能を比べるみたいなもので理不尽かもしれないが)、Redmi 9Tをあえて使おうという気にならなかった。

基本、GPSロガーとして地形図アプリを見るのに使っているのだが、ツーリングの途中で写真を撮りたいシーンに出会ったとき、スマホの手軽さはやはり認めざるをえない。

Redmi Note 10 Proは1億を超える画素のカメラ性能というのをひとつの売りにしているようだが、その機能は、いまのところ、私は数回テストしただけで使っていない。

カメラは通常モードで使用しているが、明らかにRedmi 9Tよりも描写が優れている。そして、落ち着いた描写で、iPhone11のような色を盛るというか派手派手しさがあまりないのが、私にとって好ましい。コントラストとシャープを不自然に強調しているような印象が少ない。

作例というほどのものではないが、下記の2点、違和感なく、立体感もなかなかよく表現されていて、旅の記録にも使えると思った。

嵯峨 落柿舎
写真:嵯峨・落柿舎

写真:新緑。実際、すごく鮮やかだったので、映像が特に派手というわけではない。

Wレバー デュラエース7700系をグランコンペに交換2021/05/10

自転車の変速レバーではWレバーが好きだ。
もちろん、シマノデュラエースやカンパレコードの手元変速も使っているが、実用上、Wレバーのフリクションで困ったと感じたことは全くない。

デュアルコントロールレバーが必要だと思ったのは、74系デュラエースのそれが発売されてしばらくの頃。当時、ロードレースに燃えていて、「クラブアングル サイクルロードレース」のシリーズ戦に出走していた。兵庫県の播磨中央公園が会場で、クネクネ緩やかなアップダウンが連続するテクニカルなコースで、こういうレースでは手元変速が必要だと感じ、すぐにデュアルコントロールレバーをインストールした。

私の大好きなコースで、チャンピオンクラスに出走して唯一完走できた思い出深いレース。当日は雨で、プロトンのスピードが上がらず、なんとか周回遅れにならずに済んだというのが正直なところだが、オーストラリアのオリンピック選手になったビンセント・フラナガンさんも走っていた。

レースの集団内で安全に走るには、機材的にも周囲と同じレベルにしておく必要がある。
Wレバーで出走して、ハンドルから手を離して変速しているような選手が今日いるとすると、そんな人には近づきたくない。落車のリスクが高まると思うからだ。プロトンから飛び出して独走できる前提ならば、リスペクトするが。

しかし、ツーリング的に自転車を楽しむには、手元変速は特に必要ないと思う。シンプルで故障のリスクも少なく、修理も輪行も簡単なWレバーは、全く合理的だ。

そんなこんなで、主としてツーリング用自転車ではWレバーを愛用しており、シマノデュラエースの7700系Wレバーがフリクションも使えて、そのデザインと加工品質から、生涯使いたいと思っていた。

ところが、上り坂でペダルにトルクをかけると勝手に後ギアが小さいほうに移動することがWレバー自転車では頻発した。特に、TREK Madone5.2 の場合。

チェーンステーがしなってしまうのかと最初は思ったが、私の脚力ごときでそんなはずはない。後変速機に問題があるのでは、とかエンドが歪んでいるのではとアドバイスしてくれる人もいた。

Wレバー装着のネジが緩むとそうなることもあるのだろうと思い、なんとなく問題を直視することなく日々を過ごしていたのだが、先日、アイズバイシクルの前野店長と話していたところ、店長曰わく「77系Wレバーは、最近のテンションが強い後変速機を使うと特にそういう問題が生じますよ。ダイアコンペのラチェット機能付きWレバーにすると問題が解決します」とのこと。

Wレバーが原因だとは考えたことがなかった。シマノデュラエースのWレバーに、まさかそんな問題が潜んでいた(メーカーからするとそんな組み合わせで使うことまで保証できないので全く迷惑な話しであるが)とは思ってもなかった。

というわけで、自宅にストックしていた「エネシクロWレバー」をTREKに、「グランコンペ」をグランボア650BランドナーOYAKATAにインストールした。

結果、問題は一挙に解決して、めでたしめでたし。前野店長、ありがとうございました。


トレックマドン5.2
写真:ツーリング用に改造しているトレックマドン。フロントシングルにしたのでWレバーではなくシングルレバーというのが正確な表現。

シマノ アルテグラRX
写真:リアディレイラーは、グラベル用のアルテグラRX。テンション強はOFFで使っている。

写真:トレックがスポンサードしてアームストロングがツール7連勝た時代の自転車

トレックのWレバー
写真:アームストロングの好みで、Wレバー装着可のホリゾンタルフレーム。ドーピングで優勝は取り消されてしまったアームストロングだが、そういうところは今でも好きだ。
大ぶりのエネシクロのレバーがカーボンフレームの太さにはマッチする。

シマノ鈴鹿ロードレース25周年
写真:シマノ鈴鹿ロード25周年のとき、この自転車で参戦していた。

デュラエース7700系Wレバー
写真:デュラエース7700系Wレバー。スリムで格好いいのだが。

自転車用ライトのこと~ナニワ銀輪堂のライトを装着2021/05/26


ナニワ銀輪堂のライト
写真:ナニワ銀輪堂のライト

私は基本的には自転車で夜間は走らない。ツーリングに出かけても、宿で風呂→ビール、が欠かせないので、宿の晩ごはんが始まる6時から逆算して、4時半には宿舎に到着したいと考えている。

とはいってもそうならないこともあるわけで、以前、北条鉄道の終点の北条から走り始め、柳田國男の生家を見学したり、山崎の街で祭りに遭遇したので、ゆっくりしたりしたところ、その日の宿である鳥取県智頭町への因美国境(因幡と美作=鳥取と岡山県境)志戸坂峠の手前に着いたのが予定よりも随分と遅くなってしまった。

素直に志戸坂峠=志戸坂トンネルを抜ければ大丈夫だったのだが、志戸坂トンネルというのは、自動車専用道の鳥取自動車道が、志戸坂峠のところだけ一般道になっており、クルマで高速道路感覚で走っているといきなり「この先一般道、歩行者自転車の通行あり」という看板があって、制限速度は70kmから下がるのだが、大半のドライバーは気にせず、一般道の志戸坂トンネルにスピードを緩めることなく突っ込んでいく。

そんなトンネルを自転車で走るのは嫌なので、迂回路として木地山峠と右手峠で智頭町に入ることにした。

ところが、その道は林道のようなもので、途中で日が暮れてしまった。
自転車に装着しているライトはナショナルの「探検ライト」。単2電池3本で豆電球を照らす、昭和の時代の懐中電灯そのもの。スタイルと操作性を気に入っているので、私は旅用自転車には全て装着していた。

それだけでは心許ないので、登山用のブラックダイヤモンド社のヘッドランプも持参しており、LEDのブラックダイヤモンドを主力として林道状態の凸凹道を走っていった。

ところが、なんと、ヘルメットに装着しているので人体の振動吸収作用でそんなにダイレクトに振動が伝わることはないと思うのだが、ブラックダイヤモンドのヘッドランプが、バラバラになって路面に落ちてしまった。

バラバラになる前から林道はガスに覆われてきていて、そうなると、頭に装着したヘッドランプのLEDでは光が拡散して満足に路面を照らさず、意外にも暗いと思っていたナショナルの探検ライトの暖色の光のほうが、白いガスの中ではきちんと光が通り、役立っていたので、ブラックダイヤモンドはバラバラになったまま部品を回収し、探検ランプだけで走った。

とても心細かったが、なんとか走っていると、突然サーチライトで照らされたかのような明かりが差し込んだ。なんでこんなところでと驚いたが、正体は月明かりだった。

満月に近く、ガスが上がると月明かりでライトは必要ないほどの照度が得られるのだ。
木々で月明かりが差し込まないと真っ暗だが、月が得られると、探検ライトよりも明るい。

月明かりに助けられて、なんとか峠を越して鳥取県側に抜けた。自動車からの被視認性のためには月明かりは残念ながら無力なので、探検ライトが今度は命綱。

そんな経験からライトについては、必ず複数で信頼のおけるものを持参するように心がけている。

ちなみに登山用のヘッドライトならペツル社に限る。ブラックダイヤモンドよりも高価だが、命に直結する用具なのでケチってはいけない。

両者のヘッドライトの構造を家でじっくり比較すると、ペツルのは振動でバラバラに決してならないように作られている。ブラックダイヤモンドは安物買いの銭失いであった。

自転車ツーリングならブラックダイヤモンドでいいかと思ったのが間違いだった。

製品の構造でいうと、今は改良されているかもしれないが、モンベルの自転車用水筒もひどかった。水を飲むのに口でひっぱるところがスポンと抜けて水筒の機能を果たさなくなったのだ。

見ると、製造コストを抑えるためか、その部分の部品が2ピースで作られており、そこが抜けたのだ。自転車専門メーカーの製品で、そんな壊れ方をした経験は無い。

自転車用ボトルでも秀逸なのは、やはりカンパニョーロ。

ということもあって、ライトは重要保安部品であり、キャットアイ製品だと間違いないというのが今までの経験則だが、フロントバッグを装着した場合にキャットアイの装着場所が無いことがあり、困っていた。

その解決策としてナニワ銀輪堂のオリジナル製品(ベースはマグライトだが、ちゃんと自転車に最適のものを直輸入して加工、装着パーツの面倒をみているのはナニワ銀輪堂だけ)を使ってみたら、問題なく良かった。

太い強力タイプもあって入手しているのだが、写真の700cデモンタには細身のライトが似合うので、そのタイプにした。

追伸:志戸坂トンネルには片側に自転車もなんとか走行できそうな幅の歩道がそこそこ丈夫そうな鉄柵でセパレートされたので、素直にトンネルを走ったらいいかもしれません。

ナニワ銀輪堂のライト
写真:グランボア700cデモンタに装着



還暦記念に京都から鳥取 クロモリスポルティフで220㎞2021/05/30

 歳は誰でも何をしていてもとれるもので、不肖還暦になりました。還暦誕生日の前日、記念に京都の自宅を5時過ぎに出て、国道9号でなく交通量の少ない道、遠坂峠、若杉峠、戸倉峠経由で出生地鳥取へ約220km走りました。特に疲れたりどこかが痛むこともなく、まあ特筆すべきことでもないですし、普通に走って、記念撮影。カーボンのロードレーサーで走った時よりも、断然気持ちよかったです。グランボア700cデモンタ(スポルティフ)。

ちなみに鳥取へは、ほぼこのルートで56歳の時に実行、57歳時にも走って毎年走ろうと思っていましたが58歳時は天候不順で中止、59歳時は新型コロナで自粛しました。

[写真] 2021年5月22日(土)5:12 京都の自宅を出発

[写真]篠山 7:52
篠山
[写真]篠山 7:54
柏原
[写真]柏原陣屋 8:49
柏原
[写真]柏原 8:52
柏原高校
[写真]柏原高校 8:53
水分れ
[写真]水分かれ=本州で最低標高の日本海と太平洋の分水界 9:04
青垣
[写真]青垣 9:51 つばめやさんの看板が新調されていた。
青垣
[写真]青垣 9:54(トイレ休憩)
遠阪峠
[写真]遠坂峠 10:47
大屋町
[写真]大屋町 12:22 六地蔵が街道沿いに多い
大屋町
[写真]大屋市場 12:33 まさかシェルと出光が合併するとは想像もしていなかったろう。小さな町で隣り合うガソリンスタンド。
大屋町
[写真]大屋町 12:43 いつもこの六地蔵の横で、パン昼食をとる。
日の出ホールディングス但馬醸造所
[写真]日の出ホールディングス但馬醸造所 13:15 小学校跡。仕事で2回おじゃまさせてもらった。地元の朝倉山椒でつくった「但馬のゆず山椒」は絶品。
若杉峠
[写真]若杉峠 14:15 そこそこ急坂。
戸倉峠
[写真]戸倉トンネル 14:47 2桁国道29号線だが、鳥取自動車道ができてからは交通量激減。トンネルから若桜まで出会ったクルマは5台以下。
若桜橋
[写真]若桜橋を渡ったところ 15:26
若桜
[写真]若桜 15:28
若桜鉄道隼駅
[写真]若桜鉄道隼駅 16:12 スズキのオートバイ「隼」の聖地になっているらしい。
河原
[写真]千代川 16:48 今回は河原(地名)で千代川に合流するまで走り、千代川右岸を鳥取市街へ。千代川の清流が美しい。個人的には四万十川よりも美しいと思う。比較する必要もないけれど。
鳥取城址
[写真]鳥取城址 17:23 卒業した高校への通学に使っていた橋が木製にかけ替えられ、大手門も復元されたというので、立ち寄ってみた。右後ろに見える体育館は在学当時のままの外観だ。
[写真]出会橋 17:35 小学校の通学に使っていた橋を渡って帰ることにした。後ろの山が久松山(きゅうしょうざん)で、鳥取の街を目指す時のランドマーク。
[写真]鳥取自宅  17:38 91歳父と還暦息子で記念撮影。メータ読みの平均速度20.7㎞/h。
[写真]走行ログ ※クリックして拡大
  ○ルート解説
 ・篠山への国道372号線(デカンショ街道)は、バイパスではなく山沿いの旧道。
 ・篠山から柏原への国道176号線沿いには走り良い旧道が並行して存在(大山街道)。
 ・柏原から青垣は、前回までは加古川の左岸を走ったが、今回京橋を渡って丹波市役所甲賀山の右岸にしたところ、とても良かった。
 ・山東町はJR梁瀬駅前の道を走る。
 ・和田山駅前を過ぎてすぐ、円山川沿いに降りる旧道があり、実に快適にジャスト大屋橋に出られる。
 ・若桜からは八東川左岸に実によい道がある。国道29号線も交通量少ないが、左岸がおすすめ。若桜鉄道の駅舎が渋い。
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これまでの3回のタイムを比較してみました。
最初の2回はカーボンのロードレーサー(トレック エモンダ5.2)で走り、今年はクロモリの700Cデモンタブル(スポルティフ)で走りました。

走る前は、ロードレーサーで走ったほうが速くて楽なのかな、となんとなく思ったりもしていましたが、実走後はそんなことはないと実感し、タイムを比較しても有意な差は感じられません。

もちろん、タイムトライアル的に走っているわけではありませんし、3回とも微妙に走る道が違います。同じ道を走っている区間でも、写真をとったり休憩の違いがタイムの違いという感じです。

大きく違うのは疲れ方。クロモリのデモンタで走った今年は、走り終わっても疲れを感じませんでしたが、これが自転車、その年の体力や体調、気候条件等どの因子の影響が大きいかを掴むことはできません。結果として、クロモリのデモンタで走って、とても気持ち良かった、それ以上でも以下でもないということです。

京都鳥取220㎞比較
(表)京都-鳥取220㎞ 走行タイム比較(クリックして拡大)

表をみて驚いたのは、このルートの核心部ともいえる、大屋橋--若杉峠 区間のタイムが3回ともほぼ同じなこと。2時間31.32分です。3回ともこの区間でパン昼食をお地蔵さんの傍らでとっているので、休憩時間も含めたタイムですが、それでもほぼ一緒なのは信じられません。タイムは、GPSでログをとったものを「カシミール」に落として地図上から計測しています。

▼2017/6/17走行時  TREKエモンダ5.2
若桜鉄道八東駅
▼2018/5/26走行時 TREKエモンダ5.2

○走行日:2021年5月22日(土)
○使用自転車:グランボア700Cデモンタブル(スポルティフ)
○峠:老ノ坂(219m)、天引峠(トンネル)262m、鐘ヶ坂(トンネル)267m、遠坂峠(376m)、若杉峠(729m)、戸倉峠(トンネル)731m
○行程:京都(自宅)5:12~5:49老ノ坂~7:08天引トンネル~7:50京口橋~7:58篠山城~8:37新鐘ヶ坂トンネル~8:51柏原~9:07水分かれ~9:47青垣~10:46遠坂峠~11:43大屋橋~14:15若杉峠~14:47新戸倉トンネル~15:25若桜橋~16:15隼駅~17:37鳥取自宅 合計12時間25分(休憩・観光含む) 平均速度(サイクルコンピュータ計測)20.7㎞/h