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Xiaomi(シャオミ)Redmi 9TでGPSログ実証2021/04/10

格安SIMを契約し、実質負担0円で、シャオミ という中国メーカーのRedmi9Tスマホを入手した。

せっかくなので、GPS性能、私の場合、ゲームはやらないのでポケモンGOとかではなく、アウトドアアクティビティーで重用している地形図アプリでのトラック(軌跡)記録について、普段使っているiphone11と比較してみた。

テストに使用したアプリは「スーパー地形」。iPhone版とandroid版の両方が提供されている。
ちなみに、「スーパー地形」はandroid版の場合でも、SDカードへ地図データを保存することはできない仕様。そのため、常用android地形図アプリは、SDカードに地図データを保存できる「地図ロイド」+「山旅ロガー」にしているが、今回は比較テストのためスーパー地形もインストール。

走行コースは、京都市右京区の周山街道から宕陰を回り、保津峡。峠や山間のクネクネ道ではGPS性能によっては、ログが道路をショートカットしてしまったりすることがある。

今回テストしたiPhone 11とRedmi 9Tでは、両方とも、ほぼ完璧にログは走行した道路上をトレースしていた。唯一道路を、ほんのちょっとだけ外したのが、下記の写真、「壁岩」のところだけ。といってもトンネルの直後なのでそこまで求めるのは酷かもしれない。

添付写真は、走行ログ画面をスクリーンショットして保存したもの。

最初がRedmi。その下がiPhone。

【Redmi 9TのGPSスクリーンショット】
redmi
redmi

【iPhone11のGPSスクリーンショット】
iphone

Redmi 9TもiPhone11も、ほとんど変わらないことがわかる。この箇所以外では、両方とも走行ログは道路上を忠実にトレースしている。

次のスクリーンショットは街中に入って細い道を直角に曲がるところ。
これまでに使ってきたスマホでは、直角にログが取れずショートカットしてしまうものが多かった。例えばエクスペリアsov34、現行のAQUOS SHV48も。

ところが(失礼!)、格安スマホのRedmi 9Tでは、きちんとログが道路上に取れている。

【Redmi 9TのGPSスクリーンショット】
redmi
redmi

【iPhone11のGPSスクリーンショット】

カメラ性能は、流石にiPhone11の方が優れている。Redmi 9Tにはレンズが多数付いているが、結果には結びついていない。

もっとも、iPhone11といっても、デジカメ(常用しているリコーGR3)と比べると、わざとらしい画像(やたらコントラストが高くてシャープさが鼻につく)になりがちで、私は自然な感じに写るGR3が好きだ。スマホのカメラ機能には限定的な期待しかしていないので、そう気にすることもない。但し、動画と、夜間や明暗差の大きいところでの撮影などではスマホが有利。レンズ性能というよりもデジタル補正を活かすと思われる場合にはiPhoneの方がリアルカメラのGR3よりも、良い結果を生む。

値段を考えるとRedmi 9Tは2021年4月10日のAmazonでは16,212円、格安SIM契約によっては実質0円。値段の差を考えると、Redmi 9Tの性能は驚異的だ。防塵防水になっていないのがアウトドア用には残念。電池が6000mAhもあるからか、走行ログを録っても、全くの余裕。電池の減りも少ない。

注意点としては、中国製スマホはRedmi 9Tのシャオミ(メーカー名)に限らず、OPPOもファーウェイも、節電の工夫が必要以上?に組み込まれているようなので、デフォルトのまま使うと、途中でログが切れたりする。
設定のところからかなり深い階層に入ったり、思わぬところから入る設定項目に行きつき、スーパー地形なり山旅ロガーなりジオグラフィカ等のアプリが節電機能で勝手にオフにならないようにしないといけない。設定画面では電池の消費量が増えるなどの警告が出るが、全然気にすることはない。私がテストしたRedmi 9TとOPPO A73は、どちらも1日ログをとっても電池を満タンにしておけば、家に帰っても80%程度は残っている。ファーウェイのスマホは、節電解除のやり方が最後まで分からなくて途中でログが切れることが頻発したので、知人にその旨をきちんと説明した上で、譲った。

それにしても中国製品はコスパだけでなく、使用感も全然劣後ではなく、安物感を感じさせない。かつての日本製品も同じように安物イメージを脱却して世界を席巻したのかもしれない。諸行無常を感じる今日この頃。一般消費者としてはありがたいのであろうが。

(追記)
上記を記述した翌日、自転車で120kmほどの周回コースを走り、Redmi 9T とiPhone11で走行ログをとってみた。
両機種とも、きちんと道路をトレースしている(佐々里峠や花脊峠の下り道のクネクネも見事なまで!)のだが、Redmi 9Tは、途中、笠トンネルという比較的長いトンネルで乱れている。トンネルの中でパトカーに抜かれたので、パトカーが発するなんらかWi-Fi情報等を拾ってしまったのであろうか。いままで、どんなスマホ機種でログをとっても笠トンネル通過で、こんな乱れ方をしたことはない。

Redmi 9Tでログをとる場合、機内モードにしておいたほうがいいのかもしれない。
iPhone11は、流石に安定しているというか、一日の長があるのかもしれない。

もしかしたら、スマホに起因するのではなく、同じ「スーパー地形」アプリでもiPhone版とAndroid版の仕様違いに起因するのかもしれないが。

ちなみに、8時間ほどGPSを作動させてログをとったが、Redmi 9Tは、自宅に帰って確認すると電池容量の86%が残っていた。iPhoneでは写真を撮ったりしたので、比較できない。Redmi 9TをGPSロガーとして使うなら3~4日の登山でも充電なしで使えそうである。気温が低いと、そうはいかないだろうが。

【Redmi 9T 笠トンネルでログが乱れる】
Redmi 9T 笠トンネルで乱れる

【iPhone11のログ】
iPhone11のログ

<追記2>
「スーパー地形」の作者にメールでAndroid版のログ乱れについて質問したところ、すぐにご返事を頂いた。こんなに便利なアプリを低廉に提供いただきながら、この対応の凄さには恐縮してしまう。

回答を基に私が理解したところでは、Androidの場合、GPSから得た位置情報をそのまま使うアプリもあるが、補完的に補完情報を使うこともできて、「スーパー地形」はそうしている。補完情報を使うメリットも多々あるが、今回のような乱れが生じる原因となることも推察される。
そのことは折込済みなので、ちゃんと訂正の機能もアプリに盛り込んである。失礼ながら、これまで何度も使っていながら、私は認識していなかった。

その方法は、「スーパー地形」アプリで”GPS”→”トラックの一覧(で当該トラックを選択)”→”変換”→”クリーンナップ処理をする”。
不自然なログを捨象して、本来あるべき軌跡に一発で変換することができた。

めでたし、めでたし。

追記(2021/5): 上位機種が発売されたので シャオミRedmi Note 10Pro も購入したのでその感想