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スマホ(iPhone/エクスペリア/ファーウェイ)GPSと、ログアプリ(山旅ロガー/スーパー地形/ジオグラフィカ)比較 (2020/5)2020/05/09

この度、スマホのキャリアをIIJ mioに変更した。キャンペーンでHUAWEIのスマホが100円だったのでそれも入手した。

アンドロイドのソニーエクスペリア(SOV34)を使っていたのだが、2年以上経って電池の持ちが悪くなったのを機に、昨秋、iPhone11に替えた。SOV34は下取り等には出さずに、ウォークマン的な音楽再生専用機+GPSロガーとして、SIMカード無しで使用し続けている。

で、本日、iPhoneとエクスペリアとHUAWEIの3台を同時使用してGPS性能比較を試みた。併せてログ記録アプリ(山旅ロガー/スーパー地形/ジオグラフィカ)も全て走らせて、アプリの比較もしてみた。
使用状況は自転車走行。フロントバックのメイン部分にスマホを3台とも入れ、ひっくり返ったりしないように留意した。

あくまで、1回だけの使用例であって備忘録として。

<使用したスマホ>
・iPhone11:2019年9月発売、iOS13.3.1、RAM4MB
・SONYエクスペリアSOV34、2016年11月発売、Android8.0.0、RAM3GB
・HUAWEI nova lite3、2019年2月発売、Android10.0.0、RAM3GB

<アプリの設定>
全て機内モードでGPSのみ使用。アプリは全て最新のものにアップデートしている。
○アプリ名と設定       ※「山旅ロガー」はAndroid版のみしかリリースされてない。
・山旅ロガー=自転車(最短)
・スーパー地形= 自動・細かく
・ジオグラフィカ= 自動・細 

◎結論
1)スマホ比較:エクスペリアは2年以上前のもので最新のiPhoneと比べるのは酷かもしれないが、GPS性能としてはiPhoneが優れている。
2)ファーウェイは、アプリに記されているファーウェイ用特別設定を守っても、途中でログが途切れ、使用に耐えなかった。
3)アプリ比較では、僅差であるがスーパー地形が優れていた。
但し、今回使用したAndroid機は4年前のフラッグシップ機と廉価モデルの2つなので「Androidの最新フラッグシップ機+山旅ロガー」だとどうなるのかは、今回の試みでは判らない。
4)「ジオグラフィカ」は登山に特化した設計だからかもしれないが、自転車で使うには今回の3つのソフトの中から積極的に選択する要素に欠けた。登山で使うには、これまで問題なかったが。

◎ログ
(地図1)※クリックして拡大
 今回使用した3スマホ全てにインスールできる(iPhoneとAndroidということ)アプリ「スーパー地形」での比較。
黄緑色=iPhone+スーパー地形、青=エクスペリア+スーパー地形、茶色=ファーウェイ+スーパー地形。
このレベルの縮尺だと、3つとも大差ないように見えるが、大縮尺にすると差異が判る。

(地図2)
黄緑色がiPhone+スーパー地形、紫=エクスペリア+スーパー地形、エンジ=ファーウェイ+スーパー地形。
六丁峠の西、書物岩のあたりのヘアピンカーブは下り坂でスピードも峠東側と比べると出ており、GPSには不利な状況。iPhoneのトレース能力が優れている。
しかし、iPhoneも全てに優れているのではなくトンネルを抜けてしばらくのあたりでは、道路から外れて山側にずれている。

(地図3)
ファーウェイ+スーパー地形のログ。
ファーウェイは、突然ログが途切れてしてしまった。
山旅ロガーでも同様であった。ジオグラフィカでは、もっと早い段階で途切れてしまった(下記地図4参照)。

(地図4)
ファーウェイ+ジオグラフィカのログ。この組み合わせでは使い物にならなかった。

(地図5)
黄緑=iPhone+スーパー地形
青紫=エクスペリア+スーパー地形
大縮尺にしてみた。この道を走ることが多く、これまで数多くエクスペリア+山旅ロガーでログをとってきたが、この地図の青紫色のエクスペリア+スーパー地形といつも同じ結果。
iPhoneだときちんと道路をトレースしており、アプリではなくスマホの性能差だと考えられる。
ちなみに鉄道線路のあたりに見えるエンジはファーウェイ+スーパー地形。

◎結論2
GPS性能ということではiPhoneがイチオシだが、自転車走行ログ目的であれば、そうシビアに道路をトレースする必要もないのが、実際での使われ方だと思う。
一日走ったルートとその通過時間、到着時間がわかれば十分で、私はその程度の使い方しかしていない。

GPSの精度が高いレベルで重要になるのは、雪山や沢など、登山道がない場所で使用する場合だと考えられる。今回は自転車での使用なので、歩きとはスピードが異なる上に、アプリによっては設定も違うので今回の結論を敷衍することはできない。登山には登山使用での検証が必要になる。

ファーウェイも、今回のGPS使用では残念な結果になったが、画面はきれいで地図は読みやすい。市販でも2万円台で入手できる製品であって、コストパフォーマンスはもちろん機器そのものも決してチープな印象は受けず、魅力的な製品である。

私はログとり専用機として使おうかと思って、100円でもあるし、入手したのだが、その目的には不適であった。iPhoneのシムを抜いてロガーとして使い、通話等のいわゆるスマホ機能をファーウェイにあてはめる活用法も考えられる。

でも、iPhoneの電池消費量は一日ログをとっても十分余裕があるので、わざわざ2台携行しなくても、iPhoneだけで全て済ますという普通のやり方で十分。
折角iPhoneを購入したのだし。