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新見から根雨へ、中国山地の旅(2018/10)2019/02/11

”グランボア650Bランドナーoyakata”の納車後、初めての宿泊ツーリングにでかけた。

前から行ってみたかった、鳥取県日野郡にある「根雨」という町。「根雪」という言葉は聞いても「根雨」という言葉には馴染みがないかもしれない。

シトシトと雨がいつでも降っている暗い町、と想像されがちかもしれないが、”陰翳礼讃”というか落ち着いてしっとりとした味わい深い町、なのかもしれない。自転車ツーリングには雨よりも晴れがいいのであるが。

それと、私の母方の祖母から、婦人会の活動でご一緒だった「根雨の近藤久子さん」の話を子どものころに何度か聞いていて、幼いころの思い出の片隅に「根雨」という地名が印象付けられていた。近藤久子(1911~2004)さんは鳥取県連合婦人会長を永らく務め、郷土の環境や平和問題に熱心な方だったとされる。その昔、高等女学校から日本女子大に進み、帰省の時は人力車。根雨の近藤家はたたら製鉄ルーツの大山林地主で明治44年の「時事新報」の「全国五拾萬圓以上資産家表」1018名の中に、鳥取県から4名ランクインされている中の1人である(他は東郷・市橋、智頭・石谷、東伯郡・涌島、米子・阪口)。

根雨 近藤家前にて
写真:根雨・近藤家前にて
根雨
写真:山陰合同銀行根雨支店跡(ほんの少し前まで現役だった)
根雨
写真:根雨の町並み
根雨
写真:根雨、祇園橋

○走行日:2018年10月27日~28日
○宿泊地:鳥取県日野郡日野町根雨  旅館「朝勝館」
○使用自転車:グランボア650Bランドナーoyakata
○峠:[法ケ峠鍵掛峠、川面峠(324m)、[]=国土地理院地形図に表記の無い峠
○行程:10/27 京都=(中国道)=新見駅9:00~10:05岩山駅~11:08天原の峠~山田方谷記念館12:00~12:25方谷園~14:30四十曲トンネル鳥取県側出口~14:55根雨 泊
10/28 根雨8:00~8:47別所~9:37黒坂駅~10:26生山駅~12:00多里(昼食)~13:05鍵掛峠(広島県境)~14:05東城町頭地~14:35岡山県境の峠~15:23備中神代駅~16:00新見=(中国道)=19:36京都自宅
○走行km 10/27:65.8km(ルートラボ)、10/28:99.5km(ルートラボ)

早朝、京都の自宅を出発。中国道で新見駅前のパーキングにクルマをデポ。
新見駅にはかつてD51三重連で名をはせた新見機関区があったが、跡形もなく消えていた。駅周辺は「整備」された雰囲気だが、町には渋い建物も残っていた。
新見の糀屋さん
写真:新見市内、糀屋さん

姫新線のなかなかよい味を出している駅舎に立ち寄ったり、
姫新線岩山駅

江戸時代の有名な儒者である山田方谷の記念館に偶然出くわして見学させてもらったり、
山田方谷記念館
写真:山田方谷記念館
方谷園
写真:方谷園

ムラの平穏を願ったのであろう先人に思いを馳せたり、
地蔵堂?
写真:お地蔵さん?安置されている

スバル360が朽ちていくのを物悲しく思ったり、
スバル360
写真:スバル360

映画「八つ墓村」のロケ地になった集落を通ったり、
横溝正史 八つ墓村 映画ロケ地

地元の高校の先生が高校の神楽部を通じて地域を盛り上げたお話と出会ったり(”日本一小さい蔵美術館”で著書を購入)、
小谷博徳「世の中逆さが面白い」

しながら、岡山、鳥取、広島3県の中山間地を走った旅でした。
鍵掛峠
写真:鳥取県日南町と広島県境の鍵掛峠
阿哲峡
写真:新見の阿哲峡
新見駅
写真:新見駅に到着

○走ったルート
1日目:新見~根雨 ※詳しくはルートラボで
2日め:根雨~新見 ※詳しくはルートラボで

◎写真の続きはグーグルフォトで