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旅する自転車 ランドナーへの誤解。本当に気持ち良い2016/09/15


グランボア650Bランドナー
写真:グランボア650Bランドナー(デモンタブル)

例えば、8.5kg程のカーボンロードで自転車を始めた人が自転車の魅力にはまり、2台目を欲しくなった場合、今のよりも軽い自転車を、という方向性で考えるのは、まあ自然である。特に競技用であれば、まず間違いないだろう。

次はツーリング寄りのを、と思っても、「グラベルロード」に興味を持つのがトレンドだろうし、そもそも「ランドナー」という存在を知らなくて、知ったとしても、鉄フレームで今の自転車(カーボンロード)よりも重たいのが、よく走るはずがない、と誤解しがちであろう。

しかしである、よく出来たランドナーというのは、実に気持ち良く走るのだ。このことを1人でも多くの人に知って頂きたい。最新のカーボンロードレーサーと比べても、感じるのは乗り味の違いということ。ロードレーサーの後にランドナーに跨がっても「重っ」という感じはなく、「気持ち良い~、ああ旅に出たい」と思うのが常である。

写真のランドナーは650×42Bという太いタイヤ(グランボア謹製エートル)で、重量は確かにロードレーサーよりも3kg以上重いが、走りの気持ちよさではロードレーサーに優る。タイヤがしなやかで太く、エアボリュームを感じてスルスル走るのが、本当に気持ち良い。太いのは悪路を走るためではなく、快走のため。

クルマに例えるとメルセデスベンツのSクラスにシトロエンのハイドロを装着したら、こんな感じに近づくのではないかと思えるくらい。ポルシェやフェラーリには成れないでしょうが。

メルセデスのSクラスやポルシェやフェラーリには乗ったことがないが、ハイドロシトロエンは、高校の同級生のを運転させてもらったことがある。なんというか、大きな船に乗っている感じで安定していて、チョコチョコ飛ばして走ったりする気持ちが全然起こらない。ゆったりした気分でどこまでも走れる感じ。その友達も、三重県から鳥取県までいつもノンストップで走るけれど疲れないと言っていた。400Km位は休憩無しでも楽ちんだろう。

荷物が積めるとか、泥除けがあって濡れた路面や雨中走行でも汚れないとかいう機能を重視してランドナーに乗っているのではなく、乗って気持ち良いからだと理解してほしい。